きのうはスーパーで売っていた、肉厚でツヤツヤ光ったピーマンを「主役」にすることにした。
おれは献立を考えるとき、まずは主役を何にするかから考えることが多い。主役が決まれば、あとは主役を引き立てるような脇役や、味つけを考えればいいだけだから、献立は一気に決まる。
ピーマンといえば、やはり何といっても代表料理はチンジャオロース。ピーマンは豚肉との相性は抜群だし、醤油ベースの味つけもよく合う。
しかし、豚肉と炒め合わせるのはいいとして、味つけは、醤油よりも「キムチ」の方が合うのだ。
何しろピーマンは、辛みがないとはいえ唐辛子の一品種。唐辛子との相性が最高なのだ。
そこできのうは、豚キムチにサッと炒めたピーマンを加えた。
これが超絶にうまかったわけで、チンジャオロースよりこっちの方が、絶対ウマイ。
ピーマンと一緒に、ピーマンとはやはり相性がいい玉ねぎも加えた。
それから焼麩。
焼麩はすき焼きなどに入れるのが、関西では定番。すき焼きだけでなく、汁気が多めの炒め物などに入れると、これがまたウマいのだ。
まずピーマンと玉ねぎを炒める。
ピーマン・3個と玉ねぎ・4分の1個は、タテ5ミリ幅くらいに切り、サラダ油・大さじ1を引き、中火にかけたフライパンで、たぶん2~3分、「しんなりとし始めたな」というタイミングまでサッと炒め、皿に取り出しておく。
あらためて、フライパンにゴマ油・大さじ1を引き、まず5センチくらいに切った薄切りの豚「バラ」肉・100グラムを敷き詰めて、その上に、豚肉と見た目同量くらいのキムチを敷き詰める。
5分くらい置き、肉にキムチの味がしみたところで弱火にかけ、5分くらい、時々混ぜながらじっくり炒める(というか、焼く)。
調味料、
- 酒 小さじ1
- みりん 小さじ1
- 淡口醤油 小さじ1
- キムチの汁 大さじ1(あれば)
を加えてサッと混ぜ、
- 水に浸して絞り、食べやすい大きさに切った焼麩(2~3センチ大) 3個
- 取り出しておいたピーマンと玉ねぎ
を入れて、中火で1~2分、焼麩が煮汁をほぼ吸うまで炒める。
皿に盛り、ひねり潰したゴマをかける。
味を吸った焼麩が、またたまらないわけである。
焼麩がなければ、油あげなどを入れてもいい。
何も入れなくても問題はないが、せっかくだから、汁気を吸うものを何か入れる手なのである。
あとは、鶏肉の赤出し。
これは、残り野菜の処理を兼ねたもの。
2カップ半の水に、頭とワタを取った1つまみの煮干しを入れ、10分くらい弱火で煮出す。
酒・大さじ2を入れ、八丁赤出しみそ・大さじ2~3を溶き入れて、鶏肉と、好きな野菜を柔らかくなるまで煮る。
酒は、常温。
シメは、ご飯。
きのうも、料理はあまりのウマさだった。
こんなにうまいと、「酒を控えろ」というのは土台無理な話なのだ。
「飲み過ぎなくてもいいと思うよ。」
そうだよな。