豚ネギ炒めで酒を飲んだ。
豚肉とネギは、疲労回復にいいのである。
買い物は、まずは週1~2回、商店街でする。魚と豆腐類、野菜をあまり何を作るか考えずにまとめて買い、あとはそれを使い切ることを目指しながら、足りないものはスーパーで買い足す。
料理をし始めだったころはあり物でおかずを考えるのが難しかったが、そのうち何のことなくできるようになった。あり物を使うのにいちばん簡単なやり方は、ほかの材料と組み合わせず単品で使うことだ。
野菜などなら「おひたし」がよく、削りぶしにしょうゆやポン酢で、文句ない一品になる。
あとはツナや卵、ちくわなどの、保存がきく「お助け食品」が色々あり、これと和えたり、炒めたりすると、また手軽に一品ができる。ちくわは冷凍ができるから、常備するのがおすすめだ。
野菜は1週間くらいは冷蔵庫に入っているが、これはペーパータオルや新聞紙で包んだ上、ジップロックやレジ袋で密封する。そうすると、どんな野菜でも1~2週間は余裕でもつ。
ショウガやミョウガなどの薬味野菜は、1ヶ月くらいはいけると思う。
料理にまだ慣れないうちは、この食品の保存法がなかなかわからないだろう。一度で使い切れないと、そのまま冷蔵庫の肥やしになってしまうことも、ままあるのではないか。
そういう場合、肥やしがストレスになるくらいなら、「あっさり捨ててしまった方がいい」というのがぼくの考えだ。
さてきのうは九条ねぎの太いのが2本あり、これを使い切りたかった。となれば最強なのは、豚肉と炒めることだ。
豚肉とネギやニラ、ニンニクなどは、組み合わせると強力な疲労回復効果がある。豚肉に含まれる、糖分を分解してエネルギーにするのに必要となる栄養、ビタミンB1の吸収を、ネギやニラに含まれるアリシンが高めるそうだ。
食べてすぐ、体がポカポカと温かくなってきて、それは翌日まで続くから、疲れがたまりやすい中高年にはありがたい食べ物だ。
作るのも非常に簡単。
フライパンにゴマ油をひいて強火にかけ、豚コマ肉200グラムを炒める。
豚肉の色が変わったら、あらかじめ混ぜておいた合わせ調味料をいれる。
合わせ調味料は、酒としょうゆが大さじ1ずつ、オイスターソースとおろしショウガ、砂糖が小さじ1ずつ。
ひと混ぜしたら、ざく切りにしたネギと、細く刻んだ油あげを入れ、ネギがしんなりしたら火を止める。
コツなども特になく、失敗することはないと思う。
炒め物に油あげなど味を吸わせるものを入れるのは、酒房京子の女将から学んだやり方だ。
あとは酢の物。
大きめにちぎったレタスと薄い小口切りにしたキュウリを、一つまみの塩をふって揉み、5分ほど置いてから水で洗ってよく絞り、水気を拭きとる。
薄切りにしたちくわ、ちりめんじゃこと合わせ、砂糖小さじ3、酢大さじ3、塩少々で和える。
とろろ昆布の吸物。
冷蔵庫に入れておいたツバス大根。
酒は冷や酒。
きのうはこれを2杯飲み、その前にも飲んでいたから、いつも通り泥酔した。
「食事の支度をもっと早くからやればいいのに。」
そうなんだよな。
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