疲れたときは、豚肉である。
きのうはちょっと疲れていたから、豚肉とにんにくの茎のオイスターソース炒めを食べたら、きょうはすっかり元気になった。
きのうはどうも、朝から体調がイマイチで、夜もあまり寝られずやけに早起きしてしまい、それはそれで、ブログ更新が早く終われてよかったのだが、ブログの更新を終え、「PiPi」でビールを、調子に乗って2本飲んだ。
いつもなら別に、ビール2本くらいを飲んだところで、多少だるくなることがあったとしてもそれほど問題ないのだが、きのうはどっと疲れが出て、仕事をする気が全くしなくなった。
それでも何とか、多少は仕事もしたのだけれど、仕事を終え、スーパーへ晩酌の材料を買いに歩いていると、体がぐったりと重い。
この疲れは、何とかしないといけない。
「となれば、豚肉とニラだろう」
心が決まった。
豚肉とニラの疲労回復効果は、ぼくは絶対的に信頼している。豚肉に含まれるビタミンB1と、ニラや、あとはにんにく、ネギなどに含まれる「アリシン」が作用することにより、糖質の代謝を促進し、エネルギーを生産してくれるのだそうだ。
これは40代になったころ、つくづく実感したことで、疲れが溜り、よく寝ても、ジムへ行って体を動かしても、風呂にゆっくり入っても、どうにも取れなくなっていたところに、豚肉とニラの鍋を食べたら、翌朝には、前日まであれだけ疲れていたことなど思い出せないほど、疲れが取れていた。
それ以来、ぼくは「豚肉ニラ教」の信者になり、「疲れたな」と思えば、豚肉とニラを食べるのである。
スーパーへ行ったら、ニラが売り切れていた。ガッカリしたが、にんにくの芽がある。
にんにくにも、ニラ以上のアリシンが含まれている。「これで問題ない」と、にんにくの芽と、豚肉を買って家に帰った。
「これをどうやって料理しよう」と考えるのだけれど、定番は、オイスターソースで炒めることだろう。
しかしにんにくの芽を使うのが初めてだったから、「念のために」と思ってネットのレシピを見てみたら、作り方は山ほどある。にんにくの芽の使い方一つについても、下ゆでするもの、まず豚肉を炒めてから入れるもの、初めににんにくの芽を炒めてから豚肉を入れるもの、同時に入れるもの、包丁でたたき潰してから炒めるものなどなど色々だ。
さらに豚肉とにんにくの芽以外にあれこれ入れるレシピもあるし、味付もそれぞれ違うし、どうしたらいいか迷ってしまった。
しかし迷ったときは、原点に立ち返るのがいいだろう。
初めて作るのだし、最もシンプルで、オーソドックスなやり方をすることにした。
材料は、豚肉とにんにくの芽のみ。
玉ねぎやしめじを入れようかとも思ったのだが、きのうはやめた。
にんにくの芽は、下ゆでする。
インゲンや小松菜などと同様、青くて硬めの野菜の場合、下ゆですると熱が均等に入るし、青みも鮮やかになるだろう。
一束、7~8本のにんにくの芽を食べやすい長さに切り、塩を振り込んだ水で1~2分、まだちょっと硬いくらいにゆで、皿に取り出しておく。
フライパンにゴマ油少々を引いて中火にかけ、豚コマ肉200グラムを炒める。
豚肉の色が変わったら、にんにくの芽を戻し、合わせ調味料を入れる。
合わせ調味料は、酒大さじ2、オイスターソースとしょうゆ大さじ1ずつ、砂糖とおろしショウガを小さじ1ずつ。
強火にし、サッと混ぜて、豚肉に味を付ける。
片栗粉小さじ1、水小さじ2の水溶き片栗粉を、フライパンを混ぜながら少しずつまわし入れ、全体を混ぜてきちんとトロミが付いたら火を止める。
これは、バッチリうまかった。
やはり料理は、シンプルなものがうまい。
あとは、梅キュウ。
すりこ木でたたき、食べやすい大きさにちぎったキュウリを塩もみし、少し置いたら水で洗って水気を拭き取り、包丁でたたいてペースト状にした梅肉と見た目同量の削りぶしを、やはり同量のみりんとほんのちょっぴりの淡口しょうゆで溶きのばしたもので和える。
厚揚げの焼いたの。
フライパンやグリルで焼き、おろしショウガに青ねぎ、味ポン酢をかける。
冷蔵庫に入れてあった、おとといの鯛あら汁。
好みで味ポン酢をほんの少しかけてもいい。
酒は焼酎水割り。
わりとサックリ飲み終わり、早めに寝たら、今朝は疲れがすっかり抜け、元気になっていた。
「やっぱり豚肉はさすがだね。」
ほんとだな。
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