これから夏にかけて出てくるゴーヤ、栄養がスゴイらしい。特に豊富に含まれるのはビタミンCで、これが「ビタミンCといえばレモン」とも思えるレモンの4倍、トマトの5倍、ビタミンCが多く含まれるといわれるキウイよりさらに多いのだそうだ。
しかもこのビタミンC、ゴーヤに含まれるものはビタミンCの中で唯一、熱に強いのだとのこと。ゴーヤチャンプルーなどにしても全く失われることはないそうだ。
夏野菜はナスとかきゅうりとか、ビタミンCが含まれるものが全般に少ない。これが夏バテの原因にもなるそうだから、ゴーヤは精々食べる手なのだ。
それでこのゴーヤを食べるには、代表的なのはゴーヤチャンプルー。これがウマイことにもちろん文句などあるはずがない。
しかし実はゴーヤは、キムチとの相性が大変いい。ゴーヤと近縁のきゅうりがキムチの定番であることからも分かる通り、キムチは青臭い野菜とよく合うのだ。
そこでこのゴーヤと卵のキムチ炒め。
わりと簡単に作れて死ぬかと思うほどウマイので、試してみた方がいいのではないかと思う。
作り方は、要は豚キムチにゴーヤと炒めた卵を入れたもの。ゴーヤと卵の相性がいいのは、ゴーヤチャンプルーで証明済みだ。
火加減は弱めにしておくのがおすすめ。ゴーヤにキムチの味を吸わせながら、炒め煮にする按配だ。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1~2 (サラダ油は多いほど卵がふっくらとするけれど、そのかわりカロリーも増える)
を入れて中火にかけ、フライパンがよく温まったら、
- 溶き卵 3個分
を流し入れる。
あまり細かくかき混ぜず、ある程度固まるまで放置して、大きめにまとめてしっかりと火を通し、皿に取り出す。
再びフライパンに、
- ゴマ油 大さじ1~2
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 豆板醤 小さじ1
を入れて強めの弱火くらいにかけ、2~3分じっくり炒める。
そのあと、
- 豚コマ肉 150グラム
- キムチ 150グラム (=豚肉と見た目同量くらい)
- キムチの汁 あるだけ
を入れ、やはり強めの弱火くらいで5~10分じっくり炒め、味をひき出す。
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- 塩 少々
- コショウ 少々
で味をつけたら弱めの中火くらいにし、
- ゴーヤ 2分の1本 (タテ半分に割ってスプーンでワタをかき出し、3~5ミリ幅に切る)
- 長ねぎ 2分の1本 (斜め切り)
を入れて2~3分、ゴーヤとネギがしんなりとしてくるまで炒める。
取り出しておいた卵をもどし、1分ほど混ぜて味が絡まったら火を止める。
食べながら、粗挽きコショウやパルメザンチーズをかけてもいい。
苦いゴーヤとふんわり卵、それにピリ辛キムチの黄金のトライアングルは、まさに必殺。
そしてこれがまた、言うまでもなく酒に合う。
ここまで酒に合ってしまうと、飲み過ぎるのも不可抗力だと言えるのではないかと思う。
「意志が弱いだけでしょ。」
そうだよな。