きのうは、牡蠣とにらのオイスターソース炒め。これは最強のスタミナ食だ。
40歳を過ぎるあたりから、体力は急激に低下する。さらに50歳を過ぎると、歯にガタが来はじめるなど、何かと医者の世話にならないといけなくもなってくる。
若いころなら、毎日牛丼ばかりを食べていてもさして問題にはならないものが、この年になってくると、そんなことをしているわけにはいかない。
食事に気を使わないと、体が持たないのだ。
きのうも、頬の炎症はおさまったものの、まだ本調子とはいえない体調。スタミナがつくものを食べたいと思っていたところ、スーパーで見つけたのが、牡蠣だった。
牡蠣の旬は、最盛期は1月後半から2月ごろ。いまはまだ出始めで、粒も小さい。
でもあるのなら、食べない手はない。何しろ牡蠣のスタミナは、ハンパないのだ。
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるほど、豊富な栄養をふくむそうだ。タンパク質は、9種類の必須アミノ酸すべてのほかに、12種以上のその他のアミノ酸を含むとのこと。
ビタミンも、ビタミンA・B1・B2・B6・B12・Cなど豊富。ミネラルも、カルシウムや鉄、胴などなど様々なものを含むのだとか。
なかでも特筆すべきは「亜鉛」。牡蠣はすべての食品中、もっとも多くの亜鉛を含んでいるらしい。
疲労回復はもちろんのこと、貧血、冷え性、美肌、精力増強などに効果があるとか。またアルコールを分解する作用もあり、ちょっとくらい飲み過ぎても、次の日残らない。
きのうも牡蠣を食べたら、夜はぐっすりと一回も目が覚めることなく快眠し、朝起きると、まだ手や足がじんわりと温かい。これは、豚肉をはるかに超えるスタミナなのだ。
牡蠣は、きのうも100グラムで320円だったから、値段はあまり安くはない。
でも体を壊して医者へ行くことを考えれば、そのくらいのお金をはらう価値は、十分ある。
さて牡蠣を食べるには、鍋に入れたり、酢牡蠣やぬたにしたりなど、やり方は色々ある。でも一番人気なのは、「カキフライ」ではないだろうか。
これは牡蠣が、脂肪が少なくあっさりしていて、ご飯のおかずになりにくいからだろう。油で揚げて濃い味をつけ、コッテリさせるということなのだと思う。
でも油を使った料理なら、揚げ物より炒め物のほうが手軽にできる。しかも牡蠣はオイスターソース炒めが、オイスターソースは牡蠣が原料なのだから、死ぬほど合うのだ。
そしてこの牡蠣オイスターソース炒めに、にらがまた合う。
しかもにらも、スタミナについてはハンパないわけで、この牡蠣とにらのオイスターソース炒め、「最強のスタミナ食」と呼んで、過言ではまったくない。
牡蠣を炒め物にする場合には、とにもかくにも「炒め過ぎない」ことがすべてだ。牡蠣は火を通し過ぎると、小さくちぢんで硬くなる。
といっても、とくに加熱用の牡蠣のばあい、火を1分は通さないといけない。
だから牡蠣を炒めはじめて、1分後に炒め終わるよう、段取りを考えることが必要なのだ。
牡蠣とにらのオイスターソース炒めを作るには、工程は、
- 牡蠣を炒める
- ニラを炒める
- オイスターソースをからめる
の3つとなる。
このそれぞれを「10秒ずつ」でやるようにすると、材料を取ったり、ちょっともたついたりする時間がそれぞれの工程で10秒ずつくらいはあるから、「ちょうど1分」という話になる。
牡蠣・100グラムは、生食用なら水洗いするだけ。加熱用の場合には、片栗粉少々をふって揉み、2~3回水をかえて洗う。
水気をふき取り、片栗粉・大さじ1くらいをまぶしておく。
フライパンにサラダ油・大さじ1~2くらいを入れて弱火にかけ、たたき潰したにんにくをじっくり炒めて味を出す。
にんにくがキツネ色になったところで強火にし、フライパンがよく温まったら牡蠣を入れて10秒炒める。
つづいて、ざく切りのにら・1把を入れ、10秒。
最後に、あらかじめ混ぜ合わせておいた調味料、
- 酒 大さじ1
- オイスターソース 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
を入れ、全体をサッと混ぜ合わせて火を止める。
フライパンに置いたままにしておくと、それだけでも牡蠣はちぢんでしまうから、炒め上げたらすぐに皿に盛るのもポイントだ。
オイスターソース味のプリプリの牡蠣は、まじでたまらない。
酒の肴はもちろんのこと、ご飯にも最高のおかずになる。
あとは、豚汁。
豚汁は、先に淡口醤油でうすく味付けしておくと、野菜や肉に味がしみやすい。
3カップの水に、
- 頭とわたを取った煮干し 1つまみ
- 短冊に切った大根
- 短冊に切ったニンジン
を入れて中火にかけ、煮立ってきたら軽く煮立つくらいの火加減にして、大根がほぼやわらかくなるまで、10分くらい煮る。
- 酒 大さじ1
- 淡口醤油 大さじ1
で味をつけ、短冊に切った油あげを加え、今度はあまり煮立たせないようにしながら10分くらい煮て、味をしみさせる。
豚うす切り肉を入れ、色が変わったら火を止めて、みそを溶き入れる。
お椀によそい、青ねぎと一味をかける。
酒は、冷や酒。
シメは、ご飯。
年をとると、色々気を使わないといけないことが増えるので、めんどうだ。
早く「お先に失礼」としたいところなのだけれど、こればっかりは神様が決めるものだから、神様が「もういいよ」と言うまでは、がんばろうとは思っている。
「意外に長生きすると思うよ。」
よく言われるんだよな。
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