昼は豚とネギのしょうゆ焼きそば、夜はイカのオイスターソース炒めを作った。
魚介には甘辛酸っぱい味付が合うのである。
昼飯は、前日のメニューを考える段階で考えてしまうこともあるし、その日になって簡単な麺類を作ることもある。
何も思い浮かばない場合は、いつもお世話になっている喫茶店「PiPi」でランチを食べる。
昨日は「何を食べようか」と考えたところ、一択でこれが思い浮かんだ。
豚とネギのしょうゆ焼きそば。
これは史上最強に「ビールに合う」食べ物なのだ。
「ビールに合う」料理といえば、ギョウザやカツ類、ソーセージなどなど、色々とあるわけだが、これには敵わない。
「豚肉とネギ」という組み合わせにしても、「焼きそば」であるところも、さらに「しょうゆ味」であることも、まさに「ビールのためにある」としか考えられない。
元々はウー・ウェン女史のレシピを参考に作り始めたものなのだが、手軽にできることもあり、これまで100回以上は作っていると思う。
そのたびに一緒にビールを飲み、「これは合う」と思い続けているのだから、まちがいない。
作るには、豚コマ肉を100グラム、斜め切りにしたたっぷりのネギ、それに焼きそば麺。
合わせ調味料は、酒としょうゆを大さじ1ずつ、おろしショウガとオイスターソースを小さじ2分の1ずつ。
サラダ油少々を引いたフライパンを強火にかけ、豚コマ肉を炒める。
豚肉に火が通ったら、合わせ調味料をいれる。
ひと混ぜし、ネギと焼きそば麺を入れる。
麺に汁を吸わせながら、しっかり炒める。
簡単にできながら、王道の味。
定期的に食べたくなるのである。
夜はスルメイカを買い、これをやはりネギと炒めることにした。
これも元々はウー・ウェン女子のレシピを参考にしたものなのだが、魚介には、「甘辛酸っぱい」味付が合うのである。
日本の料理でイカや貝類など魚介を食べるのに、「王道」と言えるやり方は、「ぬた」だろう。
青ねぎと合わせ、からし酢みそで和える。
魚介のクセを抜き、うまみを引き立てるこの天才的なやり方は、「誰が考えたのだろう」と思ったことがあったのだが、たぶん中国が発祥なのだろう。
ウー・ウェン女史がアサリを炒めるのに、やはり青ねぎと合わせ、「甘辛酸っぱい」味付をしていたからだ。
このネギやニラなどと合わせ、甘辛酸っぱい味付をして炒めるのは、魚介全般に非常に合う。
さらにコク出しにオイスターソースを使うと、「抜群」である。
イカは胴と中身を分け、胴は軟骨を抜いて5ミリ幅程度の輪切りにする。
ゲソはくちばしを外してぶつ切りにし、ワタ袋も別に使うから取っておく。
昨日は青ねぎを使い、これはぶつ切り。
合わせ調味料は、酒とオイスターソース大さじ1ずつ、砂糖としょうゆ、おろしショウガと酢、片栗粉を小さじ1ずつ。
フライパンにゴマ油と輪切り唐辛子少々を入れて強火にかけ、十分に熱した後、イカとネギを入れる。
1分ほど炒め、イカがピンク色になってきたら、合わせ調味料を入れ、サッと混ぜて火を止める。
イカは火を通しすぎると硬くなるので、くれぐれも炒め過ぎないのが大事である。
これがまた、最高に酒に合う。
イカはどう料理しても、いい肴になるからいい奴だ。
あとは、イカワタみそ炒め。
これがまた、いい肴になる。
ワタ袋に包丁を入れ、イカワタを絞りだす。
ここにみそと砂糖、酒とみりんそれぞれ大さじ1ずつ、おろしショウガ小さじ1を入れてよく混ぜる。
フライパンを弱火で熱し、じっくり炒める。
途中で小口切りにした青ねぎを加え、「モチモチ」としてきたあたりで火を止める。
一味をふって食べる。
もやしのおひたし。
サッと塩ゆでし、水に取ってよく絞ったもやしに、削りぶしと味ぽん酢、一味をかける。
もやしはゆでて絞ったものをペーパータオルで包み、さらにジップロップで密封して冷蔵庫に入れておくと、4~5日は保存できる。
一昨日の酢の物と・・・、
とろろ昆布の吸物。
酒は冷や酒。
昨日もすっかり酔っぱらった。
「毎日家でもよく飲むね。」
ほんとだな。
◎ウー・ウェン
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