肉じゃが酢豚風とは、肉じゃがやカレーとおなじ作り方をする酢豚です。日本人にはなじみがあるやり方で手軽に作れるうえに、じゃがいもが入るためファンタスティックにおいしいです。
今回は、肉じゃが酢豚風を作るポイント、および作り方を紹介します。
「肉じゃが酢豚風」とは?
「肉じゃが酢豚風」とは、肉じゃがやカレーとおなじ作り方をする酢豚のことです。
酢豚は、本格的に作る際には、角切りの豚肉と野菜を揚げ、それを甘酢あんにからめます。肉や野菜を揚げたのはたしかにおいしいわけですが、揚げ物は家庭でやると油の処理がめんどくさいのもまた事実。
そこで登場するのが「肉じゃが」です。
肉じゃがの作り方を採用すれば、酢豚は「炒めて煮込む」の、日本人にはカレーで非常におなじみとなっているやり方で作ることができます。ピーマンと玉ねぎだけを先炒めしておけば、味的にも全く遜色ありません。
また、肉じゃがの作り方をすることで、酢豚にじゃがいもを入れることができます。じゃがいもがトマト味とよく合うことは、ポテトフライにケチャップをつけて食べることなどからすでに証明済みといえます。
じゃがいも入りの酢豚は、「一度食べたらじゃがいもなしにはもう戻れない」と思うくらいおいしいです。
肉じゃが酢豚風を作るポイント
肉じゃが酢豚風を作るポイントは、
- ピーマンと玉ねぎは先炒めする
- ゴマ油やにんにく・ショウガ・長ねぎなど中華の要素をしっかり使う
- 仕上がりにトロミをつける
- トマトはケチャップでも良いがナマのがやっぱウマイ
となります。
ピーマンと玉ねぎは先炒めする
いくら肉じゃがの作り方をするとはいえ、やはり酢豚は、ピーマンと玉ねぎがシャキシャキとしていることが持ち味です。したがって、ピーマンと玉ねぎは先炒めしておいて最後に加えるようにします。
シャキシャキとしたピーマン・玉ねぎと、ホクホクのじゃがいものコントラストは、まさにファンタスティックです。
ゴマ油やにんにく・ショウガ・長ねぎなど中華の要素をしっかり使う
調味料の構成は、洋風の「トマト肉じゃが」
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と基本的におなじです。ただし、油はオリーブオイルではなくゴマ油を使い、香味野菜としてショウガと長ねぎを加えることで、バッチリ中華っぽくなります。
仕上がりにトロミをつける
肉じゃがは一般にトロミはつけませんが、肉じゃが酢豚風はしっかりとトロミをつけます。トロミがなければ酢豚ではないからです。
ちなみに、通常の肉じゃがでも、トロミはつけた方が具材に味がからまりおいしいです。
トマトはケチャップでも良いがナマのがやっぱウマイ
トマトは、酢豚の場合にはケチャップが使われるのが一般的です。ケチャップでも特に問題はないですが、ナマのがやっぱウマイです。
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肉じゃが酢豚風のレシピ
肉じゃが酢豚風を作るための工程は、
- ピーマンと玉ねぎを先炒めする
- 肉と野菜を炒める
- 煮込む
- ピーマンを戻しトロミをつける
の4工程です。
煮込み時間は「10分」としてありますが、じゃがいもやニンジンがやわらかいほうが好きな人は、もう少し伸ばしてもいいです。
1. ピーマンと玉ねぎを先炒めする
フライパンに、
- サラダ油 小さじ1
- ピーマン 2分の1個~1個(大きさにより。2センチ大程度に切る)
- 玉ねぎ 2分の1個(2分の1個を横半分に切ってから2センチ幅くらいのくし切りにする)
を入れて弱めの中火にかけ、ピーマンが「ややしんなりとしてきたかな」というくらいまで2分程度じっくり炒め、皿に取出す。
ピーマンと玉ねぎは、ヘラで押し付け、鍋肌にしっかりと当たるようにするとうまく火が通ります。
2. 肉と野菜を炒める
改めてフライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- ショウガ 1センチ大程度(みじん切り)
- 長ねぎ 5センチ長さくらい(みじん切り)
- 豚肉 150グラムなど(カレー用の角切りを買うのがいいです。または、肩ロースのかたまり肉を2センチ大くらいに切る。塩とコショウ、酒、しょうゆそれぞれ少量をもみ込み、片栗粉小さじ2くらいをまぶし付けておく)
をフライパンに入れ、弱めの中火にかける。豚肉にかるく焼き色がつくまで3~4分じっくり炒める。
つづいて、
- じゃがいも 大1個、中なら2個(皮をむき2センチ大くらいに切る)
- ニンジン 2分の1本(皮はむかずに5ミリ~1センチ幅くらいに切る)
を入れ、さらに2~3分炒めて油をなじませる。
- 生トマト 1個(ざく切り。皮はむかなくて良い)
を加え、トマトをできるだけ鍋肌に当たるようにして形を崩しながら2~3分さらに炒める。
3. 煮込む
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 酢 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- オイスターソース 小さじ1
を入れ、1分くらい炒めて味をなじませる。
- 水 200cc
- 鶏ガラスープの素 小さじ1
- コショウ 5振り程度
を入れて火を強め、煮立ったらフライパンのフタをして、弱めの中火くらいでしっかりと煮立たせながら10分煮る。
4. ピーマンを戻しトロミをつける
味を見て、塩気が足りなければ塩を加える。ピーマンと玉ねぎをフライパンに戻し、温めるため30秒くらい煮る。
一度火を止め、
- 片栗粉 大さじ1+2分の1
- 水 同量
を溶きまぜた水溶き片栗粉をまわし入れ、じゃがいもを崩さないように気をつけながらよく混ぜる。
中火をつけ、やさしく混ぜながら1分くらい火を通し、トロミがしっかりと付いたら皿に盛る。
まとめ
日本人にとってなじみがあるやり方で作ることができ、しかも、じゃがいもが入ることで酢豚よりおいしい「肉じゃが酢豚風」。日本人が作る酢豚は、これに決まりではないでしょうか。
作り方は大して難しくありませんので、ぜひ試してみてくださいね!