立飲み入門ならここ。河原町・居酒屋「たつみ」

居酒屋たつみ 京都・大阪の飲食店

居酒屋たつみ

河原町の居酒屋「たつみ」。王道といえる老舗店で、値段が安い上に料理はどれもわりとうまい。立ち飲み席もあり、立ち飲みに入門するならここがおすすめだ。

 

 

きのうは河原町近くで用があり、食事をして帰ることにした。河原町・木屋町は東京でいえば新宿で、老若男女・観光客、あらゆる人に向けた雑多な店が集まっているエリアである。

その中で、おっさんが安く飲むなら、王道は居酒屋「たつみ」。

居酒屋たつみ

四条河原町を一本西へ行った、細い路地をちょっと上がった、この辺りとしてはわりと目立たない場所にある老舗店で、昼12時の営業開始とと同時に、入り口を入ったすぐのところにある立席は酒好きのおっさんで一杯になる。

「酒飲みの聖地」とでも言いたくなる風情である。

 

立ち飲み屋が繁盛するためには、まずは最低限「安い」ことが必要だ。お客が立てば、お店はお客の人数と回転を稼げることになるわけだから、その分安くなければお客の方も納得しない。

居酒屋たつみ

居酒屋たつみ

ここはビールは大瓶520円、中瓶470円、酎ハイ・ハイボールは380円、ツマミは160円からあるから、この辺りとしては十分その条件を満たしている。

しかし安ければいいというわけでもなく、やはり「立ってでも飲みたい」と思えるだけの、料理の質も重要だ。しかもおっさんは長く飲み屋に通っているから、それなりに舌も肥えている。

 

きのう頼んだのは、きずし400円と、

居酒屋たつみ

 

ずりにんにく380円。

居酒屋たつみ

「絶品」とまでは言わないが、どちらもツマミとして大変うまい。

 

ここは料理の種類も、「膨大」と言いたくなるほどたくさんある。飲みながら壁一面に張られたメニューを眺め、「何を食べようか」と考えるのも、楽しみの一つとなる。

 

昼間に来れば、いるのはおっさんばかりなのだが、きのうは夜6時過ぎだったからだろう、若い人も多かった。おれの左には30代と思しき男性2人連れ、右には二十代と思しき男性3人連れ、さらにちょっと離れた場所には、20代と思しき若い女性2人連れもいた。

この店は、立ち飲み屋としては王道だ。たしかに立ち飲みに入門するには、打ってつけだろうと思う。

 

立ち飲みは、関西の文化だろう。最近でこそ、たぶん関西の影響で、東京にも立ち飲み屋はできているが、おれが若い頃には立ち飲み屋など一軒も見たことはなかった。

関西に来るまでは「立って飲むなど考えられない」と思っていたのが、実際に体験してみると、「立ち飲みとはいいものだ」と180度考えが変わった。

何しろ立ち飲みは、「自由」なのだ。

 

席がないから、どこでも好きな場所に立つことができる。もし立ちたい場所が空いていなくても、お客さんに少し詰めたりしてももらえる。

飲みながら移動することもいくらでもできるわけだし、1杯飲んですぐ店を出ても、気まずくない。

 

バーなどで、下手な人の隣に座ると、話すのがうざったかったり、気を使ったりすることも少なくないのだが、立ち飲み屋では飲む場所を自分で選ぶことができるから、そのような心配はまったくない。

 

一人でも、グループでも、「気楽に飲む」には立ち飲みは打ってつけなのである。

もしまだ立ち飲みをしたことがない人がいたら、まずはここ「たつみ」から、ぜひ体験してもらいたいものだと思う。

 

◎食べログ

たつみ

 

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