【セロリのチャンプルー レシピ】卵との相性バツグンで5,322回死ぬ

反和食レシピ

相変わらずチャンプルーにハマっているのである。何より作るのが簡単で、しかも中華風でも朝鮮風でもない、「洋風の香りがする和風」の炒め物ができあがる。酒のツマミにもご飯のおかずにもバツグンとくれば、「ハマるな」と言われても無理なのだ。

 

とはいいつつも、僕の作るチャンプルーは、沖縄の生粋のチャンプルーとはちょっと違う。まず味つけにニンニクを加え、油はオリーブオイルを使う。

チャンプルーはスパム(ポーク)を使うことにより、洋風の味わいがするのが本領だ。「ニンニクにオリーブオイル」という、洋風料理ではテッパンのコンビを使うことにより、僕のチャンプルーはこの洋風部分を強化しているつもりである。

 

しかしこのニンニクについては、知り合いから興味深い話を聞いた。基本は料理にニンニクを使わない沖縄だが、中北部の東側の集落などでは、煮物に隠し味としてにんにくを使うところもあるという。

じっさい沖縄には、「島ニンニク」という原産のニンニクがあるそうだ。だからその知り合いは、

「沖縄でも以前はニンニクを使っていたのが、戦後になって本島の南側(那覇周辺)や西側などの、内地の影響を強く受けている地域では、ニンニクを使わなくなったのではないか」

と言うのである。

僕はまだ、沖縄の料理をそう食べているわけではないから、本当のところは分からない。しかし沖縄でこれだけ豚肉をふんだんに使いながら、豚肉と味的にも、栄養的にも相性がこの上ないニンニクを使わないのは、明らかに内地の悪影響を受けているからに違いなく、それが「最近の話だ」というのは納得ができる気がするのだ。

 

それから僕が作るチャンプルーは、沖縄ではチャンプルーにはあまり使わない素材を使う。「ほうれん草のチャンプルー」もゴールデンな味なのに、やはり沖縄の知り合いから「あれは沖縄では見かけない。高野さんの味なのよ……」と言われた。

まあだから僕のチャンプルーは、あくまで「沖縄的」なのであり、沖縄料理ということはできない。

 

でも、それでいいのである。だいたい外から来た人間に、その土地のことなど本当にはわかるはずがない。

その土地の料理をリスペクトしつつも、自分が好きなように「~的料理」を作ってみるのも、料理の一つのたのしさであると思う。

 

というわけで今回も、なんちゃって沖縄料理。

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セロリのチャンプルー。

セロリと卵は相性がバツグンで、中華料理でも炒め物にする。またセロリは、塩を中心としたうす味にもよく合うから、これがウマくないワケがないのだ。

 

作る場合のコツは、卵をかき混ぜすぎないこと。溶き卵を入れたあとは、炒めるというよりは卵焼きでも作るようなつもりで、上下に何度か返すくらいで大きめにまとめるのがうまい。

 

作り方

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フライパンに、

  • オリーブオイル 大さじ1
  • ニンニク 1かけ(みじん切り)
  • 減塩スパム 100グラムくらい(5ミリくらいの厚さの拍子木に切る)

を入れて中火にかけ、スパムにかるく焼き色がつくくらい、4~5分じっくり炒める。

 

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  • セロリの茎 1本文(斜めうす切り)

を入れて3~4分、青臭さが取れるまで炒め、

  • 酒 大さじ1
  • みりん 小さじ1
  • 塩 小さじ2分の1くらい
  • オイスターソース 小さじ1

を入れてひと混ぜする。

  • 溶き卵 2個分

を入れ、4~5回大きく返しながら、卵が固まるまで火を通す。

 

皿に盛り、粗挽き胡椒をたっぷりかける。

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これはウマイ……。

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シャッキリとして独特のクセがあるセロリは、ほんわり卵、こってりスパムとパーフェクトな相性だ。

食べながら、思わず5,322回くらい死んだ。

 

しかしきょうも、このセロリのチャンプルーは酒にもバツグンの相性なのに、「昼だから」というだけの理由で酒を飲まなかったのだ。

この無用な自粛精神は、日本をこれから、もっと悪い方向へ向かわせるのではないかと思う。

 

「向かわせないよ」

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そうだよな。

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