鶏めしを作って酒を飲んだ。
鶏めしは、炊き込みご飯の中でも「もっともうまい」ものの一つである。
先週、毎日のように麺だのご飯だのを食べたら、しまいには腹が減らなくなるほど体に余分なエネルギーが蓄積されたのを感じたのだが、今週はおととい普通盛りのランチに炊き込みご飯を食べたのに、きのうはまた順調にお腹が減った。
それで思ったのだが、先週のあの余分なエネルギーは、炭水化物によるものではなく「油」によるものだったのではないだろうか。
先週は、炒め物などで油を使うことが多かったのだ。
まあ、それはどうでもいいのだけれど、ご飯を食べてもそれほど「余分」にはならないとわかったおかげで、きのうはまた炊き込みご飯をする気になった。
何しろ炊き込みご飯は、まず「手軽」である。鍋に順番に材料を入れ、あとは火をつけてしまえばすることがないから、その間にサイドメニューを用意して炊き上がったときには支度がすべて終わっている。
さらに「うまい」ことこの上なく、ご飯に材料の味がしみるのはたまらない。このうまさに匹敵するのは、「すし」だけである気がする。
しかも炊き込みご飯はすし同様、酒にもよく合うのである。
きのうは「鶏めし」を作ることにした。
鶏をご飯に炊き込めばうまいのは知れた話で、炊き込みご飯の中でももっともうまいものの一つになる。
鶏を炊き込みご飯に入れるには、かならず「魚のだし」を加える必要がある。肉としょうゆがだしがないと合わないからで、削りぶしのだしならもちろん一番いいのだけれど、それだとちょっと手軽さに欠ける。
そこで「オイスターソース」を使うことにする。
オイスターソースは「カキのエキス」だから、うまいことだしの代わりになってくれるのである。
土鍋に5センチ角くらいのだし昆布を敷き、研いでザルに上げた米1カップ、ささがきにして水にさらしたゴボウ2分の1本、細く刻んだ油あげ2分の1枚、それに表と裏に一つまみ(小さじ2分の1)ずつの塩をすり込み、食べやすい大きさに切った鶏もも肉1枚を、順に入れていく。
まずおろしショウガとオイスターソースを小さじ1ずつ、さらにその上から酒とみりん、淡口しょうゆ小さじ1づつをかけていく。
きのうはショウガとオイスターソースを最後に入れたらきちんと溶けず、まあそれでも大して問題ないのだけれど、最初に入れておいたほうがいいにはいい。
フタをして、中火にかける。湯気が勢いよく噴き出しはじめたら弱火にし、10分炊く。
そのあと10分蒸らせば出来上がりとなる。
青ねぎと一味をふって食べた。
オイスターソースの風味がちょっとするのもいいのである。
これもお湯や氷水を入れて食べるとまたうまい。
きょうの昼はお湯を入れた。
あとは酢の物。
キュウリはうすい輪切りにし、一つまみの塩で揉んでちょっと置いたら水で洗い、水気を拭きとる。
ゆでわかめ、ゆでホタテ、うす切りにしたみょうがと合わせ、砂糖小さじ3、酢大さじ3、それに塩少々で和える。
とろろ昆布の吸物。
イカ煮付けの残り。
おばさんの古漬。
酒は冷や酒。
きのうも酔ってツイッターに向かったら、また爆裂したのである。
「あまり暴言吐かないようにね。」
そうだよな。
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