きのうは、カキ。
カキは、ねぎと合わせて「ピリ辛すっぱい味」で炒めるとウマイんすよ。
テレビはないし、新聞も取っていないから、ニュースはすべて、ネットで見る。
新聞社など、いくつかのサイトを巡回し、そのあとはツイッター。
ニュースはやはり、「解説」が重要だ。ネットなら、複数の解説を見比べることができるから、全体像がつかみやすいと思っている。
いま心配なのは、やはりイスラム国で人質になっている、後藤さん。
「後藤さんは、無事でいるのか、、、?」
気を揉みながら情報を探してみるが、ヨルダンとイスラム国は、懸命の交渉をつづけているようである。
「後藤さんには、何としても、無事に帰ってきてほしい」
そう思う。
後藤さんは、まだ会ったことはないけれど、おなじ「日本国」の仲間なのだから、それは当然だと思っている。
しかし中には、
「危険だとわかっている地域に自分で勝手に入ったものを、わざわざ助ける必要はない」
「日本やヨルダンにこれだけ迷惑をかけるのなら、むしろ自害してもらった方がいい」
などと、言う輩もいるようだ。
「もし自分が人質になった時にも、おなじように言えるのか?」
ぼくなどは、そう思う。
ツイッターで、ヨルダン国王やイスラム教指導者にむけた、嘆願書がまわってくるから、それに署名したりする。
小さなことだけれども、それが少しでも、役に立ってくれたらいいと思う。
ニュースをチェックし終わり、風呂屋へ行く。
風呂屋は、家から歩いて5分くらいのところにある。
京都に住み、京都の人が風呂屋を好きなことが、よくわかった。
風呂屋の前にとまっているアルファードは、風呂屋の常連さんのもの。アルファードがあるくらいだから、家には風呂もあるだろう。
それでもわざわざ、アルファードに乗り、風呂屋まで来るのである。
たしかに大きな浴槽で、ゆっくりと脚を伸ばすのは気持ちがいい。
たまっていた疲れが、プチプチと足のあたりで動きだし、抜けていくのが実感できる。
のぼせてきたら、浴槽の縁に腰かけて、さらに足だけ湯につけておく。
疲れが完全に抜けたところで、体を拭いて、風呂をでる。
風呂を出たら、やはり、ビール。
これは、たまらない。
点いているテレビを、ぼんやり眺める。まわりにいるお客さんと、二言三言、ことばを交わすこともある。
ビールをのみ、少し体が冷えたところで、家に帰る。
汗をかかないくらいに体を冷やして外へ出れば、寒空を歩いても、湯冷めはしない。
家に帰り、さらに焼酎を1~2杯のんでから、食事の支度にとりかかる。
作るのは、「カキとねぎのピリ辛すっぱ炒め」と、昼間のうちに決めていた。
「カキ」といえば、代表メニューは「カキフライ」になるだろう。もちろん、カキフライは大変うまいが、それが代表になるのはおそらく、
「最もご飯のおかずになる」
からで、「酒の肴」でいいのなら、カキのうまい食べ方は他にもまだまだ色々ある。
もみじおろしにポン酢で食べる「酢ガキ」や、からし酢みその「ぬた」などはとてもおいしく、これはカキが、「ピリ辛すっぱい味」とよく合うことを示している。
またぬたには青ねぎを入れることからわかるように、カキとねぎは相性がいい。
この「カキとねぎのピリ辛すっぱい味付」を、炒め物でやるのである。
味付のベースは、オイスターソース。オイスターソースは「カキのエキス」なのだから、カキに合うのはいうまでもない。
ここにゴマ油と豆板醤でピリ辛の味をつけ、レモン汁(ポッカレモン100)で、酸味をつける。
これはこれまで、何度も作っているのだが、実にウマイ。
作るのは実に簡単、時間もものの5分でできて、しかも、ご飯のおかずにもなるのである。
カキ150グラムは、生食用なら、サッと水洗いするだけでいい。加熱用なら、片栗粉をふって揉み、水を何度かかえて洗う。
水気をふき取り、片栗粉大さじ2ほどをからめておく。
たっぷりのねぎは、斜め切り。
調味料も合わせておく。
- 酒 大さじ2
- オイスターソース 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- みそ 小さじ1
- ポッカレモン100(または酢) 大さじ1弱
ここからは、スピード勝負。
カキは加熱に時間がかかると、みじめに縮んでしまうから、とにかく手早く、やらないといけない。
フライパンに、「ゴマ油大さじ3」ほどと、「豆板醤小さじ1」ほどをいれ、強火にかける。
豆板醤がパチパチと音を立てはじめたところで、カキとねぎを、一気に入れる。
30秒ほど炒めたら、合わせ調味料をながし込む。
さらに20~30秒炒めて、火を止める。
手早くやれば、カキはぷっくりとしたままだし、ねぎのシャッキリ感も残っている。
酒は、熱燗。
まずは、カキ。
カキの濃厚な味に、クセのあるネギはほんとによく合い、これは、ウマイ。
それから、菜の花の吸物。
これがまた、たまらない。
昆布と削りぶしのだし3カップに、
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ1
- 淡口しょうゆ 大さじ2
- 塩 少々
で味をつけ、油あげとしめじをサッと煮る。
サッと塩ゆでし、水で冷やしてよく絞った菜の花を、最後にあたため、お椀によそっておろしショウガを天盛する。
青菜系は、すべてこのやり方で、非常においしい吸物になる。
菜の花の場合は、火が一瞬で通るから、とにもかくにも「ゆで過ぎない」のがポイントだ。
おとといのブリ大根。
大根は、味がしみまくっている。
炙りかますごのショウガぽん酢。
かますごは、ねっとりと濃厚な味がする。
それに、すぐき。
きのうも、酒は、のみ過ぎた。
「もっと早く寝ればいいのに」と、我ながら思いながらも、布団に入ったのは夜中の3時。
「でも、うまかったのだから、仕方ない、、、」
きのうもまた、そう言い訳しながら、眠りについた。
「仕事もちゃんとガンバってよ。」
そうだよな。
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