中華っぽい煮物に中華麺を入れるのは、鯛の煮物にそうめんを入れるのと同様にたいっへんウマイです。その中華麺、ナマ麺のまま煮汁に入れてしまうのがヒジョーにおすすめです。
煮物に中華麺を入れるとウマイ
鯛の煮物にそうめんを入れる「鯛そうめん」は西日本ではポピュラーな料理です。そうめんが鯛の煮汁を吸うのがタマラナイという企画です。
ちなみにこれは、関東の人だと「考えられない」という人も多いです。関東の多くの人にとって「麺はコシが命」で、煮汁を吸ってやわらかくなった麺など考えられないからです。
そこで関東で考案されたのが、おでんに入れるチクワブだというのが筆者の考え。チクワブもそうめんやうどんと同様小麦粉が原料で作り方も似たようなものですが、「麺に汁を吸わせるなど考えられない」という関東の人のために、あえて麺ではなくチクワの形に仕上げたのではないでしょうか。
さらにちなみに言えば、関西の人は「チクワブなど考えられない」と言う人が多いです。ツイッター上で関西の人と関東の人がチクワブ戦争をしているのも見たことがあります。
さてというわけで、そうめんを鯛の煮物に入れるなら、中華麺を中華っぽい煮物に入れてもいいじゃないか、という話。
実際にやってみると、これがたいっへんウマイです。
中華麺はナマで入れるのがオススメ
その中華麺ですが、蒸したり茹でたりしたものでなく、ナマのまま入れるのがヒジョーにおすすめ。これは先日中華っぽいそばを作った際、はじめてナマ麺を投入してみて、それまでゆで麺、蒸し麺を使っていた筆者は深く悔い改めました。
ナマだと煮汁をダイレクトに吸い込みますので、麺に味がよくしみます。また塩分の入った汁で煮るためだと思いますが、時間がたっても麺がのびにくいです。
鯛そうめんも、そうめんを乾麺のまま直接煮汁に入れるやり方もあります。そのほうが麺がもっちりと仕上がってウマイです。
作り方
今回はゴーヤーと豚肉の塩味の煮物に中華麺を入れました。ですがこれは中華っぽい煮物なら、極端な話マーボー豆腐でも、同じようにおいしいはずだと思います。
ゴーヤーを煮る際には、厚く切るのがポイントです。ゴーヤーとあわせて入れる具材は、豚肉と豆腐のほか、玉ねぎとしめじがおすすめです。
STEP1 豚肉と豆腐をしっかり炒める
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- 豆腐 100~200グラム(1センチ厚さくらいの食べやすい大きさに切る)
- 豚コマ肉 100グラムほど(かるく塩コショウしておく)
を入れて中火にかけ、箸で豚肉はほぐし、豆腐は途中1回ひっくり返して、豆腐の両面にかるく焼き色がつくまで4~5分炒める。
STEP2 ゴーヤーを加えて煮る
- ゴーヤー 2分の1本(タテ半分に切ってスプーンでワタをかき出し、1センチ幅くらいに切る)
- 玉ねぎ 4分の1本(うす切り)
を入れて1分ほど炒めて油をなじませ、
- 酒 大さじ2
- 塩 小さじ2分の1
- ナンプラー 小さじ2
- コショウ 少々
を加えてさらに1分ほど炒め煮して味を含ませる。
- 水 400cc
を入れてフタをして火を強め、沸騰したら弱火にもどして5~6分コトコト煮る。
STEP3 麺をを煮てトロミをつける
味をみて塩加減し、
- ナマの中華麺 1人前
- しめじ 4分の1袋程度(石づきを切り落としてバラす)
を入れ、麺がややコシを残した適度なやわらかさになるまで2~4分(麺の太さでちがう)煮る。
- 片栗粉 大さじ2
- 水 大さじ2
の水溶き片栗粉を混ぜながら少しずつ入れてトロミをつけ、皿に盛って粗挽きコショウを振る。
中華麺が中華っぽい煮汁をたっぷり吸ってもっちりし、488回は泣けます。酒には599回は死ぬほどよく合います。
時間がたっても麺がダラダラにのびないところも、酒の肴にはうってつけです。