昨日は和風マーボー茄子で酒を飲んだ。
マーボー茄子も和風で作るのである。
仕事が終わったら、家でまず焼酎の水割りを飲むのだが、飲みながらそのあと作る肴をどう料理するかを考えるのは、たびたび繰り返しているように非常に楽しい。
気分が盛り上がり、ついつい杯を重ねることになるのだが、それが何故なのか、昨日よくわかった。
考えてみれば当り前の話だったが、空腹がピークに達しているのである。
だから食べたいものが、次々と思い浮かぶ。
だったらすぐに料理に取り掛かればよさそうなものなのだが、酒は空きっ腹のほうがうまいのだ。
それで脳は、妄想の料理を肴に酒を飲むことを選ぶのだろう。
昨日は茄子があったから、これをメインにしたいと思った。
茄子を使ったメインになる料理といえば、やはり「マーボー茄子」が代表だろう。
ぼくもマーボー茄子は好きで、これまでも何度も作った。
ニンニクを使わずに、ショウガだけをたっぷり刻んで作ったのもうまかった。
でも昨日は、もう年だからだろう、あのたっぷりの油を使った中華風は「ちょっと無理」だったのだ。
それでまた酒を飲みながら、マーボー茄子を和風にすべく、ダラダラと考えたわけである。
マーボー茄子の味付は、要は「甘辛いピリ辛みそ味」だ。
日本で似た料理としてあるのは、「茄子のみそ炒め」になるだろう。
でも茄子のみそ炒めは、火の通りをよくするため茄子を薄めに切る。
せっかくだから、茄子はゴロゴロと切って、マーボー茄子のように煮込みたいところである。
ただし茄子を油で処理するのはやめることにする。
茄子に油が合うのは百も承知なのだけれど、ひき肉も入れるわけだし、下ゆでして煮込めばそれで味は十分だろう。
調味料は、みそと砂糖、豆板醤、みりん、酒、それにコク出しに少しのオイスターソースとショウガ、炒めるのにゴマ油を使う。
マーボー茄子は汁を残してトロミをつけるが、和風となれば、味を吸わせる油あげを入れ、汁は煮詰めるのがいいだろう。
ということで昨日作った和風マーボー茄子。
大変うまくいったのである。
材料は、まず茄子2本。
これは大きめに乱切りし、1分ほど水でゆでてアクを抜く。
あとは豚ひき肉100グラム、食べやすい大きさに切った油あげ2分の1枚。
みそと砂糖、みりん、酒をそれぞれ大さじ1ずつ、豆板醤、オイスターソース、おろしショウガそれぞれ小さじ2分の1ずつの合わせ調味料も混ぜておく。
ゴマ油少々を引いたフライパンを強火にかけ、ひき肉を炒める。
これは「ジュウジュウ」という音がしなくなるまでよく炒め、肉汁を飛ばすようにしないと味がボケる。
肉汁が飛んだら合わせ調味料をいれ、さらに炒める。
水1カップを加え、沸騰したら、茄子と油揚げを入れる。
そのまま強火で5分ほど、煮汁がなくなるまで煮込む。
最後は上下を返し、汁気は完全に飛ばすようにする。
たっぷりの青ねぎをかけて食べる。
茄子にもしっかり味がしみ、さらに味のしみた油あげがうまい。
あとは昨日は、レタスの酢の物。
レタスやセロリなど、サラダに入れておいしいものは、キュウリと同様、酢の物にするのも非常にいい。
レタスはさっと湯通ししてもいいし、昨日は一つまみの塩で揉み、水で洗ってよく絞った。
一緒に入れたのは薄切りにしたちくわとミョウガ、それにホタテが冷凍してあったからそれを入れたが、ホタテはなくても、またはちりめんじゃこなどでも問題ない。
全てを合わせ、砂糖小さじ3、酢大さじ3、塩少々で和える。
一昨日のイワシの煮付け。
一緒に入れただし昆布もとてもおいしい。
とろろ昆布の吸物。
それにすぐき。
酒は冷や酒。
昨日もたっぷり飲むのである。
「おっさんは幸せだよね。」
ほんとにな。
◎関連記事
作り方を考えるのはつくづく癒されるのである。(豚肉とレタスのオイスターソース炒め)
カレーを作ろうと思ったらチキントマト煮になったのである。
コメント
和風の麻婆ナス、おいしそうですね。
中華も好きですが、毎日食べるならやっぱり和食ですね。
ところで、よくそうめんを使われていますが、こだわりのメーカーとかありますか?
なんとなく安いそうめんはまずい気がします。
では、また洋食なのに和風で作るお料理を楽しみにしています。
そうめんは揖保乃糸かな?あれです。
そうそう、安いのはおいしくないですね。
「酒は空きっ腹のほうがうまいのだ。」
「それで脳は、妄想の料理を肴に酒を飲むことを選ぶのだろう。」
全く同意で、小生の日課のようです。
「もう年だからだろう、あのたっぷりの油を使った中華風は「ちょっと無理」だったのだ。」
これも同感です、でもどうにかしたい。
そこでミョウガと青ネギですか、ミョウガと青ネギは納豆と一緒に毎朝食べているのにこの組み合わせは気がつかなかった。
これでこの夏もナスが食えます。
謝々。
ナスは、夏はたっぷり食べないとですねー!
良いですね。