ウインナーなど洋食の素材を使い、つくり方は中華風でつくったチャーハン。簡単につくれて106回はかならず死ねる。
チャーハンは、一般には、液体の調味料をできる限り使わずにつくる。液体を入れるとベタベタになってしまうからだ。
中国にしても日本にしても、調味料はしょうゆやみそなど液体・半固形物などが主流だから、それを使わずにつくるためには味出しの工夫が必要だ。そこで醤油で煮込んだチャーシューや高菜、しらすなど、コクのある固形物を加えるというわけだ。
コクのある固形物の一つとして、スーパーなどでも手に入りやすい「ウインナー」が上げられる。これを細かく切って、チャーハンに混ぜ込むと、じつにうまい。
ウインナーは洋風だから、そのほかに使う素材も、油はオリーブオイル、長ねぎではなく玉ねぎなど、洋風のものを使う。
仕上げにみじん切りに切ったパセリをかければ、106回くらいはかならず死ねる。
つくり方
チャーハンは、水気が飛んだ冷ごはんを使うとつくりやすい。
冷ごはんがない場合には、サトウのごはんを温めもせずそのまま使うのがおすすめだ。
チャーハンをパラパラにつくるためには、まずはじめに卵で米粒をコーティングすることが必要だ。なので生卵を入れたら間髪入れずにご飯を入れて、卵をよく絡めるようにする(その際火を止めてもいい)。
それから次に、「よく焼くこと」なのだ。ご飯をヘラやスプーンで押しつぶし、鍋肌にきちんと当てて焼くことで、派手な鍋返しなどするようもなくパラパラのチャーハンができ上がる。
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- ウインナー 2本 (3ミリ厚さくらいの小口切り)
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 玉ねぎ 4分の1個 (みじん切り)
- パセリの茎 みじん切り (捨てずに使うとおいしくなる)
を入れて弱火にかけ、弱火で4~5分じっくり炒めて味をひき出す。
- 卵 1個 (溶きほぐす)
- サトウのごはん 1人前 (冷たいまま)
を入れて中火にかけ、ご飯をスプーンやヘラで押しつぶして卵にからめる。
塩・コショウそれぞれ少々で味つけし、スプーンで押しつぶして1分ほど焼いては混ぜ、を3~4回くり返す。
炒め過ぎると粘り気が出てくるから、適度にパラパラとなった時点で火を止める。
皿によそい、みじん切りのパセリと粗挽きこしょう・少々をかける。
これは、ウマイ……。
調味料は塩・コショウだけで、味は申し分なし。
朝などでもサッとつくれるので、おすすめだ。
そしてこれは、まちがいなくビールに合うわけである。
それなのに、きのうも再び「朝だから」という理由で飲まなかったのは、僕は気でも違ってしまったのではないかと思う。
「正常だよ」
そうだよな。