きのうは、カブと豚肉のさっぱり汁。
料理をしないから、人を傷付けたくなるのである。
ここ数日、朝型の生活が続いている。夜の9時まで仕事していたのを7時で切り上げることにしたわけで、おかげで生活サイクルが2時間前倒しされているのである。
おれも会社に長く勤めていたから、物事を前倒しすることの意義はよく知っている。朝の爽やかなうちから活動を始め、暗くなったら酒を飲むのが、精神衛生上いいのはまちがいない。
おまけに、早く寝ると、朝の酒の抜け具合がちがうのだ。夜の10時から2時までが「代謝のゴールデンタイム」だと聞くが、たしかにその前に酒を飲み終わってしまうと、いつも通りの泥酔状態まで飲んでいても、翌朝酒が残らない。
50を過ぎると、酒は当日より、翌日が問題なのだ。その問題を、早く飲み終わることでクリアできるのはいいことだ。
ただし、さらに問題はあるわけで、7時に仕事を切り上げようにも、仕事がまだノルマに達していない場合がある。ノルマに達していないのに仕事を切り上げるから、仕事が進まないのである。
しかしまあ、別にいいのだ。
おっさん一人が生きていくくらい、どうやったってできるのだから、今さらカネや仕事に汲々とする必要もないのである。
2ちゃんねるにハマっているクソ共の件なのだが、奴らが料理していないのは間違いない。ネットにハマっていて、料理する時間がないはずだからだ。
また中にはカネがないからと、多少の飯を家で用意する奴もいるかもしれない。しかし時間をかけず、考えもしないから、クソまずいものを作ってわびしい食事をしているだろう。
その時間で何をしているかといえば、ネットで誹謗・中傷し、差別扇動して、人を傷付けているわけだ。
まず2ちゃんちゃんねるのクソ共に分かってもらわないといけないのは、誹謗・中傷や差別扇動は、犯罪だということだ。どんなにそれが面白くても、やってはいけないことなのである。
クソ共の中にも、誹謗・中傷・差別扇動が好きで好きで、ヤク中のようになってやめられない奴ばかりでなく、まだそれを読んで楽しんでいるだけくらいのもいるだろう。
そういう奴は、早いとこ、2ちゃんねるから足を洗うのがオススメだ。深入りしすぎて抜けられなくなってからでは遅いのだ。
だいだい、なぜそうして人を傷付けたくなるかといえば、料理をしないからなのだ。
牛丼やコンビニ弁当などのクソまずいものを食べていても、腹は膨れるかもしれないが、気持ちは満足していない。食事は、ただ腹を満たすためだけにあるのでなく、欲求を、きちんと解消するためにもあるのである。
そのためには、うまいものを食わなくてはいけない。
食事は、自分でよく考えて、ていねいに作ったものが一番うまい。料理するくらいの時間は、ネットをやめればいくらでも作れるはずだ。
今は誹謗・中傷をくり返すネトウヨが、100万円の賠償金を取られる時代だ。
そうなる前に、引き返しておくのが身のためだ。
さてきのうは八百屋に行ったら、立派なカブが売っていたのだ。カブは冬のものだから随分季節外れだが、天候の関係でできたものらしい。
カブにはまだ心残りがあったから、迷わず買うことにした。
それで何を作るかといえば、やはり、豚肉と合わせた吸物なのだ。
カブは一つは、漬物にするのがうまい。薄く切って塩だけ振って漬物器で漬けておけば、おいしのが出来上がる。
それからやはり、カブは煮るのがうまいのだが、カブの場合、特に肉との相性がいいのである。
きのうも八百屋のおばさんに、
「鶏のミンチと合わせて煮て、トロミをつけるとおいしいよ」
と、教えてもらった。
それも抜群にうまいのは間違いないが、それよりさらに、「豚肉」なのだ。
コッテリとした豚肉と、カブの相性は最高だ。しかもこれを、吸物にする。
コッテリとしながらさっぱりし、たまらない味である。
吸物は、やはり「だし」が大事である。ほんだしなどを使うより、昆布と削りぶしできちんと取るのがオススメだ。
手間は、大してかからない。また、初めにだしを火にかけて、その間に他の作業をすれば、時間のロスもほとんどない。
3カップのだしを取るなら、水の量は4カップ。
10センチくらいのだし昆布を入れ、中火にかけて煮立ってきたら弱火にし、煮立てないようにしながら20分ほど、昆布がビロ~ンと伸びるまで煮出す。
続いて鍋にザルを据え、削りぶし一つかみ(ミニパック6袋分くらい)を入れ、5分くらい、やはりあまり煮立てないようにしながら煮る。
昆布はとり出し、削りぶしも絞ってとり出す。
だしを煮出している間にカブの皮をむく。
カブは、くれぐれも皮を厚くむくのがポイントだ。3ミリくらいはむくと思って間違いない。
切り落とした茎の間に入っている砂を、竹串などでとり除けばていねいだ。
カブの茎と葉は、ざく切りにして塩をふった水でサッと湯がく。
水に取り、よく絞っておく。
できただしに、
- 酒 大さじ3
- みりん 小さじ3
- 淡口しょうゆ 大さじ3弱
で味をつける。「弱」というのは、吸物だしは煮詰まると塩辛くなるからで、最後に味をみて、塩気が足りなければ塩を足すようにする。
まず初めに、6または8等分にしたカブと、細く刻んだ油あげを5分くらい煮る。
これをくれぐれも煮過ぎないようにするのが、カブを料理に使う場合の2つ目のポイントだ。カブは煮過ぎると溶けてしまうからで、竹串などで刺しながら、煮え加減をたしかめる。
カブが煮えたら、豚こま肉200グラムとほぐしたシメジを加えて、豚肉の色が変わるまでサッと煮る。
最後に塩加減して、下ゆでしておいたカブの茎と葉を加え、温まったら火を止めて、器によそう。
青ねぎと一味をかける。
豚肉の吸物は、ほんとにウマイのだ。
あとは、キュウリとセロリのじゃこポン。
これがまたうまかった。
キュウリは3ミリ厚さくらい、セロリはピーラーで筋をとって2ミリ厚さくらい、それぞれ斜め切りにして、塩一つまみで揉み、20分くらいおく。
水に少しさらしてよく絞り、細切りのショウガとちりめんじゃこ、それに味ポン酢で和える。
ホタルイカの酢味噌。
ホタルイカはさっと水洗いして水気をふき取り、白味噌(西京味噌)と、それよりやや少なめの酢、カラシ少々の酢味噌と、小口切りの青ねぎ少々で和える。
それに、わさび醤油の冷奴。
酒は、冷や酒。
きのうも飲み過ぎ、最後はあまり記憶がない。
でも朝残らないのだから、べつに飲み過ぎてもいいのである。
「飲み過ぎはからだに悪いよ。」
そうだよな。
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「幸せ」とは何かを考え、やはりぼくにとっては、「だしの利いたカブの吸物かもしれない」とおもったのである。