テンコ盛りの金目鯛煮つけ

金目鯛煮付け その他魚料理

きのうはテンコ盛りの金目鯛煮つけ。

金目鯛煮付け

原価は、全部合わせて500円のワンコイン、それで最高に気分がよくなれるのだから、安いものだ。

 

※読んでくださった方は、ぜひアマゾンへ、レビューの投稿をお願いします!
https://ossanhitorimeshi.net/?p=15418

 

きのうは魚屋へ行ったら、キンメのあらが200円で売っていた!

キンメあら

 

金目鯛は、いちおうは高級魚の部類だろう。養殖はされていなくて全て天然、肉質は弾力があり、うまみもたっぷり、煮つけにすると死ぬほどうまい。

切り身は400~500円で売られているが、「頭だけで食べるところがない」ということなのだろう、この値段なのである。

 

しかし食べるところがないとはいえ、頭2枚は、一人分には多すぎるくらいの食べ応え。

しかも頭は、目や口のまわりのドゥルドゥルのところが抜群にうまい上、煮つけにすれば、切り身よりはるかにだしが出る。

「大将が値段のつけ方をまちがえたのでは」と思ったが、べつに、それでいいならありがたい。

大将の気が変わらないうちにと、速攻で買った。

 

「煮つけ」にするのは決まりだが、考えどころは、「何を一緒に炊込むか」だ。あらはだしがうまいのだから、これを活用しないのはあり得ない。

 

そこで、まずはゴボウ。

ゴボウ

ナイロンたわしで洗い、太めのささがきにして、5分くらい水にさらす。

 

それから、里芋。

里芋

皮を剥き、10分くらい下ゆでする。

 

さらに残った煮汁で、そうめんを煮ることにした。

金目鯛煮付け

鯛や金目鯛は、煮汁で煮たそうめんが、またたまらないのだ。

 

浅い鍋かフライパンにだし昆布を敷き、ゴボウと里芋、それに水で洗った金目鯛をならべる。

金目鯛煮付け

金目鯛は臭みがないから、湯通しなどはしなくていい。

 

ここにまず、「水2カップ」をいれる。煮つけは強めの中火でしっかりと煮立てながら煮るのだが、そうすると、10分の煮時間でだいたい水1カップ分が飛ぶことになる。

なので水2カップなら、1カップの煮汁が残る計算で、これはただの煮つけならちょっと多いが、今回はその煮汁でそうめんも煮るわけだから、皿にかけるぶんと合わせればちょうどいいことになる。

 

調味料は、酒とみりん、砂糖にしょうゆを「大さじ3ずつ」とする。

残った水1カップに、大さじ3ずつだと「ちょっと薄め」の分量で、コッテリしたのがよければ「大さじ4ずつ」をいれてもいい。でも煮魚は、あまりコッテリさせてしまわず、やや薄めにしたほうが、酒には合う。

 

この調味料の、「しょうゆ以外」を鍋にいれ、強火にかける。しょうゆを後からいれるのは、しょうゆを先にいれてしまうと、野菜に甘みがしみないからだ。

金目鯛煮付け

煮立ったら、強火の中火くらいにし、アクを取りながら2~3分煮る。

 

2~3分たち、アクがだいたい出てこなくなったところで、しょうゆを入れる。

金目鯛煮付け

落としブタをし、強めの中火、煮汁がきっちり落としブタまで上がってくる火加減を保ちながら、10分煮る。

10分たったら火を止めて、時間の限り、煮汁にひたしておけば味がしみる。

 

食べる前にふたたび火にかけ、魚と野菜を皿に盛る。

金目鯛煮付け

煮汁も3分の2くらいは上からかけ、残った煮汁を2倍くらいに水で薄めて、そうめんを1~2分煮る。

そうめんは、下ゆでせず、はじめから煮汁で煮てしまった方が、味がしみ、もっちりとした食べ応えになってうまい。

 

ゴボウと里芋、そうめんを炊き込んだ、テンコ盛りの金目鯛煮つけ。

金目鯛煮付け

 

まずは目の周りのドゥルドゥルから口に頬張る。

金目鯛煮付け

 

ゴボウと里芋、

金目鯛煮付け

 

それにそうめん。

金目鯛煮付け

 

味はバッチリしみている。

これで煮汁は、残らず平らげたというわけだ。

 

あとは、とろろ昆布のぬく奴。

とろろ昆布の温奴

豆腐をお湯であたため、とろろ昆布と削りぶし、ネギをいれたお椀にお湯ごと注ぎ、淡口しょうゆで味付する。

 

菜の花としめじのからし和え。

菜の花としめじのからし和え

菜の花としめじをサッと塩ゆでし、水にとって菜の花は絞り、しめじは水気をふき取って、しょうゆと水、砂糖をほんの少々、からし、削りぶしで和える。

 

それにすぐき。

すぐき

 

酒は、熱燗。

酒は、熱燗

 

きょうの原価は、全部合わせて500円の、ワンコイン。

これで最高に気分よくなれるのだから、安いものだ。

 

「ぼくの分も忘れないでよ。」

チェブ夫

 

「オレも食べたかったな。」

ネコ

 

そうだよな。

 

◎関連記事

キムチチゲと思ったらカレー

水菜の鶏すき/自炊は「作品」を製作するつもりでやるのがいいのだ

ハタハタの煮付け/煮付けは料理で「一番おもしろい」のである

カラスガレイと豆腐の煮付は薄めの味でコトコトやるのがいいのである。

檀流イワシの煮付けの味は『檀流クッキング』には書かれていないのである。
 

 
 

タイトルとURLをコピーしました