ブテチゲ的スパムとじゃがいものキムチ味噌汁と、十六ささげマヨの一汁一菜。一汁一菜は作るのに時間がかからず、満足度も申し分ないので、手軽に食事の支度がしたければやるべき。
土井善晴の一汁一菜に感化され、きのうはそれを早速実践してみたのだ。
作ったのは、ブテチゲ的スパムとじゃがいものキムチ味噌汁と、十六ささげマヨ。
これだけの材料が、ちょうど冷蔵庫に入っていたのである。
作るのは2品だから、やはり味噌汁の方は、それなりに具だくさんにしたいところだ。しかし汁物は、何も考えずにドカドカ具材を入れてしまうと、ワケの分からないごった煮になりがちだから、注意する必要がある。
イメージは「ブテチゲ」だった。だからスパムとじゃがいも、玉ねぎ、厚揚げ(豆腐)、それにキムチまでは、マストである。
きのうはここに、トマトを加え、生卵を落とすことにした。
卵がキムチ、および味噌と相性がいいのは知れている。またトマトも、卵はもちろん、じゃがいも、味噌、さらにキムチとも相性がいいわけで、問題はないはずだ。
迷ったのは、十六ささげ。
冷蔵庫に入っていて、きのうのうちに手を付けないといけなかったのだが、これを味噌汁に入れてしまうと、合わないことはないと思うが、「ブテチゲ」とは違ったものになるだろう。
それで、十六ささげは独立させて一品にした。
塩ゆでして、マヨネーズと一味をかける。
味噌は、やはり八丁・赤だし味噌。
味噌を溶かしてから煮込めるから、具材に味がきちんとしみ、おなじ味噌汁でも普通の味噌を使ったのとは、まったく違う料理になる。
きのうはこの一汁一菜を作ったのだが、やはりこれは、超手軽。
おれはいつもも、メイン以外はできるだけ火を使わずに作るようにしているが、それでも、ただ鍋一つで煮ればいいのと比べると、時間はかかる。
そうして手軽にできるのに、きちんと小鉢はあるわけだし、味噌汁も具だくさんだから、満足度も申し分ない。
土井善晴の一汁一菜、手軽に食事の支度がしたければ、やるべきだ。
さてブテチゲ的味噌汁は、鍋に、
- 水 3カップ
- 減塩スパム 2分の1缶(170グラム)
- 2センチ大くらいに切ったじゃがいも 1個
- 頭とワタを取った煮干し 10匹くらい
を入れて中火にかけ、煮立ってきたら弱火にし、5分くらい煮る。
アクはサッと取ったらいいが、味を濃くつけるのだから、あまり気にしなくてもいい。
酒・大さじ3を入れ、赤だし味噌・大さじ3~4くらいを味を見ながら溶き入れる。
- 6~8等分のくし切りにした玉ねぎ 1個
- 1センチ厚さほどに切った厚揚げ 5センチ大くらい
を入れ、10分くらい、じゃがいもが柔らかくなるまで弱火で煮る。
生卵を割り落とし、8等分のくし切りにしたトマト(大)2分の1個を入れて、1分くらい煮る。
器によそい、キムチを乗せて、青ねぎを散らす。
「これは、ウマイ、、」
赤だし味噌の、濃厚なコクがたまらない。
キムチと卵は、初めから混ぜてしまわず、まずキムチをつまんだりしながらそのまま味わい、味に飽きてから溶かし込むのがおすすめだ。
酒は、冷や酒。
シメはご飯。
きのうも、もちろんのこと、飲み過ぎた。味噌汁が、また酒の肴になるのである。
酔えば、時間はダラダラ過ぎる。
きのうは一汁一菜で調理時間が短かったから、せっかく早く食べ始めたのに、結局寝たのは、いつもとおなじ時間になってしまった。
「あきれるね。」
ほんとだな。