きのうは豚肉とキュウリ、ナス、トマトのピリ辛みそ炒めにした。
もうずいぶん涼しくなってきたから、夏野菜に別れを告げるのである。
このところぼくは、「モテ期」に入っているのではないかと思うのだ。色んな女性との出会いがある。
女性とは、ただ出会っても意味がないのは言うまでもない話で、やはりいい雰囲気になるのなら、「つき合う」ところまで持っていかないといけない。
ところがこれが、ついぞうまく行った試しがない。
だいたいぼくは、早すぎる。自分ばかりが突っ走って、相手の気持を置き去りにしてしまう。
「それなら」と思い、逆にゆっくりと待っていると、今度はタイミングを逃してしまう。
世の中、なかなか難しい。
きのうフェイスブックに、そういう話をちょっと書いたら、
「どんなタイプがお好みですか?」
と聞かれたから、
「松嶋菜々子です!」
と当り前のように答えたら、
「図々しすぎる」
といなされた。
それはそうだ。
そんなことを言っている限り、誰ともつき合うことはできないだろう。
いちおう「年内にカノジョを作りたい」と思っているのだけれど、年明けになっても相変わらずひとりだったら、大笑いしてもらいたい。
きのうは豚肉を食べるつもりで、スーパーで小間切れを買ってあった。豚肉は大好きで、あのいかにも、スタミナが付きそうな感じがいい。
これをどうやって食べるか考えるのだが、豆腐もあるし、鍋にするのもいいと思った。ずいぶん涼しくなってきたから、そろそろコンロを卓上に持ち出すのもいいだろう。
しかしふと、冷蔵庫に入っているものを思い出すと、キュウリにナス、トマトの夏野菜・・・。いずれも豚肉と炒めるとうまいものばかりだ。
「やはり夏野菜にも別れを告げておかなくてはいけない・・・」
本格的に秋になる直前の、今はまさにそのタイミングだろう。
何事も、ケジメをつけながら前に進むのは大事である。
キュウリとナス、トマトは、全部入れることにした。
「3大夏野菜」とも言える面々だから、これは豪華だ。
味付は、ピリ辛みそ味。
砂糖も入れ、少し甘めの和風にする。
キュウリはそのまま炒めてしまうと、ちょっと味がしみにくい。
トラ刈りに皮を剥き、すりこ木で叩いて、塩で揉んでおくのがいいだろう。
キュウリはタテに、半分くらい皮を剥いて虎刈りにし、すりこ木で叩いて割って、大きめにちぎる。塩もみし、少しおいてから水で洗い、水気をよく拭き取っておく。
ナスは1センチ幅くらいに切る。
トマトは細いくし切りにし、種を取り除いておく。
フライパンにゴマ油とサラダ油それぞれ大さじ1くらいを入れて中火にかけ、キュウリとナスを2~3分、じっくり炒める。
ナスがまだしんなりしないあたりのところで、一旦皿に取り出しておく。
フライパンに改めて、ゴマ油少々と、豆板醤小さじ2を入れて中火にかけ、香りが立ってきたところで豚コマ肉を入れて炒める。
豚肉に火が通ったら、みそと酒、みりんそれぞれ大さじ2ずつ、砂糖大さじ1、オイスターソースとおろしショウガ小さじ1ずつの合わせ調味料を入れ、ひと混ぜする。
キュウリとナスをもどし、1~2分炒めて味をしみさせる。
トマトを入れ、1分ほど炒めてしんなりしたら、火を止める。
青ねぎを振って食べる。
キュウリにもバッチリ味がしみて、大変うまい。
あとは、アサリの吸物。
アサリはみそ汁にするのもうまいが、アサリの風味をしみじみ味わおうと思えば、やはり吸物になるだろう。
アサリ200グラムは、海水くらいの塩水に1時間くらい浸して砂出しし、両手でガシガシと擦りながらよく洗う。
鍋に5センチ角くらいのだし昆布を敷いてアサリを入れ、水2カップを入れて中火にかける。
フツフツと煮立ってきたら、酒大さじ2を入れて、弱火にし、アクを取りながらアサリの殻が開くのを待つ。
アサリの殻が開いたら、火を止めて、味を見ながら淡口しょうゆ大さじ1くらいを入れて味付し、温めなおしてお椀によそい、たっぷりの青ねぎを散らす。
それと、酢の物。
ワカメとサッとゆでてよく絞ったもやし、うすい輪切りにして塩もみし、水洗いしたキュウリ、うす切りの竹輪、ちりめんじゃこを、砂糖小さじ3、酢大さじ3、塩少々で和え、すりゴマをかける。
冷蔵庫に入れてある万願寺の炊いたん。
酒は焼酎水割り。
「早めに寝よう」と思っているのだが、ツイッターに熱中しているうちに、ついダラダラと遅くなってしまうのである。
「モテてると勘違いしているだけだと思うよ。」
やっぱりそうかな。
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