京都・大宮「京子」へ行けば、調子に乗ってしまうわけなのだ

京子 京都・大阪の飲食店

きのうは友だちの青年がセッティングしてくれて、ギャル二人と京子で飲んだ。

京子
言うまでもなく調子に乗って、また飲み過ぎるわけなのだ。

 

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青年は、ちょっと役所広司に似ている。

有名大学を出、泣く子も黙る大企業に勤めていて、気配りは細やか、人当たりもよく、おまけに二枚目だから、傍からみれば何一つとして不足のない人生を送っているわけなのだが、本人はそれには不満で、会社をやめ、小さな飲食店をひらくのが夢だそうだ。

大企業でお金儲けのためだけに、歯車の一つとして仕事をこなしていくことに、生き甲斐を感じられないからとのことで、いまは毎日弁当をつくり、それを会社で食べることに、生きている実感を一番感じられるのだという。

たぶんそういうことから、「会社など辞めてしまえばいい」と強弁するぼくのブログにも興味をもち、「京子」へも飲みに来るようになり、そこから時々、一緒に飲むようになった。

もちろんぼくも、会社を辞めることは応援している。

 

実際のところ会社には、うつ病などになる人も多いそうだ。しばらく会社を休んだり、復帰しても、死人のような目をしている人が何人もいるとのこと。

仕事はあくまで、自分が生きていくためにする「生活の一部」なわけで、もしも仕事が自分の生活や、さらに体や精神を壊すようなら、即座に辞めるべきだとぼくなどは思うけれども、会社にいると、なかなかそうも行かないようだ。

「会社を辞めると生きていくことができない」と思い込んでしまうのだそうで、それで自殺などしてしまう人もいるのだろう。

若い人が、そうして追い詰められていくのは、まったく悲しい、残念なことだ。

 

会社はやはり、上司の命令を諾々ときける人が合う。社長になれば、人の言うことを聞かなくていいと思うかもしれないが、それは創業社長の場合だけで、サラリーマン社長は株主や創業家などにがんじがらめに縛られる。

給料はたくさんもらえるだろうけれど、自分の頭で考えたい人には向かないわけで、そういう人は、早いとこ会社をやめて、何か自分でした方がいい。

自分の頭できちんと考えられさえすれば、生活など、何とかなるのは間違いなく、怖がることは、一つもない。

自分自身が、自分の人生の主役になるのは、何とも気分がいいものだ。

 

まあそういう話を、飲めば、ぼくは役所広司くんにするわけで、役所くんにとっては、ぼくが精神安定剤のようなところもあるのだろう。時々声をかけてくれ、「飲みに行こう」となるわけだ。

ところが気配りが細やかな役所くんのこと、たぶん「手ぶらでは申し訳ない」と思うのだろう。かならずギャルを引き連れて来てくれる。

きのうもそれで、二人のギャルと飲むことになったのである。

 

まずは役所くんと待ち合わせ、二人で立ち飲み「てら」へ。

てら

 

頼んだのは、スパサラと、

てら

 

サーモンフライ。

てら

 

それからギャルと合流し、ほっこりバー「Kaju」で一パイ。

Kaju

予約していた時間になって、「京子」へ行った。

 

 

京子では、きのうもうまいものが色々出てきた。

 

まずは、小松菜と油あげの炊いたの。

京子

食べてみると、ちょっと酸っぱい。

すぐきでも入れたのかと思ったのだが、これが京子さんの笑えるところで、「ちょっと失敗した」のだそうだ。

みりんと酢をまちがえて炊いてしまい、あとから炊き直したとのこと、失敗しても、食べられるものならそのまま出すのが、何とも気取らなくていい。

 

それから、しじみの時雨煮。

京子

 

ホタルイカの酢みそ、ホタテとキュウリ入り。

京子

 

京子さんは、いつもこうして、季節のものを出してくれる。

 

あとは、レバーとゆずの煮物。

京子

 

カレイの煮つけ。

京子

 

たたきゴボウ。

京子

 

それに、これは既製品の、サバ寿司。

京子

 

京子には、メニューがない。

女将・京子さんが勝手に出してくれるのだが、といって、「その日のコース」が決まっているわけでもない。

もちろんある程度は、あらかじめ考え、準備もしているわけだけれども、京子さんは基本的に、お客さんの顔を見て、そのお客さんが喜びそうなものを出す。

きのうは予約し、面子も伝えてあったから、たぶん何を出そうか、あれこれ考えてくれただろう。「ギャルがいる」ということで、女性好みのスパークリング日本酒も用意してくれていた。

 

こういう飲み屋は、あまりないと思うのだ。「こんなものが食べたい」といえば、材料があれば即興で作ってくれるから、限りなく、「お母さんが作る料理」に近い。

飲み屋というより、家にいるような気分になる。

 

ところが出てくる料理は、家庭料理をはるかに超えた、割烹料理に近いもの。

「私はテキトーだから」と女将は言うが、なかなかできることではないと、ぼくには思える。

 

そのうち、カラオケタイムに突入。

京子
またこのギャルたちが、ノリがよく、歌えば「うまい~!」と大袈裟にほめてくれる。

気分がいいこと甚だしく、エンジンはかかりまくるわけである。

 

京子さんも、カラオケに参戦。

京子

ぼくも結局、10曲近くは歌ったと思う。

 

歌うほどに、酒も進む。

ビールを2杯に焼酎を飲んでから京子へきて、さらに熱燗を4合飲んだ。

12時近くにお開きとなり、フラフラになって、帰途へついた。

 

今朝起きると、酒が残って気持ち悪い。

肝臓の強力な友・しじみがあったのに、飲み過ぎて、しじみも力が及ばなかったようである。

 

「調子に乗り過ぎなんだよね。」

チェブ夫

そうだよな。

 

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