きのうは、豚肉団子と白菜のトマト鍋。
白菜は、豚肉のコッテリとしただしがしみたのがウマイのである。
冬になると、仕事をやる気がでなくなる性格だ。
寒いからにちがいなく、頑張りがまったくくきかない。
きのうもコーヒーショップで夕方から仕事をはじめ、2時間ほど頑張ってはみるのだが、やる気がでないこと甚だしい。
ここまでやる気がでないのは、神様が
「仕事をするな」
と言っているのだろうと悟り、家に帰ってたまっていた本を読んだ次第だ。
仕事をやる気はでなくても、酒をのむ気は、もちろん満々。
昼酒し、晩酌のメニューを考えながら昼寝の床につくことに、しみじみと幸せを感じるのである。
冷蔵庫には、白菜がずいぶん残っていたから、これを使い切ってしまいたかった。
白菜は味を吸うのが本領だが、とくにコッテリとした肉のだしを吸いこんだのが、やはりウマイ。
豚肉と巻き合わせて蒸す「ミルフィーユ」は代表料理の一つだが、汁気がないのは食べたくない。そこで豚肉を団子にし、煮込むことにした。
味付をどうするか、ずいぶん迷い、はじめは「おでんだし」でも悪くなさそうにおもった。ロールキャベツをおでんにいれる感覚だ。
しかし考えているうちに、「赤いもの」が食べたいことに気がついた。
どういうわけか、ぼくは赤いものと白いものとを交互に食べたくなるようだ。このところ、チキントマト鍋、白みそ鍋、マーボー鍋、ミルク鍋とつづいている。
きのうの場合も、おととい食べたのは粕汁だった。
「赤い鍋」となれば、マーボーか、トマトである。
「ロールキャベツ感覚」なら、やはりトマトが合うだろう。
トマト鍋には、先日もつくったとおり、ニンニクやローリエは使わずに、かわりにショウガとセロリをいれる。
きのうはさらに、ゴマ油と豆板醤でピリ辛味にすることにした。
鍋にたっぷりめ(大さじ3ほど)のゴマ油を引き、
- 豆板醤 大さじ1
- タマネギみじん切り 2分の1個分
- ショウガみじん切り 大さじ2ほど
- セロリみじん切り 大さじ2ほど
をじっくりと弱火で炒める。
10分ほど炒めたら、カットトマト1缶をいれ、すこし炒めて、同量の水をくわえる。
味をみながら塩小さじ1ほどをくわえ、うすめに味をつけ、そのまますこし煮込む。
並行して、肉団子のタネをつくる。
材料は、
- 豚肉 250グラム
- タマネギみじん切り 4分の1個分
- セロリみじん切り 大さじ2ほど
- 溶き卵 2分の1個分
- 酒 小さじ1
- みそ 小さじ1
- おろしショウガ 小さじ1
- 塩 小さじ4分の1
- 片栗粉 大さじ1
以上を粘り気がでるまで手でこねる。
タネをスプーンで食べやすい大きさにまとめ、鍋にいれる。
さらに大きく切った白菜と油あげをいれ、20~30分煮込む。
煮込むのは、テーブルにだしたカセットコンロでやるのである。
セロリの葉を細く切ったのをかけて食べる。
豚肉団子がトマトの汁にコクをつけ、これがくったりとした白菜にしみ込んだのは、たまらない。
セロリの葉は薬味として、思いのほかよく合った。
酒は、熱燗。
きのうもダラダラとつくってグズグズ食べ、寝たのが3時だったのはいつも通りだ。
「都合のいい神様だね。」
ほんとにな。
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