大好きな夏は短い。
しかし夏至を過ぎたら、「もう夏」と思えばいいのである。
夏が好きで、どんなに汗をだらだらかいても、「寒いよりはいい」と思っている。山よりも海が好き、部活も中学、高校と水泳部だった。
ところがこの夏が、「あっという間に終わってしまう」というのは前から思っていたことだった。すぐに寂しい秋になる。
だから夏は、「焦り」にも似た気持ちが湧き、それよりは、「夏の予感」に包まれる「春」の方が、むしろ夏を楽しめると思っていた。
夏が短く、それに比べて寒く厳しい冬が長いのは、単にぼくが「夏が好きだから」だろうと思っていた。楽しい時間があっという間に過ぎるのは、よく経験することである。
しかし知り合いがフェイスブックに投稿した文を読み、そうではないことを得心し、膝を打った。
夏は「実際に短い」のである。
冬ならば、12月下旬の冬至のころから「本番」に突入する。そこからまあ、3月下旬春分までの、まる3ヶ月は「冬」だと言っていいだろう。
ところが夏は、6月下旬夏至が過ぎてもまだ来ない。「梅雨」があるからである。
梅雨が明けるのが7月中旬ごろだとすると、そこから9月下旬秋分までは2ヵ月余りだ。
夏は冬より、1ヶ月も短いのである。
これでは夏が来ると焦るのも、無理のないことだっただろう。
そこで夏好きのぼくとしては、夏を存分に楽しむための解決策を見出した。
「夏至を過ぎたら夏だと思う」
のである。
幸い今年の京都はカラ梅雨で、連日快晴、30度を超す真夏日となっている。それでぼくは、一人ですでにアロハを着ている。
今から夏を楽しめば、9月には「もう十分」となるだろう。
夏好きにはおすすめである。
「街で一人で浮いてるけどね。」
そうなんだよな。
◎関連記事
ぼくが最強の運の持ち主であることが改めて証明されたのである。