レタスはサラダに使う人が多いと思うが、どうもサラダには興味が持てず、作る気も食べる気もあまりしない。べつに嫌いなわけではなく、出されれば食べるけれど、「生」というのが芸がないし、品目を増やして彩りにも気を遣わないと格好がつかず、おかげでサイドメニューのくせにかさばって、器がやたらでかくなるのも気に食わない。
それでレタスも、酢の物にしたり炒め物にしたりするのだが、これがうまい。
酢の物は、定番のキュウリに匹敵するか、それを上回るとも思えるほどで、考えてみたら酢の物は和風のサラダなのだから、サラダに入れてうまいものはやはりうまい道理である。
炒め物もまたうまく、これが豚肉と合わせると「黄金」とも思える味になり、ややしんなりしながらシャキシャキとした歯応えもあるところに、豚肉のコッテリとした味がしみるのはたまらない。
これを食べてしまうと、もう「レタスをサラダにしよう」などと思わなくなるのは確実だ。
豚肉に加えるのはレタスと油揚げのみ!
豚肉を炒めるには、塩味かみそ味にするのがいい。豚肉がしょうゆとイマイチ相性がよくないからで、合わせるためにはあれこれ考えないといけなくなる。
きのうはみそでやることにした。
定番のみそダレにゴマ油と豆板醤を加えるだけで、足りないところが全くない味になる。
作る料理を考えるときには、「何を入れるか」が考えどころの一つとなる。今回の豚肉とレタスでも、たとえばシメジやもやし、彩りのニンジンなどを加えたくなるかもしれない。
でも一皿の料理に入れるものの品数は、できるだけ「少なく」するのがいいのである。
三品か、多くて四品。
あまりたくさん入れてしまうと、一つ一つがボケてしまう。
材料をいくつも使いたいなら、皿数を増やすようにした方が日本人としては楽しめる。
今回は「レタス」が主役なのだから、野菜はほかに何も入れない。
ただし味を吸わせるものは入れたいところだ。それで油あげを加えることにした。
豚肉とレタスみそ炒めの作り方
レタス2分の1個は大きめにちぎり、水洗いして水気を拭きとる。
豚コマ肉200グラムと油あげ2分の1枚は、食べやすい大きさに切る。
みそと砂糖、酒とみりんそれぞれ大さじ2ずつ、おろしショウガと豆板醤小さじ1ずつをよく混ぜ合わせておく。
フライパンにゴマ油少々をいれて強火にかけ、まずは豚肉を炒める。
豚肉の色が変わったらみそダレを流し入れ、少し混ぜる。
レタスと油あげを入れる。
上下を返しながら炒め、レタスがしんなりしたら火を止める。
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レタスは炒めすぎないのがポイント
皿に盛り、青ねぎをふりかける。
レタスは炒め過ぎないのがポイントだ。
あとはとろろ昆布の吸物。
一味ポン酢の冷奴。
すぐき。
きのうはこれらの肴で冷や酒を飲んだのだが、また豚肉とレタスが酒に合う。
みそ味だったのも良かった気がする。
肴がうまいと、わざとチビチビ食べるから、きのうはいつもの二杯飲んでも、まだ肴が余っていた。
「仕方がない」とさらに一杯飲んだため、今朝はいつもの時刻より遅く起き、まだ酒が残っている。
「家でそんなに飲まなくていいのに。」
ほんとだな。