きのうは鶏肉とじゃがいものカレー炒め。鶏肉といえば、やはりカレーだ!
これまで家では使わないことにしていたニンニクを、解禁したのだ。
ニンニクを使わないことにしていた理由は、ひとことで言えば、
「和食の伝統を大事にしたいと思ったから」
である。
和食のあのような繊細さは、ニンニクが禁じられていたからこそ発展したものだと思える。使えば簡単に味のベースができてしまうニンニクがないからこそ、それを補うために、日本人はあの手この手を考えなければいけなかったのではないだろうか。
ところが今回、久しぶりに体調をくずした。「スタミナがつくものを」と思い、レバニラ炒めを作ろうと決めたとき、どうしてもニンニクを使いたくなった。
そうなのだ。ニンニクは味もさることながら、まず何より体にいいのだ。
考えてみれば、おれももう、53歳。いまさら「和食の伝統を!」などと意気がる年でもない。
年を取ったら、まずはやっぱり、体が大事。
そういうわけで、和食の伝統については、あっさりカブトを脱いだ次第だ。
そうなると、中華料理が作りたくなる。きのうは鶏肉を使うことにし、これをじゃがいもと合わせてカレー炒めにすることにした。
鶏肉とじゃがいものカレー炒めは、おれが昔しょっちゅう行っていた渋谷の台湾料理屋で、ランチによく出てきたから、「鶏肉の中華風」といえば、まずこれが思い浮かぶ。
実際、鶏肉といえばカレーとなるし、カレーといえば、じゃがいもとなるわけで、「黄金メニューの一つ」といってもいいはずだ。
カレー味は、オイスターソースベースのタレにS&Bカレー粉赤缶を加えるだけ。これで十分、大変おいしいカレー味ができ上がる。
じゃがいもと、あといっしょに入れる玉ねぎ・ピーマンは、先にそれぞれ炒めておいて、最後に合わせるようにする。
こうして素材の持ち味を活かすのが、やはり中華風の作り方だ。
鶏もも肉・1枚(300グラムくらい)を食べやすい大きさに切り、
- すり下ろしたニンニク 1かけ
- すり下ろしたショウガ 1~2センチ大
- 酒 小さじ1
- しょうゆ 小さじ1
をよくもみ込んでおく。
10~30分くらい置いておけば、味がよくしみる。
鶏肉を漬け込んでいるあいだに、フライパンにサラダ油・大さじ1を入れて中火にかけ、まずくし切りにした玉ねぎ・2分の1個を入れて、玉ねぎがバラけたら、玉ねぎとおなじくらいの大きさに切ったピーマン・2個を入れる。
本当にサッと、20~30秒、ピーマンと玉ねぎにシャキシャキ感が残るくらいに炒めて、皿にとり出しておく。
つづいてサラダ油をすこし足し、5ミリ~1センチ幅くらいの拍子木に切り、5分くらい水に浸しておいたじゃがいも2個を、水気をふき取ってから炒める。
こちらは2~3分か、やわらかくなるまでじっくり炒め、やはり皿にとり出す。
サラダ油をすこし足し、引きつづき中火で、片栗粉・大さじ1をまぶした鶏肉を入れる。
あまりガチャガチャ動かさないで、5分ほど、肉がキツネ色になるまでじっくり焼く。
ピーマンと玉ねぎ、じゃがいもをフライパンに戻し、ひと混ぜして油をなじませ、あらかじめ混ぜ合わせておいた、
- オイスターソース 大さじ2
- 酒 大さじ2
- しょうゆ 小さじ2
- カレー粉 大さじ1
の合わせ調味料を入れる。
強火にし、サッと全体をあおって、トロミがついたら皿に盛る。
オイスターソースベースのカレー味は、しっかりとコクがあって、とてもうまい。
酒もご飯も、いくらでも進んでしまうという企画。
あとは、豚汁。
豚汁は、中に入れる具を変えれば、けっこうなバリエーションがある。
煮干しだしを取り、酒と淡口醤油それぞれ少々でうすく味をつける。
まず厚揚げをじっくりと、それからネギとしめじをサッと煮て、最後に豚肉を入れて色が変わったら、火を止めてみそを溶き入れる。
それに、お取り寄せをした鶴橋のジャンジャ、
それからキムチ。
酒は、冷や酒。
シメは、ご飯(新米)。
体に気を使うというわりには、酒とタバコは相変わらずだ。
医者に行けば、「やめろ」と言われるに決まっているが、行かなければ言われないから、それでいいのだ。
「手に負えないね。」
ほんとだな。
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