魚が食べたい気がしたが、魚屋が臨時休業していたためスーパーで手羽元を買い、大根と煮た。
うまいものを食うのに金はかからないのである。
昨日も昼に酒を飲んだ。
明るいときに飲む酒が、またうまい。
肴は前日の白菜と、とろろ昆布のうどん。
とろろ昆布のうどんは手軽な昼めしとして最適で、このところ何度も食べている。
どんぶりにとろろ昆布、みりんとうすくち醤油をいれておく。
水が1カップ半ならば、みりん小さじ1.5、うすくち醤油大さじ1.5が目安である。
冷凍うどんを水でゆで、ほぐれたらゆで汁ごとどんぶりにいれてよく混ぜる。
ここでよく混ぜて、とろろ昆布とうどんを絡めておくのがおいしく作るコツとなる。
卵を割り落とし、かつお節と青ねぎ、七味をふる。
卵をどこで崩すかは、好み次第である。
昼寝をし、仕事をする。
そろそろ引っ越しの支度をしないといけないのだが、まだ何もしていない。
晩めしの買い出しをしに商店街へ行く。
魚が食べたかったのだが、いつも行く魚屋はシャッターが降り、「臨時休業」となっている。
隣の豆腐屋で話を聞いた。
家族全員インフルエンザになったのだそうだ。
仕方がないからスーパーへ行くが、棚にならんだ魚を見ても、どうも買う気がしない。
「想い」が伝わってこないから、いいものなのかどうなのか、判断がつかないのである。
それで魚はあきらめ、手羽元を買った。
これをブリ大根よろしく、大根と煮ることに決めた。
手羽元と大根の煮物も、定番料理の一つである。
だしを使い、うす味で煮るとうまいが、ショウガをきかせ、濃いめの味で煮る簡略式でも十分いける。
鍋に10センチ長さくらいのだし昆布と、うす切りのショウガ5~6枚をいれ、皮をつけたままの大根を大きめの乱切りにしたのをならべる。
手羽元を上にならべたら、手羽元がひたるくらいの水をいれ、いれた水が4カップなら、砂糖と酒、みりんをそれぞれ大さじ4ずついれて、強火にかける。
沸騰したら中火にし、出てきたアクを取りながら10分ほど煮る。
10分煮たら、濃口醤油大さじ3、砂糖や酒より大さじ1少ない分だけいれる。
落しブタをし、火加減を調整しながら30~40分で、煮汁が3分の1くらいまで煮詰まるように煮る。
煮汁が常に、材料の上にかぶっている必要があるから、煮汁が少なくなるにつれ、火を強くしないといけないはずだと思う。
いい加減に煮詰まったところで醤油大さじ1をいれ、一煮立ちさせて火を止める。
フタをして、最低でも30分はひたしておき、味をしみ込ませる。
青ねぎと七味をふる。
味がしみた手羽元と大根は、「死ぬか」と思うほどうまい。
煮物やおでんは、2日目になると味がさらにしみる。
それもうまいのは間違いないが、ぼくは初日の、いかにも「煮えたぞ!」というような勢いのあるののほうが好きである。
ぼくは自分が、「日本で毎日うまいものを食べている上位100人」に入ってもおかしくないと思っている。
「満足度」に関しては、負けない自信があるのである。
でもそのために、今日の煮物でも、手羽元は100グラム69円だから今日の分なら100円ほど、大根も50円ほどだから、200円かかっていない。
うまいものを食べるのに、金はかからないのである。
昨日あと食べたのは、まず一味ポン酢の冷奴。
豆腐はいつも、三条会商店街の「山崎豆腐店」で買っている。
「京都の豆腐」というと、「濃い」と思う人もいるかもしれない。
たしかに京都に本社がある「男前豆腐」は、「クリーミー」といえるほど濃いのが特徴だ。
でも男前豆腐は、京都の豆腐としてはかなり異端である。
京都の豆腐は、「出過ぎたところもなければ足りないところもない」という、限りなく上品な味がする。
それからとろろ昆布の吸物。
昨日はとろろ昆布を2回食べた。
皮やらだし殻やらのじゃこ炒め。
梅干し。
酒はぬる燗。
これを昨日は、3合飲んだ。
「飲み過ぎないよう気をつけてよ。」
ありがとな。
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コメント
昼酒は癖になる
あんた死ぬよ
思ってるより早くさ
男前豆腐って京都発だったんですね~!初めて食べた時すごくクリーミーでビックリしました~☆
京都の煮物って薄味ってイメージだったので、関東風の濃い味付けの煮物も作られるんだ~ってちょっとオドロキでした~お酒に合いそうですね~(*^^)v
男前豆腐は、元々は茨城の発祥で、色々経緯があってこちらに本社を移した、ということみたいですね。
だから京都に本社はあるんですが、京都発祥ではないんですよ。
京都の人は、鶏肉と大根を煮る場合には、薄味のだしを使うと思います。
ぼくは元々関東の人間なので、こういうのもアリということですね。
はじめまして!
高野さんや他の方からしたら、まだまだ歳もいかぬくそが気ですが、僕は高野さんを応援しいますよ!
ちなみに明日は、四条大宮いきます!!
高野さんおはようございます
昼酒は自分へのご褒美ですね。特に土曜の昼酒には開放感があります。
嵐山の茶店で昼酒の醍醐味を覚えました。それまでにも気付いていましたが。
因みに飲酒量が増えると寿命が短くなるという科学的論拠はありません。癌をはじめ
あらゆる疾病罹患率が高くなるのは事実ですが、飲酒しなくても生活習慣で同様の事が生じます。ですから飲酒だけを問題視するのはナンセンスです。肝機能障害にあってもアルコール以外原因で生じた場合(ウイルス、肥満等)は予後が悪いという事実があります