昨日は今季節に入っているカブを、豚肉と煮た。
カブは肉と煮るとうまいのである。
本題に入るまえに、いつもながら前置きである。
「若い人の恋愛事情」についてだ。
バーなどで会う若い男女で、「出会いがない」となげく人は多い。
まあバーは、そういう人が集まる傾向があるだろうから、割り引いて考えないといけないだろうが、厚生労働省の統計などでも婚姻率が下がり、晩婚化の傾向が出ているというから、実際に若い人が、出会いが減っている状況はあるのだろう。
理由は色々あるだろうが、中でも大きいと思えるのが、以前は「婚活マシン」であった「会社」が、その機能を果たさなくなったことだ。
「会社にいれば相手が見つかる」状況ではなくなってしまっているのである。
以前は、就職するのが「結婚相手を見つけるため」という女性も少なくなかったとおもう。
「腰掛け」などと言われたりもしたが、数年働いて結婚相手を見つけたら、「寿退社」するわけだ。
男性にとっても、「就職すれば結婚相手が見つかる」と計算することができた。
上司が世話をしたりすることも少なくなかったはずである。
ところが今は、時代が変わった。
社内恋愛で結婚し、専業主婦に収まることは、リスクが高すぎるということだろう。
そのため会社の婚活機能はうしなわれ、若い人は結婚相手を会社以外で見つけないといけないことになっている。
といって親戚のおばさんが世話をしてくれる時代でもないから、自分で努力しないと、結婚相手が見つからないのである。
そこで今は、ネットの出会い系サイトや婚活サイト、合コン、街コン、婚活パーティーなどなどが、盛んになっているのだろう。
ぼくはその種のものは経験が全くないから、どんなものかはわからないが、首尾よく相手が見つかるものなのだろうか。
積極的な人なら、うまいことやれるだろうが、そうでないと、なかなか難しいのではないかとおもわなくもない。
何とか力になりたいのだが、どうしたらいいかは皆目わからず、ただ気を揉んでいるばかりである。
しかし若い人は若い人で、おっさんが心配するまでもなく、あれこれやっているのだろう。
先日、いつも行くバー「スピナーズ」で話した佐々木蔵之介に似た20代の男性は、バーで女性と知り合った話をしてくれた。
東京の女性だったそうだが、話の流れで、「電話番号を聞かないといけないようになった」のだそうだ。
佐々木蔵之介はそのあとで東京へ出向き、女性と再会したそうである。
年寄りは、若い世代にたいし、要らぬ心配をしがちである。
しかし時代は変わり、状況が変わると、それまでは思ってみなかったようなチャンスも生まれるものでもあるし、若い人はそれを巧みに活かしていくのだろうともおもうところだ。
というわけで、本題の「カブ」である。
カブは肉と、こってりと煮るとうまいのだ。
カブは、漬物はもちろんうまいし、味噌汁、吸物、いいものだ。
あっさりと料理すると、カブそのものの味が引き立つ。
しかしカブは、肉ともたいへん相性がいい。
コッテリとした煮汁を吸い込むと、またたまらないのである。
肉を煮る際、しょうゆで味をつけるなら、かならず「だし」を使うのがポイントだ。
また肉は煮すぎると硬くなるから、サッと煮るようにするのもコツとなる。
さてカブを豚肉と煮るのだが、まずはカブの皮をむく、
これはとにかく「厚くむく」のが最大のポイントだ。
カブの皮に近い部分は、筋張っているからだ。
3ミリくらいはむいてしまい、残った皮は炒めてしまえばいいのである。
昨日はカブを下ゆでしたが、これは「ていねいにやる」という意味で、下ゆでしなくても問題はない。
また葉の部分も下ゆでし、水にとって絞っておいた。
これはそうしたほうが、緑の色が褪せないからだ。
肉をしょうゆで煮るばあい、だしを使わないと間がぬけた味になる。
これが味噌なら、だしは使わなくても問題ない。
2.5カップくらいの水に、だし昆布とかつお節2袋を入れて中火にかける。
煮立ったら弱火にし、アクを取りながら3分煮て、ザルにペーパータオルを敷いて濾す。
2カップほどのだしが出来たとおもうけれども、これにまず酒大さじ2、みりん大さじ2だけ入れ、2~3分下ゆでしたカブと、豚コマ肉を、昨日は200グラム、入れる。
カブを下ゆでしないばあい、カブだけ先に少し煮て、それから豚肉を入れるようにすれば、豚肉が硬くならない。
カブの葉を下ゆでしないばあいは、肉といっしょに少しあとから入れてやれば、やわらかくなりすぎない。
1~2分アクを取りながら煮て、味を見ながらうすくち醤油大さじ1強を入れ、さらに2~3分、カブがやわらかくなるまで煮る。
カブが煮えたら火を止めて、そのまましばらく置いておく。
煮物は冷めるあいだに、味がしみ込むのである。
味がしみたら温めなおして、煮汁を鍋に残し、カブと豚肉だけ皿に盛る。
片栗粉と水大さじ2ずつの水溶き片栗粉を煮汁に入れ、とろみをつけて上からかける。
ショウガを薬味にチョンとのせる。
昨日は水で絞った焼き麩も入れ、残った煮汁を吸わせたのである。
肉と煮たカブは、まさに「トロトロ」になる。
煮汁を吸った焼き麩が、また醍醐味なのである。
昨日はあとは、しじみの赤だし。
しじみは「タウリン」が豊富にふくまれ、肝臓の強い味方である。
よく洗ったしじみとだし昆布を水を張った鍋に入れ、酒少々をふって火にかけて、しじみの殻がひらいたら、火を止めて赤だし味噌を溶きいれる。
昨日はここにセリを散らした。
厚揚げの焼いたの。
大根おろしと青ねぎ、ポン酢。
カブの皮などの炒めもの。
カブの皮と茎、だし殻の昆布とかつお節をゴマ油と輪切り唐辛子でじっくり炒め、酒としょうゆを入れたら汁気がなくなるまでさらに炒める。
廃材はこうして使えば、ムダにもならず、さらに立派な一品にもなり、いいことずくめなのである。
酒は日本酒。
昨日もいつも通りに飲み過ぎたのである。
「おっさんは意外に心配性だね。」
そうなんだよ、ほんとうに。
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コメント
高野さんは最近恋はされていないのでしょうか?
してますが、今は特定の相手はいないんですよ(^o^)