鯛めしがまた、たまらなくウマイんですよ

鯛めし

きのうは、鯛めし。

鯛めし

これがまた、たまらなくウマイんですよ。

 

 

ISIS(イスラム国)というと、「残虐非道」というイメージがあり、実際にやっていることはその通りなのだが、きのうは、その背景がわかるようなニュースを見た。

シリアと国境を接するトルコ南部にある、シリア人の避難所での話である。

 

避難所には、1万人のシリア人が暮らしていて、小・中・高校もあるそうだ。生徒数は、3500名。

高校には、320名の生徒が在籍していたのだが、現在は、40名しかいない。

9割ちかい280人は、シリアへ戻ってしまったそうだ。

「ジハード(聖戦)へ行くため」

だ。

 

シリアでは、有志国連合による空爆がつづいている。空爆では、一回で100人以上の一般市民が犠牲になる。

さらに現シリア・アサド政権は、反体制派の一般市民を弾圧したり、殺害したりをつづけている。シリアでは、この内戦により、これまで20万人が亡くなっている。

https://twitter.com/saveiraq/status/563502352859013121

 

学校の子供たちは、日頃から、このシリアでの現状に不満を持っていた。

「なぜ欧米は多数の市民を殺すアサド政権を攻撃せず、アサド政権より市民に信頼のあるISを攻撃するのか」

と、怒りを口にしていた。

ISISは、残虐非道ではあるが、イスラムの人たちが信じるシャリア(イスラム法)を守り、敵対しない市民には危害を加えない。

そのためISISを理想化する若者も、少なくないということだ。

 

高校を去った若者たちは、ISISへ参加する。

その多くが連絡を絶ち、死亡もしくは行方不明になっているそうである。

 

ぼくはこの記事を読み、

「まさに、悲劇だ、、、」

絶句した。

いま日本が踏み込もうとしているのは、このような世界なのである。

 

ISISは、もちろん、悪い。

しかしそのISISを生み出し、育てているのは、湾岸戦争でイラクを壊滅させたアメリカであり、現在も空爆をつづける有志国連合だという側面もあるのだろう。

 

有志国連合にくわわり、ISISにたいして軍事行動をとるのが本当にいいのか、よくよく考えなければいけないのではないだろうか。

 

というわけで、以前はストレスなどなかったぼくなのだが、最近では、ニュースを見て、腹を立てたり、涙を流したりすることも増えてしまった。

このストレスを解消するには、うまいものを食べ、酒をのむしかない。

 

そこできのうは、晩飯は、鯛めしにした。

鯛めし

これがまた、たまらなくウマイわけである。

 

魚屋に、天然鯛のあらがあったのだ。頭にカマ、腹身まで入ったのが、380円。

ぼくは世の中で、何か一つだけしか食べられないとなったとしたら、鯛のあらを選ぶ。

これほどうまくて、しかも安いものは、ほかにないのは間違いない。

 

鯛のあらは、とにかく「手をかけ過ぎない」ことが大事で、まずは、ただ塩をふって焼くだけでも大変うまい。

その際、大根おろしやポン酢などは、かえって鯛の、完璧な味を邪魔することになるだけだから、使わないのが肝心だ。

吸物にするのもいいし、煮付けもうまい。

 

しかし「鯛めし」が、またうまいわけである。

 

とにかく鯛は、

「米に合う」

のだ。

鯛が日本人に好まれるのは、これも大きな理由ではないかと思う。

鯛を米と炊きこんで、めし粒の一つ一つに鯛の味がしみ込んだのなど、

「これ以上、うまいものはない」

と思うほど。

鯛めし

しかも鯛めしは、作るのは簡単だから、つい、多投してしまうことになるのである。

 

鯛めしは、ほかの炊き込みご飯とちがい、まずは野菜などは何もいれずに、鯛だけを炊き込んだものがうまい。

しかしきのうは、ゴボウと油あげも入れることにした。

 

それから鯛のあらが多かったから、鯛めしには頭とカマだけ使い、腹身は吸物にすることにした。

鯛の吸物には、具は豆腐、薬味は三つ葉が定番だ。

 

鯛のあらは、水洗いして水気をふき取り、表と裏に塩をふって、強めの火で、かるく焦げ目がつくくらいに、サッと焼く。

塩の量は、ふつうに塩焼きにするくらいでいい。

 

土鍋に10センチくらいのだし昆布を敷き、研いでザルに上げ、水を切っておいた米1カップをいれる。

鯛めし

その上に、ささがきにし、水にさらしたゴボウ2分の1本、細く刻んだ油あげ(小)2分の1枚、そして焼いた鯛のあらを入れ、

  • 水 1カップ
  • 酒 大さじ1
  • みりん 小さじ1
  • 淡口しょうゆ 大さじ1

を入れて、フタをする。

 

中火にかけ、フタの穴から湯気が勢いよくふき出してしてきたら弱火にし、10分炊く。

10分たったら火を止め、10分蒸らす。

 

吸物は、2杯分、3カップの水に10センチくらいのだし昆布をいれ、煮立てないよう、10分くらい煮出してから、やはり塩焼した鯛のあらを入れる。

鯛の吸物

20分くらい、コトコトと煮出したら、煮汁の量は2カップくらいになっていると思うから、

  • 酒 大さじ2
  • 淡口しょうゆ 大さじ1強
  • 塩 (必要なら)

を、味を見ながら加える。

鯛に塩をふっているから、塩は入れなくてもいいと思うが、もし必要なら、加えるようにする。

 

あとはこの汁で、豆腐をコトコト、煮立てないように気を付けながら、10分くらい煮る。

鯛の吸物

 

土鍋のフタを開けると、鯛とゴボウのいい香りがぷんとする。

鯛めし

 

薬味は三つ葉。

鯛めし

 

鯛の吸物も、三つ葉をかける。

鯛の吸物

 

また今回の鯛は、「天然」だから、やはり養殖物より数段うまい。

味に「にごり」が、微塵もない。

 

あとは、菜の花のちりめんじゃこ・味ぽん酢和え。

菜の花のちりめんじゃこ・味ぽん酢和え

 

すぐき。

すぐき

 

酒は、熱燗。

酒は、熱燗

 

鯛はまた、日本酒に、この上なく合うのである。

おかげできのうもとても気分が良くなって、ストレスは、きのうのうちに、きれいサッパリなくなった。

 

「クヨクヨしないのが一番だよ。」

チェブ夫

そうだよな。

 

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