きのうは、豚肉団子のカレー鍋。鍋に入れるには、肉は団子にすべきなのだ。
ちょっと涼しくなってくると、すぐに鍋ばかり食べたくなるおれ。きのも「カレーが食べたい」と思ったのだが、やはり鍋。
カレーには、おれの場合は豚肉を入れるわけで、当然カレー鍋でも、豚肉は入れたい。
しかしこの豚肉、鍋に入れるのなら、「肉団子」にするのがいい。
鍋は、やはりクツクツ煮たい。しかし豚肉や牛肉は、クツクツ煮ると硬くなってしまうからだ。
肉は、火が通らない状態ではやわらかい。これに火を通すと、タンパク質が変性して一度硬くなり、しばらく煮ると、またやわらかくなる。
一旦硬くなった肉をやわらかくするために、豚肉なら1~2時間、牛肉なら4~5時間が必要になる。だからカレーをおいしく作ろうと思ったら、そのくらいの時間をかけるか、または肉が硬くなる前、5分以内に煮上げるようにしないといけない。
でも5分で煮上げてしまうと、肉のだしが出ないから、即席カレールウの箱には「20分煮る」となっていて、あれは硬くなった肉をやむを得ず食べていることになるのだ。
これを、肉を団子にすれば、その心配がないのである。20分くらい煮たところで、硬くならない。
だから手早く、おいしい鍋を作ろうと思ったら、肉は肉団子にすべきなのだ。
またはしゃぶしゃぶ式に、煮えたそばから取り出して食べるようにするのがいい。
肉団子は、作るのに多少の手間がかかるにはかかる。
でも鍋など材料を入れて煮るだけだから、その程度の手間をかけてもバチは当たらないのである。
カレー味には、カレー粉(S&B赤缶)を使う。そこに豆板醤を加えるのが、おれは好き。
味のベースは味噌とオイスターソース。それに酸味をつけるため、最後にプチトマトを加える。
まずは肉団子のタネを作る。
器に、
- 豚ひき肉 200グラム
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個
- ショウガみじん切り 1~2センチ大
- 溶き卵 2分の1個分
- 塩 小さじ2分の1
- 酒 小さじ2分の1
- 醤油 小さじ2分の1
- 片栗粉 大さじ1
を入れ、粘り気が出るまでよくこねる。
つづいて香辛料と香味野菜を炒める。
鍋に、
- オリーブオイル 大さじ1
- ゴマ油 大さじ2
- 玉ねぎみじん切り 4分の1個
- ショウガみじん切り 2センチ大
- カレー粉 大さじ1
- 豆板醤 小さじ2(好みで)
を入れ、弱火にかけて、5分くらいじっくり炒める。
肉団子をスプーンで食べやすい大きさにまとめて鍋に入れ、表と裏を計5分くらい、さらに炒める。
水3カップを加え、中火にして煮立ってきたら弱火にし、10分くらい煮て肉団子のだしを取る。
そのあと、調味料、
- 味噌 大さじ2
- オイスターソース 大さじ1
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ3
- 塩 小さじ2分の1
を加える。
白菜、玉ねぎ、ニンジン、豆腐、、など、煮えにくい野菜を加えて10分くらい煮る。
片栗粉・大さじ1と水・大さじ1の水溶き片栗粉を、混ぜながら加えて軽くトロミをつける。
最後に、青ねぎ、シメジ、それにプチトマトを、1分ほどサッと煮て火を止める。
食卓に、鍋ごと出す。
器によそって食べる。
酒は、常温。
シメは、ご飯。
きのうも、酒と飯はうまかった。
酒は、おいしく飲みさえすれば、多少飲み過ぎたところで体に害はないのである。
「酒飲みの信仰だね。」
そうだよな。
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