ゴーヤーは、みそもよく合う。これはおなじウリ科のキュウリにみそを付けて食べるとうまいのと一緒のことで、ゴーヤーチャンプルーもみそ味にするとまたうまい。
というわけでゴーヤーは、みそ汁に入れるとウマイ。さらに豚肉を使って豚汁にし、豆腐をいれて、最後に卵を割りおとせば、具材はゴーヤーチャンプルーとおなじ布陣になるわけで、うまくないわけがないのである。
この場合、みそは八丁みそがおすすめだ。八丁みそは、ふつうの麦麹みそなどとはちがい、煮込んでも味が落ちない。
なので具材に、しっかりと味がしみる。
強いコクのある八丁みそは、またクセのあるゴーヤーとよく合って、226回はぜったい死ねる。
みそ汁だから、作るのに難しいことは何もない。日常の手軽な食事としてたいへんおすすめ。
作り方
鍋に、
- ゴマ油 大さじ1
- ニンニク 1かけ(みじん切り)
- 煮干し 1つまみ(頭とわたを取る)
を入れて弱火にかけ、1~2分じっくり炒めて味をひき出し、
- 豚バラうす切り肉 50グラムくらい(食べやすい大きさに切る)
を入れて、さらに炒める。
豚肉の色が変わったら、
- ゴーヤー 2分の1本(ヘタを取ってタテ半分に切り、スプーンでわたをかき出して、3ミリ幅くらいに切る)
を入れ、1~2分炒めて油をからめる。
- 水 2カップ
を入れて火を強め、煮立ってきたら、
- 酒 大さじ2
- みりん 小さじ2
- 八丁赤出しみそ 大さじ3とか(味をみながら)
で味をつけ、
- 豆腐 2分の1丁(食べやすい大きさに切る)
- 長ねぎ 10センチ (玉ねぎでもいい)
を入れて、5~10分、ゴーヤーがほぼやわらかくなるまで弱火で煮る。
最後に、
- 卵 1個
を割り入れて、さらに1~2分、白身のまわりがちょっと白くなるまで煮る。
器によそい、一味をたっぷりめにかける。
みその味がしみたゴーヤは、たまらない。
そしてこのゴーヤの豚汁が、ご飯ばかりか酒にもまちがいなく合うのに、今朝も「朝だから」というだけの理由で、酒を飲まなかったのだ。
こんなに臆病だと、僕は将来ロクな人間にならない気がする。
「もう将来ないから」
そうだよな。