きのうは、豚肉うどん。
これは、図らずも飲んでしまった酒のシメには打ってつけだ。
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きのうは食事を作る予定にし、買物もしてあったのだが、その前に、京都・大宮の飲み屋5軒ほどのマスターと、打ち合わせしないといけなかったのだ。
打ち合わせ自体は2~3分で終わるもので、5人合わせても15分くらいなものだから、どんなに余裕を見ても1時間もあれば終わるだろうと、8時からまわり始めた。
しかし、そうは問屋が卸さないのは、言うまでもない話であった。
飲み屋へ行けば、酒がある。
酒があれば、それは注文もしてしまうだろう。
打ち合わせはすぐに終わっても、注文した酒は飲まないといけないから、お客さんと喋ったりしてついつい長居してしまう。そのうち腹が減ってくれば、つまみも頼みたくなったりする。
それでたこ焼き「壺味」から始めて、最後の「スピナーズ」へ着いた時には、すでに10時を回っていた。
しかもスピナーズが、また危険なのである。
カウンターはいちばん端の席が空いていて、ぼくはマスターと話すだけでよかったから、そこでもいいと思ったが、マスターはぼくをカウンターの中ほどに、そこに座っていた人2人に横にずれてもらって座らせる。
これはマスターが、ぼくが話したら盛り上がると睨んだ人がそこにいることを意味するわけで、きのうもまさしく、仲のいい、若い画家の隣だった。
だいたいぼくは、この画家の絵が好きで、小さいのを一枚買い、部屋に飾っているのだ。小林秀雄が好きなのも共通し、さらにこの画家も、関西電力・京都支店前での抗議に毎週通うなど、社会運動に参加している。
話題が尽きるわけがないのである。
おかげで酒もお代わり、店を出たのは11時半になった。
1時間で済むと思ったものが、3時間半になるのだから、大宮とは怖い場所だ。
さてそういうわけで、12時から食事を作るハメになり、しかもすでに腹は酒でタポンタポンになっているから、予定していたものは食べられそうにない。
そこで急遽予定を変更し、酒のシメにふさわしいものを作ることにした。
豚肉うどん。
だしだけは取らないといけないが、それだって大して時間がかかるわけでもなし、手早く作るには打ってつけである。
うす味のだしで肉を煮るのは、肉のコッテリとしたうまみに削りぶしの風味がプンと香り、実にウマイ。
関東などだと、「だしと肉」の組み合わせはあまり考えつかないかもしれないが、非常にオススメだ。
鍋に2カップ強の水を沸かし、ザルを入れて、一つかみの削りぶしを弱火で5分ほど煮出す。
ザルを使うと、削りぶしをとり出すのに、ただザルごととり出してしまえばいいから便利である。
削りぶしは絞ってとり出し、2カップほどのだしが取れているはずなので、
- みりん 小さじ2
- 淡口しょうゆ大さじ2
で味付する。
このだしに、まず油あげを入れて、生卵を割り落とし、少し煮てから、豚コマ肉、しめじを入れて、サッと煮る。
お湯で戻したうどんを入れた、どんぶりに注ぎ入れる。
酒は、ラーメンでしめるのもいいものだが、こうして家でうどんを作れば、下手なラーメンよりは、よっぽどうまい。
「意志が弱すぎるんだよね。」
そうだよな。
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