ゴーヤーの食べ方は、定番なのは炒めものであるゴーヤーチャンプルー。あとは塩もみしたりサッとゆでたりしてあえ物にするのもやはり定番。
でもゴーヤーは、かるく煮込んでもうまいのだ。ウリ科だから、ちょうど冬瓜と似たような「コックリ」とした感じの味になる。
それで今朝は、ゴーヤーと豚肉のうま煮。
「うま煮」はいくつかの意味で使われると思うけれど、関東のラーメン屋で「うま煮そば」といえば、しょうゆ味で炒め煮して、片栗粉でとじたものを麺の上にかけたものとなるわけで、これはその「うま煮」。
ゴーヤーを煮込むと、苦味も適度なかんじで消える。適度な苦味がある、コックリと煮えてしょうゆ味がしみたゴーヤーが、うまくないわけがないのである。
ゴーヤーと豚肉のほかに入れた具材は、まず油あげ。これは絶対に入れるのがおすすめで、中立な油あげがコックリとした豚肉と、ややクセのあるゴーヤーとをうまく結びつける役割を果たしてくれる。
あと入れたのは、ちょっとゴテゴテとした感じにはなるけれど、冷蔵庫に余っていた長ねぎとシメジ。入れれば味的にはさらにうまいが、冷蔵庫に余っていない場合は、わざわざ買わなくてもいいと思う。
豚肉は、煮込む場合はバラ肉を使うのがおすすすめ。脂がたっぷりあるからコクが出て、しかも硬くなりにくい。
作り方
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 豆板醤 小さじ1
を入れて強めの弱火くらいにかけ、2~3分じっくり熱して味をひき出す。
つづいて、
- 豚バラうす切り肉 70グラムとか (食べやすい大きさに切る)
を入れ、さらに2~3分、かるく焼き色がつくくらいしっかり炒めて味をひき出し、さらに、
- ゴーヤ 2分の1本 (タテ半分に切ってスプーンでわたをかき出し、3ミリ幅くらいに切る)
を入れ、1~2分炒めて油をからめる。
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 薄口しょうゆ 大さじ1 (薄口にするのは色を黒くしないため)
- オイスターソース 小さじ1
を入れてひと混ぜし、
- 水 1カップ
- 油あげ 2分の1枚 (細く切る)
- 長ねぎ 2分の1本 (斜め切り)
- しめじ 4分の1把
を入れて火を強め、煮立ってきたらフタをして弱火にし、3分くらい煮る。
- 片栗粉 大さじ1+2分の1
- 水 大さじ1+2分の1
の水溶き片栗粉を、スプーンで少しずつ入れては混ぜしてトロミをつけ、
- ゴマ油 小さじ1
を入れてひと混ぜし、火を止める。
粗挽きコショウをかけて食べる。
これはマジで294回は死ねるほど、ご飯のおかずになる。
そしてこれがご飯ばかりか、まちがいなく酒にもよく合うはずなのに、今朝も「朝だから」というだけの理由で、酒を飲まなかったのだ。
こんなことをしていたら、僕はそのうち頭がおかしくなるのではないかと思う。
「ならないよ」
そうだよな。