豚肉ともやし、厚揚げの炒め物で酒を飲んだ。
作り方を考えた末、もやしは別に炒めたのである。
冷蔵庫におととい買ったもやしが入っていたから、これはきのうには使ってしまわないといけなかった。このごろは商店街での買い物はわりとまとめてするのだけれど、足の早いものから順に使う必要がある。
もやしはこれまで酢の物にすることが多かったのだが、もやしの代表料理といえば、やはり「炒め物」だろう。炒め物ならもやし一袋をまとめて消費できそうだし、「好都合」という話である。
豚肉と合わせ、厚揚げを入れることにした。
これはたぶん「PiPi」で食べたのだと思う。京都の人は、厚揚げや油あげを炒め物に入れるのが好きだ。
味付けはオイスターソース。ゴマ油と唐辛子で炒め、青ねぎを振ることにする。
入れるものはすぐ決まったのだが、作り方についてはちょっと考えることとなった。
一番シンプルに考えるなら、まず豚肉を炒め、次にもやし、調味料を入れてから厚揚げを加えて味をしみさせて・・・、となるかもしれない。でもそれでは、まずもやしはじっくり炒める必要があるから、もやしを炒めているあいだに豚肉が固くなる。
それに味を入れてからもやしをさらに炒めると、もやしから水気が出てヘナヘナになってしまう。
もやしは味を入れずにじっくり炒める必要があり、逆に厚揚げは味をじっくりしみさせないといけないのだから、これは同時にはできないということだ。もやしは別に炒めるのがいい。
まずもやしだけ炒めて皿に取り出しておき、次に豚肉を炒めたら味を入れ、豚肉が固くならないよう火を弱めて厚揚げに味をしみさせ、最後にもやしを戻したら、すぐにトロミを付けてしまう。もやしは塩気の汁に触れると、水が出てしまうからだ。
作り方が決まったら、さらに一杯酒を飲む。
「作らないといけない」という気持ちと「グズグズ飲んでいたい」という気持ちを、戦わせるのが好きなのだ。
中火にかけたフライパンにサラダ油少々を引き、もやし一袋を炒める。
5分ほど炒めてしんなりとしてきた頃に火から上げ、皿に取り出す。
つづいてやはりフライパンを中火にかけ、ゴマ油と赤唐辛子を入れてちょっと待ち、豚コマ肉200グラムを炒める。
豚肉の色が変わったところで、合わせ調味料を入れてひと混ぜする。合わせ調味料は酒とオイスターソース大さじ1ずつ、砂糖としょうゆ、おろしショウガを小さじ1ずつ、それに塩小さじ2分の1。
水カップ4分の1と1センチ厚さくらいに切った厚揚げを入れたら弱火にし、5分ほどコトコト煮る。
厚揚げは途中一回ひっくり返して、味がしみるようにする。
厚揚げに味がしみたら、強火にしてもやしを戻す。
ひと混ぜしたら、すかさず片栗粉大さじ1に水大さじ1の水溶き片栗粉をまわし入れ、上下を返しながらトロミを付ける。
青ねぎを振って食べる。
もやしはしっかり歯応えが残り、厚揚げにも味がしみている。
あとはナスの塩もみ。
3ミリ厚さくらいに切ったナスを一つまみの塩で揉み、5分ほど置いて水で洗い、よく絞る。削りぶしとおろしたショウガ、味ぽん酢をかける。
オクラのグリル。
中火にかけた油を引かないフライパンで軽く焼き色がつくまで焼き、オリーブオイルと塩をかける。
さらにとろろ昆布の吸物。
冷やしトマト。
酒は冷や酒。
きのうは朝寝坊をしたおかげで仕事を終えたのが10時半頃になり、それからいつも通りふつうに飲んで、寝たのは3時になってしまった。
「それで今朝も寝坊だもんね。」
そうなんだよな。
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