これまでは最後にくわえ、サッと煮るだけにしていたトマトを、最初に炒め、じっくりと煮込んだみそ汁。しょうゆとは相性がイマイチのトマトもみそとはよく合い、このトマトみそ汁、2,837回は死ねるほど、まちがいなくウマイです。
煮込んだトマトはみそにはよく合う
みそ汁に入れるトマトをこれまで最後に入れていたのは、「煮込んだトマトは和食に合わない」と思い込んでいたから。ずいぶん前、鍋料理にトマトを入れようとして、さんざん試行錯誤した末にそのような結論に達しました。
実際煮込んだトマトは、しょうゆベースの和食には、ケンカするようになってしまって合いません。でもみそは、トマト料理の隠し味にも使うことがあるわけで、トマトとは相性がいいんですね。
ふと思いついてやってみた、この煮込んだトマトによるトマトみそ汁、トマトのさわやかなコクが出て、とてもとてもウマイです。
作るのも簡単なので、試してみるのはヒジョーにおすすめです。
ブロッコリーは下ゆでして入れるのが吉
使う材料は、まずは豚肉。煮込んでも硬くなりにくいバラ肉がおすすめで、さらにうす切り肉より、焼肉用などの3ミリくらいの厚さがあるのが、食べごたえがあってうまいです。
トマトといっしょに煮込む相手は豆腐を使いましたが、これは厚揚げでもまちがいなくうまいはず。シャッキリ担当は玉ねぎですが、たけのことシメジも入れれば絶対うまかったのを、今回は入れるのを忘れました。
シメジは玉ねぎといっしょに最後に、たけのこは豆腐といっしょに初めに入れます。
ブロッコリーはそのまま入れてもいいですが、ひと手間かけて下ゆでしておくのがおすすめです。その方が、緑色がきれいに出るからです。
だしは煮干しを使うつもりだったのを、入れるタイミングを逃したのでオイスターソースにしました。
煮干しもぜったい悪くはないはずですが、トマトのコクがかなりあるため、トマトみそ汁にはオイスターソースのほうが合うかもしれないです。
作り方
STEP1 ブロッコリーを下ゆでする
- ブロッコリー 1茎
はふさを切り取り、さらに茎の部分は厚く皮をむいて5ミリ角くらいの拍子木に切る。
フライパンにたっぷりのお湯を沸かして塩2つまみほどを入れ、まず茎を40~50秒ゆで、次にふさを入れて10~20秒したらザルに上げる。
ブロッコリーはすぐに火が通るので、ゆで過ぎないのが一つのコツです。
STEP2 豚肉を炒める
改めてフライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 2かけ(みじん切り)
- 豆板醤 小さじ2~3(好みで)
- 豚ばら肉焼肉用 150グラムほど(食べやすい大きさに切る)
を、豚肉は広げてならべ、
- 塩 小さじ8分の1(1つまみ)
を豚肉にふりかける。
弱めの中火くらいにかけ、5分ほどじっくり炒める。
STEP3 トマトを加えて煮込む
- トマト 1個(ざく切りにする)
を入れ、5分ほど、トマトの形がなくなるまでじっくり炒める。
- 木綿豆腐 200グラムくらい(両手で上下からやさしく抑えて水切りし、1~2センチ大の食べやすい大きさに切る)
を入れてひと混ぜしたら、
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ1
- オイスターソース 小さじ2
を入れて、さらにひと混ぜして味をなじませる。
- 水 600cc
を入れて火を強め、煮立ってきたら弱火にし、10分くらいじっくり煮込む。
STEP3 ブロッコリーを加えてみそを溶き入れる
- 玉ねぎ 2分の1個(1~2センチ幅のくし切り)
- ザルに上げておいたブロッコリー
を入れて、
- みそ 大さじ3程度(味をみながら)
を溶き入れる。
煮立ってきたら器によそい、粗挽きコショウをわりとたっぷりかけて食べる。
トマトのさわやかな酸味とコクが、マジでたまらない一品です。
豚肉とブロッコリー・トマトの相性も、最高です。