きのうはぼくの、52回めの誕生日だった。
誕生日には、京都大宮で徹底的に飲むのである。
誕生日ということで、朝は山鉾巡行を見ながら、池井くんからおごりのビールを飲んだ。山鉾巡行が終わったのがお昼前、となれば昼酒の時間である。
まだブログの更新をしていなかったが、時間なのだから仕方がない。
「PiPi」へ出かけて、ビールを注文。
いつものランチを頼んだら、おかずにノドグロの干物が出てきた。
マチコちゃんが金沢へ行ったとき買ってきたというもので、「お誕生日のお祝い」とのこと。
ノドグロは、言わずと知れた高級魚。そうなれば、ビールをもう一本頼むのは当然のことだろう。
さらに仲間の男性がやって来て、「お祝いに一本おごる」とのことである。
けっきょくPiPiでは、ビールを昼間から3本飲んだ。
そのあと酔った頭でブログを更新。何とか終わり、家に帰って昼寝をした。
昼寝から覚めると、もう夜だった。酒を飲む時間である。
誕生日なのだから、やはり日頃お世話になっている飲み屋へは、報告に行かなければいけないだろう。顔を出したいところはあれこれあるが、時間も限られているから、その中から3軒だけに行くことにした。
その前に、まずは一風呂。
風呂上がりには、ビールを一杯。
初めに行ったのは「スピナーズ」。前回は、まわる順序を間違えて、スピナーズを最後にしたため行き着くことができなかった。
注文したのは生ビール。「誕生日だ」と言ったら、これはマスターのおごりとなった。
ポテトサラダも注文した。
カリカリに焼いたベーコンと、チェダーチーズが加えられていて、コクがある。
やがてギャルが入ってきて、隣りに座った。
となれば言うまでもなく、もう一杯。
ギャルとはラーメンの話で盛り上がり、さらに一杯。「セアブラノ神」と「ラーメンガッツン」には行ったらいいと勧めておいた。
一通り出来上がったので、次へ向かうことにする。「Kaju」へ行くつもりだったが、そうすると、たこ焼き「壺味」の前を通ることになる。
壺味は時間の関係上、次回にさせてもらおうと思っていた。
「前を通り、もし誰とも目が合わなかったら、そのまま通り過ぎよう・・・」
店を覗くと、大将は見えないし、見知ったお客さんはいたけれど、誰もこちらに気が付かない。
「これは大丈夫そうだな。」
そう思って通り過ぎかけたとき、後ろから声がした。
「高野さん、お誕生日おめでとうございます!」
大将は、道の反対側にいたのである。
そうなれば、もう飲むしかない。
レモン酎ハイを注文し、見知ったお客さんと乾杯する。
1~2杯飲み、次へ行こうと思っていたのである。しかし隣の女性二人は、きのう、懐が温かいようだった。
「誕生日だ」と聞いて、1杯、2杯と代わりばんこにおごってくれる。
けっきょく料理も注文し、4~5杯を飲む長居となった。
Kajuへ着いたときには、すでに「ぐてんぐてん」に近かった。
焼酎水割り氷ぬきは、マスターのおごりとなった。
つまみはチャンジャ。
ゴマ油がかけられて、たっぷりの青ねぎと混ぜて食べる。
たまたまお客さんの切れ目になっていたようで、マスターが一人でいたから、ちょっとした相談事をする。マスターはキレのある、ドライな視点を持っていて、答えがとても参考になるので、これまでも折々に、人生の相談をしてきている。
相談しながらもう一杯。そのうちお客さんがドヤドヤと入ってきたから、お酒を飲み終わって店を出た。
最後に向かったのは、「京子」である。前回は、長居しがちな京子をあいだに挟んでしまったため、最後まで行き着けなかったのだ。
「誕生日」と聞いて、女将は「これ飲んで」と日本酒を出してくる。
この瞬間、ぼくの死亡は確定したと言えるだろう。
おいしいものもあれこれ出てくる。
ナスにしん。
2種類の炊き方を試したそうだ。
焼きイカのサラダ。
サラダには胡麻ドレッシングがかけられて、さらにイカにはショウガ醤油がかかっている。
万願寺の炊いたん。
かつお節やジャコを入れず、酒だけで炊いたそうだ。
タクワンの炊いたん。
これがまた、優しい味でうまかった。
ほかにお客さんはいなかったから、女将とサシで飲むこととなる。女将とも、人生の話をあれこれする。
女将から注がれるままに酒を飲み、やがて意識は朦朧としてくる。
「もうこれ以上は飲めない」となったところで店を出た。
帰宅して、歯を磨くこともできずに布団に入った。これだけたっぷり飲んだのは、久しぶりのことである。
しかしきのうは誕生日。誕生日に徹底的に飲まずして、何のための人生だろう。
今朝は9時に目が覚めたものの、起きられずに二度寝して、ようやく10時に起き出した。さらに1時間ほどボッとして、ノロノロと支度してPiPiは12時。
昼だったから、再びまずビールを飲み、そのあと回らない頭で四苦八苦しながらブログを更新。昼寝してから更新を始めた2本目のブログは、もう夜も8時になり、ようやく書き終わろうとしている。
「何ともムダが多い人生だ・・・」
自分でもそう思う。
でもぼくは、そのムダをこそ愛しているのだから、それでいいのである。
「ほんとにアホだね。」
そうだよな。
◎関連記事
飲み屋は義理もあるのがいいのである。