和風うどんだしに中華的なコクとトロミをつけたもの。究極にたまらない味で、確実に死ねるはずだ。
「究極にたまらない」ものを作ってしまった。
鶏肉の中華的あんかけ皿うどん。
何がたまらないのかといえば、味つけが和風うどんだしがベースなのだ。みりんと淡口醤油を使っていて、うどんと合うこと甚だしい。
これまでこの味つけを何度となく作っていながら、未だうどんと合わせたことがなかったのは、一生の不覚とも言うべきだ。
さらにこの味つけは、そのうどんだしに、干し椎茸のもどし汁やニンニク、ゴマ油、オイスターソースで中華的なコクをつけ、最後にトロミをつけている。
このあんがプリプリのうどんに絡んだのは、地球を100周まわっても、まだ足りないくらいの感激だ。
作るのは、とても簡単。火を弱めにしてゆっくりやれば、まず失敗することはないと思う。
炒めている最中に、材料を切るのに手間取るなどした場合、火を止めてしまっても問題ない。
まずは干し椎茸のだしを取る。
鍋に、
- 水 1+4分の1カップ(1カップのだしが取れる)
- 干し椎茸(中) 2枚
を入れて中火にかけ、煮立ったら火を止めて15分くらい置く。
並行して、炒めはじめる。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- みじん切りにしたニンニク 1かけ
- タネを取りだしてちぎった赤唐辛子 1本
を入れて弱火にかけ、ニンニクがきつね色になるまでじっくり熱する。
表と裏に、それぞれ、
- 塩 ほんの1つまみ 小さじ4分の1
- コショウ 少々
をすり込み、細めに切った鶏もも肉・2分の1枚(150グラム程度)を皮を下にして入れ、そのままひっくり返さずに弱火で10分くらい、8割方火が通るまで焼く。
弱めの中火くらいにし、
- そぎ切りにした白菜の芯 2~3枚分
- 3ミリ厚さくらいに切ったタケノコ 4分の1
- 3ミリ厚さくらいに切ったニンジン ほんのちょっと
- 汁気をしぼり、石づきの先端を落として2センチ大くらいに切った干し椎茸
を入れ、さらに1~2分、油がからまるまで炒める。
- 干し椎茸のもどし汁 1カップ
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 淡口醤油 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- コショウ 1~2ふり
を入れ、ざく切りにした白菜の葉を加え、白菜の芯がやわらかくなるまで2~3分、弱火で煮る。
味を見て、必要なら塩・少々を加える。
- 片栗粉 大さじ1+2分の1
- 水 大さじ2
の水溶き片栗粉を、スプーンで混ぜながら入れて、やや強めのトロミをつける。
最後にゴマ油・小さじ1を加え、ひと混ぜして火を止める。
青ねぎと、好みで(食べながら)酢と粗挽きコショウをかける。
これは、確実に死ねるはずだ。
本当は、東京への旅でちょっと飲み過ぎ、胃が疲れ気味だったから、消化にいいものを食べ、酒も控えめにしようと考えていたのである。でもうどんがこれだけうまいと、酒もつい進んでしまい、いつもと変わらず飲み過ぎた。
だいたいアホなおれが、酒を控えることなどできるわけがなかったのだ。それなのに「酒を控えよう」などと考えたことが間違いであったわけで、ならば飲み過ぎるのは仕方がないのだ。
「屁理屈はいらないよ。」
そうだよな。