豚肉とレタスのトマト炒め丼で酒を飲んだ。
これはガッツリといけながら、さわやかなのである。
トマトを汁物や炒め物に入れるには、本当にうまいのである。もう何度も書いているから、耳にタコかもしれないけれど、煮溶かしてしまうのでなく、サッと火を通すだけにすると、ほのかの酸味がまたとないアクセントとなり、色目もきれいで鮮やかになる。
トマトは西洋では、しょうゆなどにも匹敵する基本調味料といえるだろう。さすがその実力を、ひしひしと感じているところである。
きのうは豚肉が買ってあった。炒め合わせるものの候補としては、伏見とうがらしとレタスがある。
伏見とうがらしも、もちろん豚肉と炒めれば、ちょうど豚肉とピーマンの炒め物みたいになり、大変うまいのだけれど、ぼくはこのところ、豚肉とレタスを炒めるのにハマっているのである。
そうするとやはり、「ここにトマトを入れたらもっとウマそうだ」と思うだろう。味付けは、やはりこのところ多用しているオイスターソースが、さわやかでありながらコクがあって一番合う。
さらにきのうは、ちょっとお腹が減っていたから、これをご飯に乗せることにした。
ご飯とレタスも、「レタスチャーハン」がある通り、相性がいいのである。
レタスもトマトも、火を通し過ぎないことが大事だから、これはスピードが勝負となる。
大きめにちぎった2分の1玉ほどのレタスと6等分のくし切りにしたトマトは皿に待機させておき、酒とオイスターソース大さじ1ずつ、しょうゆと砂糖、おろしショウガ小さじ1ずつ、塩小さじ4分の1の合わせ調味料、さらに小さじ1の片栗粉と小さじ2の水を合わせた水溶き片栗粉も、それぞれあらかじめ準備しておく。
フライパンにゴマ油少々と赤唐辛子1本を入れて強火にかけ、赤唐辛子が少し黒っぽくなるくらいに十分温めたあげく、豚コマ肉200グラムと細切りにした玉ねぎ2分の1個を炒める。
豚肉の色が変わったら、合わせ調味料を入れ、さらに少し炒めて豚肉に味を付ける。
レタスとトマトを入れ、30秒ほど炒めてレタスがしんなりしたところで、水溶き片栗粉を回し入れる。
全体を混ぜてトロミを付け、火を止めて、味を見て塩加減をする。
ご飯にかける。
ガッツリいけて、しかもさわやかなのである。
それからナスのツナマヨ。
これは「PiPi」で、ナスのはさみ揚げにツナが入っているのがとてもうまかったので、参考にしたものだ。ナスにツナを入れるのは、先代のレシピだそうである。
ナスは3ミリ幅くらいに切り、塩一つまみで揉んで5分ほど置き、水で洗ってよく絞る。
ツナとマヨネーズ、あとは味を見ながら塩コショウで和える。
青ねぎを加えたら、さらに良かったかもしれない。
とろろ昆布とオクラの赤出し。
オクラは板ずりし、サッとゆでて1センチ幅くらいに切っておく。
鍋にとろろ昆布一つまみと削りぶし2分の1カップ、水1カップ強を入れて火にかけ、煮立ったら酒大さじ1、みりん小さじ1、赤だし味噌(八丁味噌)大さじ1くらいで味付けする。
5ミリ幅くらいに切った厚揚げを2~3分煮て、下ゆでしたオクラを入れて、一煮立ちさせる。
伏見とうがらしのグリル。
伏見とうがらしをグリルかフライパンで焼き、削りぶしとおろしショウガ、味ぽん酢をかける。
酒は、冷や酒。
料理ができるまでに、焼酎を4~5杯飲んでいるから、いつも2杯で、終盤の記憶が曖昧になるほどヘベレケになるのである。
「あまり飲み過ぎないようにね。」
そうだよな。
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