きのうは飲み会があり、しこたま飲んだ。おかげできょうは昼過ぎになってようやく布団を這い出たのだが、しこたま飲むことは分かっていたから、そのまえに仕事を固めてやって、きょうは休みと決めていたから問題はないのである。
飲んだ日の翌日は、やはりサッパリとした汁物が食べたくなる。となればにゅうめん。
水菜と豚肉、それにシメジを、関西風うす味のカツオだしで煮たもので、飲んだ日の翌日は、一つの王道だといえると思う。
ここにニンニクを加えると、さらに死ねるのだ。
カツオのたたきにニンニクを入れることからもわかる通り、カツオとニンニクは相性がとてもいいのである。カツオの風味にニンニクの風味がプラスされると、ジグソーパズルの足りなかった最後の1ピースが埋まるようなところがあり、艶やかでパワフルな味になる。
ただしカツオだしにニンニクを加えるときには、一味を多めに振るのがポイントだ。ニンニクは味に広がりをつくるため、それを引き締める必要があるからだ。
ニンニクは、加え方としては、
- たたき潰して入れる
- 細切り、またはみじん切りにする
- すりおろす
の3つがある。
下に行くにつれてニンニクの味は強くなるのだが、今回はたたき潰して、ニンニクがほのかに香るようにしてある。
その場合、たたき潰したニンニクが、かたまりのまま残る。これは「だし殻」みたいなものだと捉えてもいいわけで、食べても食べなくても、どちらでもいいのだ。
作り方
鍋に、
- 水 2+2分の1カップ
- ニンニク 1かけ(たたき潰す)
を入れて中火にかけ、煮立ってきたら、ザルに入れた、
- カツオ節 10グラム(2.5グラムのミニパック4袋分)
を鍋に据える。
弱火で3分くらい煮て、ザルを取り出す。
取れた2カップのだしに、
- 酒 大さじ2
- みりん 小さじ2
- 薄口しょうゆ 大さじ2
で味をつけ、まず、
- 豚バラうす切り肉 50グラムくらい(食べやすい大きさに切る)
を弱火で5分くらい煮る。つづいて
- シメジ 4分の1ふさ(石づきを切ってバラす)
を入れて30秒くらい煮て、
- 水菜 4分の1束(ざく切り)
を入れ、さらに30秒くらい煮る。
並行して、
- そうめん 2束
を1分煮て、ザルに取り、水で洗って粗熱をとる。
器に入れ、上から煮汁と具をかける。
たっぷりの一味をかける。
サッパリとしていながらパンチがあり、マジで263回は死ねる。
しかしこれは、酒の肴にも非常になるにもかかわらず、きょうも「昼だから」という理由で酒を飲まなかったのだ。
どうせ二日酔いだし、しかも休みにしたのだから、迎え酒に飲めばいいのに、飲まないのは、オレも飼い慣らされてしまったものだ。
「ふつうだから」
そうだよな。