きのうもサンマ。なめろう丼。
スーパーのサンマも、だいたいは生で食べられるのである。
仕事を終え、スーパーへ行ったのは9時過ぎだった。本当は、「カキ」を食べようと思っていたのである。
カキは出始めで、一番おいしい時期はまだまだ先だ。
でも出始めを味わうのも、またいいものだ。「カキめし」にでもしようと思っていた。
でもスーパーの鮮魚売り場を見てみると、カキが、ない、、、
たぶんみんなに買われて、売り切れてしまったのだろう。
鯛だの秋鮭だのサワラだの、切り身の魚は売っている。でもぼくは、切り身にはあまり触手がのびない性分だ。
といって魚を食う気だったから、肉を買う気にもどうもならない、、、
となれば、「サンマ」になるわけだ。
サンマはおとといも食べてるけど、これは致し方ない話である。
ちょうど「なめろう丼」を食べたいとは思っていた。
そこで鮮魚コーナーの店員に、
「サンマは生でイケいますか?」
と聞いてみると、
「だいじょうぶです!」
とのことである。
サンマを生で食べるのに、特別な、「お刺身用のサンマ」があると思っている人もいるようだ。
たしかに以前、ぼくもちょっと、そういう書き方をしたこともある。
しかしサンマをお刺身にする場合でも、基本的には、普通に売っているものを買えばいい。
スーパーでも魚屋でも、サンマはその日の朝、市場から仕入れてくる。その日に仕入れたサンマなら、生で食べても問題ない。
ただし気を付けないといけないのは、時々スーパーで見かけることがある「トロ箱に山盛りにしたサンマ」である。
あれは新鮮さを強調しようとしているわけだが、魚が常温の空気に触れるから、かえって傷むのが早い。
きちんと一つ一つパックして、冷やしてあるのを選ぶようにするのがオススメだ。
もし不安なら、鮮魚コーナーの店員に、生でいけるか聞けばいい。
鮮魚コーナーの店員は、魚についてならどんなことでも、嫌がらず親切に教えてくれる。
なめろうにするためには、まずはサンマを三枚におろす。
家庭用の包丁でも、簡易研ぎ器で研ぎさえすれば、問題なくサンマはおろせる。
三枚におろしたサンマに、
粗みじんにしたネギ 1つかみ
おろしたショウガ 2センチ大
みそ 大さじ1~2
それにきのうは、粗みじんのミョウガを加えた。
サンマを包丁でザクザクと切り、薬味とみそを伸ばしながら、全体をまとめていく。
サンマを切る大きさは、これは好み次第なのだが、あまり小さくし過ぎない方がうまいと思う。
1~2センチ大の、ゴロリと身が残るくらいがオススメだ。
どんぶりに白めしをよそい、大葉を敷いて、まとめたなめろうをドンと据える。
コッテリとしたみそ味が、酒はもちろん、ご飯にも「死ぬか」と思うくらい合うのは、言うまでもない話である。
きのうはあと、大根のじゃこ煮。
これはフェイスブック・グループ「自炊隊」で、メンバーの人が作っているのを見たものだ。
自炊隊は、現在活発に活動している。メンバーは250人、毎日数十件の自炊写真が投稿される。
みんなそれぞれ、使う食材や味付の仕方がちがうから、「なるほど~!」と思うことも非常に多い。
献立を考えるにも、とても参考になるのである。
このじゃこ煮、詳しく作り方を聞いたわけではなかったから、投稿した人がどうやって作ったかは知らないけれど、ぼくなりにやってみたら、とてもとてもおいしかった。
鍋にゴマ油少々と、一つまみのちりめんじゃこ、小さくちぎった鷹の爪を入れ、中火にかけて少し炒める。
5ミリ厚さくらいに切った、皮を付けたままの大根を入れ、2~3分炒めたところで、
水 1カップ
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
淡口しょうゆ 大さじ1
を入れ、弱火で10~20分くらい煮る。
ちりめんじゃことゴマ油のだしは、多少ワイルドなのだが、これがまた、甘い大根に大変よく合うのである。
あとはとろろ昆布の吸物。
お椀にとろろ昆布、削りぶし、ネギ、水に浸して絞った焼麩を入れ、お湯を注いで淡口しょうゆで味を付け、一味を振る。
たたきキュウリと竹輪の梅酢和え。
すりこ木でたたいて塩揉みし、少しおいて水で洗ったキュウリと、うすく切った竹輪を、砂糖と梅酢、削りぶしで和える。
酒は熱燗。
これがまた、たまらない。
「サンマは安いのもいいとこだよね。」
ほんとにな。
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