ガスコンロをもらったのである。

ガスコンロ もろもろ

 
家に2口のガスコンロがやって来た。

ガスコンロ

ガスコンロをもらったのである。

 

 

ガスコンロをもらったのである。

これまでカセットコンロを使っていたのは、前に住んでいたマンションがオール電化でコンロがIHだったからだ。またそのIHが非力なやつで、加熱される部分が直径10センチほどしかない。フライパンなどは全く使えず、初めは「IHでがんばってみよう」と思ってはみたものの、すぐにあきらめ、カセットコンロを使うことにした。

カセットコンロは料理するには全く問題がなく、特に初めのが壊れて購入した二代目のは火力も強く、炒め物などをするにも遜色は全くない。ただしコンロが一つしかないから、火を使う作業を並行させることができず、料理に時間が多少かかるにはかかる。それとカセットのボンベをよく買い忘れ、料理の途中でガス切れになってスーパーへ走ることがしばしばあることくらいが欠点といえば欠点だったが、それも慣れれば「そういうもの」となるわけで、不自由はとくに感じていなかった。

 

ところが引越しをしてみると、新しい部屋は都市ガスが引かれていて、しかも2口のガスコンロを置けるスペースも付いている。新しい部屋は風呂はなし、トイレは共同という前の部屋とくらべれば条件的にはずいぶん低くなるのだが、築30年の古い古い建物だから、壁が厚かったり、天井が高かったり、収納が大きかったりと美点も多いのだ。

せっかく置く場所があるのだから、2口のガスコンロをこの際買おうかとも考えたけれど、これが高い。近所のガス器具屋で見ると、一番安いのでも定価3万円、割引になっても2万5000円ほどもする。グリルもなく、ほんとにシンプルにコンロが2つ付いているだけでいいのだけれど、今は一流メーカーが出しているものは必ずグリルが付き、さらに安全装置まで付いているため、そのような値段になるらしい。

アマゾンで調べてみても、一番安い、グリルなしのやつでも1万2000円ほどする。ホームセンターなら7000円くらいで売っていると聞いたけれど、車がないからそこまで行く足がない。

カセットコンロで不自由はないのだから、そこまでしてガスコンロを買う必要もないかとそのままにしていた。

 

そうしたら、ブログ読者の人からメールをもらい、「引越しで要らなくなったガスコンロがあるのですが、もらってもらえませんか?」とのことなのである。

住所を引き出そうとする引っ掛けかと一瞬疑ったのだけれども、よくよくメールを見てみても怪しいところはないようだ。これはまさに「渡りに舟」、早速送り先を知らせたら、一週間ほどしてガスコンロが到着した。それが2週間前のことだ。

 

とりあえず玄関の壁に立てかけて置いたのだが、このところちょっと忙しくてなかなか開梱、設置の時間が取れない。しかもガス器具など自分で設置したことがないから、「ガスホースは買わないといけないのか?」「ガスホースはどのくらいの長さが必要なのか?」「ガスホースはガス栓やガス器具によって種類はないのか?」「ガス器具屋はガスホースを『安全点検します』など余計なことを言わずに素直に売ってくれるのか?」などあれこれ考えてしまうと、ますます億劫になってしまって作業に一歩が踏み出せない。ダンボールを一旦開けてしまえば、もう置く場所がなくなるから、そのまま終いまで作業しないといけなくなるだろう。

それで到着したガスコンロは、引越のサカイのダンボールに包まれ、玄関の壁に立てかけられたまま、時間だけが過ぎていくこととなった。

 

事態が動き出したのは、おとといのことである。

仕事が一区切りついたので、「今日こそはガスコンロを設置しよう」という気になった。それでガス器具屋へ、ガスホースを買おうと出かけていった。ところがガス器具屋では、店員が先客のおばさんの面倒くさい注文にかかりきりになっている。5分ほど待ってみたけれど、店員がおばさんの相手から解放される気配はなく、さらに店員は一人しかいないようで、別の人が相手をしてくれることもない。

あきらめて家へ帰り、おとといの作業は終わりとなった。

 

きのう再び、「今日こそは設置しよう」と思った。ガスホースを買うためには、ガスホースの長さを言う必要があるだろう。家のガス栓はガスコンロ置き場の左、やや上あたりにあるから、ガスコンロのガス口がコンロの左側にあるならホースは50センチほどでいいし、右側にあるなら1メートルほどは要りそうだ。まずはそれを確認することとし、引越のサカイのダンボールを開きはじめた。

ダンボールを開いてみると・・・。

ガスホースは入っていた。

しかもガスコンロのガス口は左側にあり、50センチほどのそのガスホースはちょうどいい長さである。

さらにガスホースにべつに種類があるわけでもなく、ホースをただガス栓につっ込み、ピンチで上から抑えればいいだけであることもわかった。

 

それで、時間にして5分ほどで、開梱・設置は完了したのである。

ガスコンロ

 
 

「べつに要らない」と思っていたガスコンロだが、あればあったで、やはり嬉しい。図体もデカイから、何となくパワーもあり、がんばってくれそうな感じもする。しかもコンロが2つあるから、これからは火を使う作業も並行できる。

とりあえずきのう、晩飯づくりに使ってみたが、オクラを焼くのともやしを炒めるのとが同時にできた。

 

これからが楽しみなのである。

 

「5行で済む文章だったね。」

チェブ夫

ほんとだな。

 

 

 

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