きのうの晩めしは、豚肉とニラのマーボー丼。
人をけなす暇があるのなら、自分でめしを作ったらいいのである。
最近の、「人をけなさずにはいられない」風潮は、目を覆いたくなるものがある。
その突出した例が「ヘイトスピーチ」で、在日コリアンなど社会的弱者を傷めつけることにより、「ウサ」を晴らすわけである。
でもヘイトスピーチは、あくまで一つの「例」であり、人をけなしてウサ を晴らす風潮自体は、日本に蔓延しているだろう。
ぼくのブログも、そのような人たちの被害にあっている。
ぼくをけなす人たちを、ぼくは、ほとんど気にはしてはおらず、あちらが寄ってくるから見ることになるわけだが、まあ、「暇」なのだ。
まずこのブログを、熟読している。そういう意味では、「もっとも熱心なファン」といってもいいくらいだ。
ブログを読み込み、ちょっとでもけなせるポイントが見つかると、すぐ揚げ足を取ってくる。
おそらく、ぼくのブログをけなすことが、「最大のたのしみ」なのだろう。
余暇のほとんどを、それに費やしているのではないか。
なぜそうして、「人をけなすことがたのしみ」であるような、いびつなことになるかについて、分からないこともない。
たぶん、「会社がツライ」のだろう。
いま日本では、長らくつづいた終身雇用・年功序列制度がくずれ、多くの会社は熾烈な競争社会となっている。
競争自体は悪いことではないけれど、日本はこれまで、社内で競争してきていないから、ルール無用、何でもありの、「自分だけがよければよい」状態になっているはずだ。
そういう場所では、少しでも地位が高いほうが有利になるが、誰でもが出世できるわけではない。
激しい足の引っぱり合いなどもあるだろう。
多くの人は、そういうところに晒されているわけだ。
自分がいじめられる分、人をいじめなければ、精神の平衡がたもてないのは、分からないでもないのである。
そのような風潮にたいしてまず必要なのは、社会が、誹謗中傷や差別扇動が「悪」であり、「犯罪」であることを、きちんと認識することだ。
法律の整備なども必要だろうし、「カウンター」のように、個人個人が、誹謗中傷・差別扇動を見かけたら、その場でいさめることも大事だろう。
多くの人の努力により、それは着々と、進んでいるように見える。
差別規制法案も、ようやく国会で、議論される運びとなっている。
しかし、それを前提とした上で、ぼくは思うことがあるのである。
「会社でバランスをくずした精神の平衡は、どのようにしたら回復されるのだろうか」
と。
ぼくなどは、「会社」の体質がイヤになり、会社をやめたクチである。
これが有効な解決策であるのはまちがいなく、おかげで今は、安倍首相以外にはストレスになるものはないという、それなりに平和な毎日をおくっている。
しかしこれは、誰にでもすすめられるわけでもない。
自分で進んで状況を切り開いていくのでなく、人から命令された方が、居心地がいい人もいるからだ。
そこでぼくがすすめたいのが、
「自分でめしを作れ」
ということだ。
自分のめしを作ることには、競争的要素が一切ない。まことに清らかな世界なのだ。
どんなことでも、自分が思うとおりにやって、誰にも文句をいわれない。
そして作っためしを食べれば、大きな満足感と、幸せにつつまれる。
さらには、自分の食べるめしを考えることは、その時々の、自分の肉体と精神とを確認することにもなる。
「精神のバランスがくずれる」とは、精神と、肉体とが、食い違ってしまうことだろう。
自炊はまさに、そのくずれたバランスを取り戻すことにもつながるのである。
おそらくぼくをけなす人たちは、ブログを読まずにはいられないわけだから、無意識に、それが分かっているのだろう。
だったら、ぼくをけなしている暇に、自分でめしを作ってくれよと、ぼくなどは言いたいわけなのだ。
といっても、意固地になっている人にとっては、素直に言うことなど聞けないかもしれない。
うまいきっかけでもあればいいがと、願うばかりである。
ということで、きのうは「非常にガッツリしたもの」が食べたかった。
そこで「豚肉とニラのマーボー丼」を作ったのである。
夜行バスの疲れが、足のすねの深いところに残っていることに気付いたのだ。
これは風呂では取れず、サウナの遠赤外線が必要なのだが、きのうはサウナへ行く時間がなかった。
「それならば、それを食事で、少しでも取ってやろう」
と考えた。
となれば、「豚肉とニラのマーボー丼」に決まりなのだ。
豚肉とニラの組み合わせは、糖類の代謝をたかめ、疲れをとる効果がとても高い。
さらにたっぷりのショウガと唐辛子で血行が促進されれば、「鬼に金棒」といえるだろう。
マーボーだから、豆腐をいれる。
これを「絹ごし」にすると、チュルッとしてまたうまいから、おすすめだ。
だしは、昆布と削りぶしで取る。
3カップ半の水に5センチくらいのだし昆布をいれ、煮立てないよう10分ほど煮出したあと、一つかみの削りぶしを、やはり煮立てずに5分ほど煮出す。
だしを取りながら、マーボーの素を作る。
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ5(とてもたっぷり)
- 豆板醤 小さじ3(もっと多くてもいい)
- ショウガみじん切り 3センチ大くらい
- ネギみじん切り 10センチ長さくらい
をいれ、弱めの中火で5分くらい、じっくり炒める。
このマーボーの素にだしを注ぎ、
- みそ 大さじ2
- しょうゆ 大さじ1
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ1
- 塩 少々
で味付して、絹ごし豆腐をスプーンですくい取っていれ、5分くらい、コトコト煮る。
豆腐から水が出るから、塩は少しキツメにいれるのがポイントだ。
豆腐が煮えたら、
- 豚バラうす切り肉 200グラム
- ざく切りのニラ 1把
- しめじ 2分の1パック
を、サッと煮る。
豚肉に火が通ったら、
- 片栗粉 大さじ3
- 水 大さじ3
をよく混ぜた、水溶き片栗粉をくわえてトロミをつける。
マーボー豆腐は、この、水溶き片栗粉をいれる際に、豆腐をくずしてしまいやすい。
大きめのヘラなどで、ゆっくりと混ぜながら、静かにいれるようにする。
ご飯を添え、粉山椒をふりかける。
最強のガッツリだから、ご飯がいくらでも食べられるわけである。
酒は、熱燗。
うまいものを食うから気分がいいし、体もポカポカとあたたまってくる。
今朝は、すねの疲れもだいぶ取れた。
精神と肉体の健康は、やはり「食いものから」である。
「ストレスがなさすぎるのも、どうかと思うよ。」
そうだよな。
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