去年から、明け方に足がつるようになったのが見事に治った。
明け方の足のつりは、寝る前に水を飲めば治るのである。
去年から、明け方に足がつるようになったのだ。ふくらはぎが多いのだが、激痛で目が完全に覚めてしまい、それからは二度寝しようと思ってももう寝られない。
これが、ほぼ毎日続いた。睡眠不足になるのである。
原因は、「年のせいだろう」と考えた。50を過ぎ、突然そうなったのだ。
年をとると、「寝られなくなる」とはよく聞く話だ。
「ぼくもいよいよ老人の仲間入りか・・・」
そう思っていた。
ところがそれが、前に付き合っていた彼女と別れ、パッタリとなくなった。そうなると、「年のせい」とは言えないだろう。
「彼女とのストレスが原因だったか?」
次にはそう考えた。
前の彼女とは合わなくて、ぼくは蕁麻疹も発症し、それがやはり別れてから、快方に向かっていたのである。
蕁麻疹は、今はもう完全に回復し、足のつりも、ストレスが原因だと結論していた。
ところが今年、6月になった頃から、再び足がつるようになったのだ。
今は、ストレスになるようなことは、とくべつ思い浮かばない。蕁麻疹も出てはいないし、足がつるのはストレスではなかったことになるだろう。
一つには、暖かくなってきて、掛け布団をやめたこともあると思う。毛布やタオルケットで寝ていると、足が出るから、どうしても足が冷えやすい。
水泳などで足がつるのも、冷えが一つの理由だろう。考えてみたら去年彼女と別れ、足のつりがなくなったのも、ちょうど秋口、布団を掛けはじめた頃だった。
そんな話を、ある日マチコちゃんにしたのである。するとマチコちゃんは事もなげに、
「それは脱水症状が原因だよ。寝る前に水を飲んだらいいよ」
と言う。
あまりに簡単に言われたので、拍子抜けしたのだが、言われた通り、寝る前に水を2~3杯、飲むようにしてみた。
すると・・・、
足はつらなくなったのだ。
そんな簡単なことだったのか。これは常識なのだろうか。
薬局には、「こむら返りご相談ください」と貼り紙が貼ってある。こむら返りを抑える漢方もあると聞く。
しかし、そんな必要はなかったのだ。
明け方の足のつりは、寝る前に水を飲めば、治るのである。
「また一行で終わることを長々と書いたね。」
ほんとだな。
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