きのうは、中華風カレー。要はマーボーにカレー粉を加えるもので、これが完璧においしいカレーになり、たまらない。
風呂は、週に一ぺんと決めている。
2年前に今の家にひっこして、風呂がないから銭湯へ行くようになった。はじめのうちは、それ以前と同様に毎日行っていたのだが、そのうち、そこまで毎日風呂に入らなくてもいいのでは?と思うようになった。
それで銭湯へ行くのが1日おきになり、2日おきになり、けっきょく週1回に落ち着いたのだ。
夏場は肌がベタつくから、共同のコインシャワーを使ったりすることもある。それから毎日流しのお湯で顔と頭は洗う。でも石鹸は、風呂のときに使うだけで、あとは使わない。
「汚い」と思われるとは思う。じっさい、それほどキレイなわけでもない。
でもこれで、体は臭くならないし、頭がかゆくなることもない。むしろ以前、毎日シャワーや風呂に入って石鹸で体を洗っていたときよりも、ニオイもかゆみも激減している。
嘘だと思うのなら、おれの体をクンクン嗅いでみればいいのだ。ほぼ完全に、無臭である。
これは、細菌の習性によるものだと、おれは睨んでいる。
人間の肌には、多くの細菌が住んでいる。種類も数も多いから、ふだんはお互いが牽制しあって、それなりのバランスを保っているはずだ。
ところがこれを、石鹸で洗い落としすぎてしまうと、そのバランスは崩れるだろう。生き残った細菌は、他の細菌に牽制されることがなくなるから、異常繁殖することになる。
その結果として、悪臭やかゆみが出るのではあるまいか。
あまり汚すぎるのは、もちろん問題。でもあまりキレイにしすぎるのも、色々問題を起こすのではないかと思う。
そんなおれだから、皿を洗うのも、もちろん洗剤は使わない。
お湯を使い、スポンジではなく、フキンでこすれば、油汚れもほぼ落ちる。落ちきらなかった油汚れも、そのあと乾いたフキンで水気を拭けば、完全にキレイになる。
最後にこの油で汚れたフキンを、洗剤で洗えばいいだけだ。
こうすると、皿洗いの時間は3分の1になる。洗剤を使った場合は、まず洗剤で洗い、そのあと倍くらいの時間をかけてすすがないといけないだろう。洗剤を使わなければ、このすすぎの時間が丸々必要なくなるからだ。
しかもきちんと水気をふき取れば、細菌が繁殖することもない。
自炊をするのに、「皿洗いがめんどう臭い」と思う人はいると思う。
その場合、このやり方は絶対におすすめだ。
とまあ、つまらないことで威張ってみせたところで、きのうの飯。
「中華風カレー」にした。
昼間、ツイッターで「テレビで見た中華風カレーを作ろうかな」と、つぶやいている人がいた。それを見て、ムラムラと自分も作りたくなったのだ。
中華風のカレーは、じつはこれまで、何度も作っている。ひとことで言ってしまえば、「マーボーにカレー粉を入れればいい」のだ。
そうすると、「マーボー味のカレーになる」と思うかもしれない。でもそうではなく、完全に「おいしいカレー」になるのである。
これは、「カレー粉」の性質によるものだ。個性がとても強いから、煮物ならどんなものでも、カレー粉を入れさえすればカレーになる。
うどんだしにカレーを入れれば、カレーになる。これが魚の煮付けであっても、カレー粉を入れると、カレーになる。
肉じゃがなどは、カレー粉を入れれば、もちろんふつうのカレーになるし、トマト煮も、カレー粉を入れれば、やはりカレーだ。
だからカレーを作るには、特別な作りかたを考えるまでもなく、ただ煮物を作り、そこにカレー粉を入れればいいだけなのだ。
ただしその場合、よりおいしくする際にはポイントが2つあり、まずカレー粉を油で炒めること。カレー粉は油と反応させることで、味が引き立つ。
それから、味に、甘味と酸味を加えること。そのため、通常カレーは、果物と、トマトやヨーグルトを入れることが多いわけだ。
マーボーは、この点、完璧なのだ。まずは油で炒めるから、そのときカレー粉を加えればいい。
それから味も、マーボーは甘辛みその甜麺醤を使うなどすることで甘み、そして最後に酢を加えることで、酸味をつけるのがふつう。
ただしきのうは、カレーだからトマトの酸味をつけようと、酢のかわりにケチャップを使った。
マーボーだから、肉はひき肉。じゃがいもとニンジンを煮込み、最後に下ゆでしたブロッコリーを加えた。
カレーだから、トロミは必要。でもこれはマーボー同様、最後に片栗粉でつければいいわけだ。
まず、ブロッコリーをゆでておく。
塩一つまみを振り、30秒~1分くらい、ごくごく軽くゆでてザルに上げておく。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- 豚ひき肉 150グラム
- みじん切りのニンニク 1~2かけ
- みじん切りのショウガ 2センチ大くらい
- みじん切りのネギ 白ねぎ5センチ分程度
- 豆板醤 小さじ1~2
- 八丁・赤出しみそ 大さじ1
を入れて中火にかけ、ひき肉やみそをスプーンで押しつぶしながら4~5分くらい、水分が「ジュージュー」という音が収まってくるまでじっくり炒める。
そのあとカレー粉・大さじ1を加え、さらに1~2分炒める。
(カレー粉をはじめに一緒に入れないのは、カレー粉がすべて油を吸ってしまうため)
- 2センチ大くらいに切ったじゃがいも 2個
- 2センチ大くらいに切ったニンジン 2分の1本
を加え、軽く炒めて味をなじませる。
- 水 1カップ
- 鶏ガラ顆粒だし 小さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- ケチャップ 小さじ2
- しょうゆ 小さじ1~2(味を見ながら)
を加えて、フタをして弱火で15分~30分、じゃがいもが好みの固さになるまで煮る。
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ2
の水溶き片栗粉を用意して、加減を見ながら、スプーンで混ぜながら少しずつ加えてトロミをつける。
最後にざるに上げておいたブロッコリーをもどし入れ、全体を大きく返して火を止める。
皿に盛り、粗挽きコショウをかけると、またうまい。
これは、たまらん、、
完璧な、おいしいカレー。
手間も時間も大してかかるわけではないから、試してみるのはおすすめだ。
あとは、わかめスープ。
3カップの水で、
- 頭とわたを取った煮干し 2つまみくらい
- ニンニク 1かけ
- 乾燥わかめ かなりたっぷり
を20分ほど煮たら、
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ2
- 塩 1つまみ
- 淡口醤油 大さじ1くらい(味を見ながら)
- コショウ 1振り
で味をつけ、きのうは加えて厚揚げとシメジを煮た。
それにもちろん、白めし。
カレーには、キムチが合う。
酒は、焼酎水わり。
きのうは、まずは風呂屋でビールを一杯。そのあと家に帰って、いつも通りに飲んでしまうから、自動的に飲み過ぎる。
そうすると、いつも通り、翌日の仕事に差しさわる可能性が高いのだが、誰に怒られるわけでもない自由業、それでいいのだ。
「貧すれば鈍すとはこのことだね。」
ほんとだな。
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