きのうは、節分イワシと恵方巻。
イライラしても、めしは食うのである。
安倍首相がストレスになること甚だしく、まあ安倍首相はひと言でいえば、典型的な「頭のニブい方」なわけで、ふつうなら、そういう人は無視するのが一番なのだが、それが日本国の首相となれば、そういうわけにもいかない。
安倍首相のおこない一つで、日本はどちらの方角へも、飛んでいきかねないわけだから、その言動にはどうしても注目してしまうことになる。
きのうもまた、イライラさせられることが多く、国会での論戦があったわけだが、質問されていることにちゃんと答えない。
日本共産党の小池晃氏が、首相にかなり適確な質問をするのだが、いちいちそれを、はぐらかすわけである。
小池氏が、
「首相が1月17日にエジプトで、
『ISILと戦う周辺諸国に総額で2億ドル程度支援をお約束します』
と、『非軍事の人道支援』という表現なしに表明したことにより、イスラム国に拘束されている湯川さん、後藤さんに危険がおよぶとは考えなかったのか」
と質問したことに対し、安倍首相は、
「テロリストに過度な気配りをする必要はない」
「小池さんの質問は、ISILにたいして批判をしてはならないような印象をうける」
「それは、まさにテロリストに屈することになる」
と答弁。
誰もテロリストに気を配れとも、ISILを批判するなとも言っているわけではなく、ただ日本人が拘束されているのを知っているのだから、そこに危険がおよばないよう、
「言葉を選んだらどうだったのか」
「『非軍事の人道支援』をもっと強調したらよかったのではないか」
と言っているだけなのに、安倍首相は、このように話をすり替え、強弁するわけである。
それから首相は、
「憲法を改正し、邦人救出のために自衛隊を派兵できるようにしていきたい」
と、きのう明言したわけだが、これについては、自衛隊など派遣しても、米軍すら成功していない人質の救出など、できるわけがないというナンセンスさはさておき、その理由がふるっている。
「国民の生命と財産を守る任務を全うするため」
なのだそうだ。
国民である湯川遥菜さん、後藤健二さんを救出するための、きちんとした努力をせず、むざむざと見殺しにしておきながら、また沖縄では、米軍基地建設に反対する国民を沖合に放置して、命を危険にさらしておきながら、さらにいえば、福島では、原発の事故処理をきちんとおこなわず、福島の人たちの生活と命を危機におとしめておきながら、
「どの口が、それを言うか」
という話だろう。
さらには、国会後の与党議員との会合で、
「日本人にはこれから先、指一本触れさせない」
と、のたまわったとのこと。
すでに安倍首相は、自分が何をいっているかが、分からなくなっているのではないだろうか。
何か、「世界を救うヒーロー」にでもなったような、全能感に支配され、自己陶酔しているのではないかとすら、思いたくなる。
いま日本は、こんな危険な人物に、舵取りをまかせているのである。
これを「無視しろ」といわれても、できるわけがないだろう。
そんなわけで、イライラとしながらも、めしは食う。
きのうは節分だったから、イワシの塩焼と恵方巻を食べた。
節分に、イワシと恵方巻きを食べるのは、関西から西の方の風習だろう。
ぼくは東京にいたころ、40になるまで、節分に豆まきをしたことはあっても、イワシや恵方巻きなど一度も食べたことがなかった。
といっても関西でも、この巻きずしに「恵方巻」という名前がついたのは、ごく最近のことのようだ。
1998年に、セブン-イレブンが、この巻きずしを節分の日に売り出すにあたって名づけたものらしい。
きのうの恵方巻は、商店街にある、そうざいを売る店で買ったもの。
伊達巻にでんぶ、かんぴょう、しいたけ、キュウリなどが入っていた。
東京育ちのぼくは、節分に特別なものを食べる習慣はなかったが、京都へくると、毎年節分の日にはイワシと恵方巻が、大々的に売りだされる。
「ならば食べてみようか」
と、思っているわけである。
あとは冷蔵庫にあるものをならべた。
ホタルイカの酢みそ。
おとといも、おなじものを食べたのだが、ホタルイカは、やはり酢みそ。
菜の花のわさび和え。
さっとゆでた菜の花を、ワサビ醤油にちょっと水を足したもので和え、削りぶしとノリをかける。
粕汁。
具は大根、ニンジン、油あげ。
吸物味をつけただしに酒粕を加えただけの、プレーンタイプ。
ブリ大根の煮汁で炊いた高野豆腐。
すぐき。
酒は、熱燗。
イライラしても、まだめしが食えるだけ、幸せというものだ。
しかもきのうは、8時間睡眠をした上に、さらに昼寝を2時間して、体調は万全に回復した。
「イライラするのは体に毒だよ。」
そうだよな。
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