きのうの夜は、きょうと大宮で外飲みした。
飲み屋では、若いギャルとも知り合いになれるのである。
きのうは昼めし、酸辣麻婆ナスがけのチャーハン。
ぼくは晩めしを作ったとき、それを少し残しておいて、次の日の昼めしにすることが多い。汁物なら、うどんかそうめんを入れて食べるし、炊き込みご飯なら湯漬けか水漬け、それで炒め物なら、チャーハンに混ぜ込んでしまうか、トロミがたっぷり付いたものなら上からかける。
この「チャーハンのあんかけ」が、またうまいので、実際中華でそういうメニューがあるけれど、あんをただの白めしにかけてどんぶりにすると、白めしはあんに一方的に侵食され、あんと一体化してしまう。
それに対してチャーハンにあんをかけると、チャーハンはすでに油で炒められ、軽く味が付いているから、一方的に侵食されることがなく、それはそれで、独立した主張があるのがいいわけだ。
チャーハンを作るのは、別に大した手間でもない。
5分ほどで出来てしまって、それにより、次元が違うおいしさになるのだから、その方がいいに決まっている。
チャーハンをパラパラに仕上げるためには、多少のコツがいるのだが、そのコツさえ守れば、家庭用のガス台でも間違いなくできる。
まずご飯は、冷ご飯を使うことだ。チャーハンがネチャっとなるのは、ご飯の温度が中途半端な高温になり、粘り気が出てしまうことが原因の一つだから、炒めはじめの温度は低いに越したことがない。
前日のご飯なら、冷蔵庫に入れてしまい、それをそのまま使えばいいし、残ったご飯がない場合は、「サトウのごはん」を温めずにそのまま使うと、実においしいチャーハンになる。
それから次に、フライパンにサラダ油を入れて強火にかけ、卵一個を割り落として黄身をチョンとくずすわけだが、その卵に火が通らない、できるだけ生のうちに、ご飯を入れること。さらにご飯をフライ返しやヘラで上からよく押し潰し、ご飯が卵にきちんと絡まるようにする。
チャーハンが、ご飯とご飯がくっついてしまわないようにするためには、ご飯の一粒一粒が、卵でコーティングされることが必要なのだ。
「上から圧し潰してなどすると、かえってご飯はネチャッとするのでは?」と思うかも知れないが、心配はないから、きちんとご飯を押し潰し、塊をほぐして、まっ平らにしてしまうのがいい。
さらに今一つのコツは、このまっ平らにした、一粒一粒が卵に絡まったご飯を、「よく焼く」こと。あまりガチャガチャかき回してはいけない。
チャーハンがパラパラに仕上がるためには、高温で一気に火を通し、粘り気が出てくる前に、ご飯の表面に焦げ目を付けてしまう必要がある。かき混ぜてしまうと温度が下がるわけだから、ここは我慢の子で、焦げるくらいに焼いてしまうのが大切だ。
ある程度焼いたら全体を混ぜ、ヘラの先などで塊をほぐし、また上から押し付け平らにして、じっくり焼く。
これを3回ほど繰り返せば、別に派手に鍋返しなどしなくても、きれいにパラパラとなったチャーハンが出来上がる。
チャーハンは、青ねぎを加え、塩だけで軽く味付しておく。
温めた酸辣麻婆ナスをかければ、極上の昼めしとなるわけである。
きのうは、このところの体調不良について、その理由を発見した。ここ2週間ほど、風邪を引き、それが抜けないこともあったのだが、どうも夜もきちんと寝られず、膝から下の足が冷え、疲れが溜りやすくなっていた。
その訳が、
「冷やした水を飲んでいたから」
だと気付いたのだ。夏の間、冷蔵庫に入れたミネラルウォーターを飲んでいたのだが、夏はまだ暑かったから良かったにせよ、2週間くらい前から涼しくなり、それだと体が冷え過ぎていたのだろう。
きのうはそれで、冷水を飲むのをやめ、ミネラルウォーターは常温に戻した。
そうしたら、きのうの夜はぐっすり寝られ、きょうは体調がとてもいい。
食事もそうだが、口から入れるものについては、よく考えないといけないということだろう。
特に50を過ぎてくると、かなりあれこれ考えないと、体がガタガタになってしまう。
夜は、京都大宮へ飲みに出た。家で自分で料理を作り、それを肴に酒を飲むのは文句なく気分がよく、外飲みの必要性はそれほど感じはしないのだが、飲み屋には義理もあるし、たまには気分も替えたくなる。
きのうまず行ったのは、たこ焼き「壺味」。
そうしたら、たまたまマチコちゃん達がいた。
マチコちゃんは、20代のギャルを二人も引き連れている。これは幸い、ぼくはマチコちゃん達の横に立ち、話をしながら酒を飲んだ。
頼んだのは、お母さん特製のしめサバ。
よく漬かっていて、青ねぎにしょうがポン酢で食べるのだが、サバもおいしい季節に差し掛かっているから、これは死ねる。
それから焼きそば。
豚肉とたっぷりの野菜が辛めのソースで炒め合わせられている、涙がちょちょ切れそうにうまいやつだが、これをギャルに、分け与えたりするわけだ。
一通り食べ終わると、「スピナーズへ行こう」と、大宮通を北へ上る。
しかしスピナーズは満員で、そのまままた、大宮通を南に下る。
ダメ元で、行ってみたのは「Kaju」。
奇跡的に、補助椅子を2つ出し、6人がギリギリ座れた。
若い人と話すのは、やはり楽しい。
ここで1時間ほどを過ごして、家へ帰った。
帰ったら、とろろ昆布の吸物で、あと一杯。
焼酎の水割りは、もちろん常温。
「若い人に嫌われないようにね。」
ほんとだな。
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