若手プロブロガー イケダハヤト氏が、高知へ移住し、東京から高知への移住を勧めている。
「東京から離れてみたらいい」ことは、ぼくも実に同感で、東京は仕事をするにはいいが、生活するには、厳しい場所になってしまっていると思う。
理由は、何より「人が多すぎる」ことで、寿司詰めの電車に1時間半揺られて通勤することが「普通」であるのは、人間の限界を超えていると、ぼくは名古屋に住んでみて、初めて悟った。
名古屋には、「通勤に30分以上かけないといけないくらいなら、会社を辞める」という冗談もあるくらいで、実際東京以外の地方では、通勤に1時間以上かけるのは少ないだろうと思うし、電車も東京ほどは混雑していないだろう。
「毎日が祇園祭」の状態だから、東京にいるとどうしても、人との心理的距離を広げようと心がけることになる。
そのため東京では、街で人に出会うことが、難しくなっていると思う。
だいたい東京では、街をゆっくり歩くことができないのだ。
ゆっくり歩くと、まず後ろから来る人の迷惑になるし、さらにゆっくり歩けたとしても、キャッチセールスなどに声を掛けられまくってしまい、だいたいはロクなことにはならない。
ただし、イケダ氏が、移住先を「高知」としていることについては、東京から京都へ移住した人間として、ライバル心が湧くのである。高知ももちろん、いいところだろうと思うし、移住するのも悪くないと思うけれども、
「だったら京都へ来たらいい」
と思うわけだ。
決して高知と比べるわけではないけれど、京都は住むにはいい場所だ。
東京から移住するには、打ってつけだと思うのである。
東京から京都へ移住するのがオススメである理由
◎適度に都会である
東京に住む人は、大なり小なり、都会的な生活をしているだろう。京都は街がこじんまりとまとまり、端から端まで歩いても1時間ほどで行ける、暮らしやすい規模でありながら、都会的なものは全てある。
東急ハンズがないのが玉にキズだったのだが、それもこの間できた。
京都なら、東京から来て都会的な暮らしができず、寂しい思いをすることがない。
◎田舎っぽさが微塵もなく洗練されている
これは言うまでもないことなのだが、京都は千年以上の長い期間、都なのである。人は、洗練された「都の流儀」を受け継いでいて、田舎っぽさが、微塵もない。
この都の流儀は、ぼくなど東京で育った者にとって、学ぶことがとても多い。
じっくり腰を据えて学べば、東京にいた時には知らなかった全く新しい価値観に、触れることができると思う。
◎人が他所者の扱いに慣れている
都である京都には、歴史的にも、たくさんの他所者が流れ込んできただろう。現在でも、京都は大学がたくさんあり、学生が大勢越してくる。
だから京都の人は、他所者の扱いに慣れていると、ぼくは感じる。
付かず離れずの距離を保ち、都の流儀を、やんわりと、しかし厳しく、教えてもらえることになる。
◎仕事は最悪大阪で見つけてもいい
東京から移住することを考える場合、最も大きな問題になるのは、「仕事」だろう。一般に地方都市では、東京に比べれば、仕事を見つけるのは難しくなると思う。
しかし京都には、電車で1時間かからない場所に、大阪がある。
大阪は、東京ほどではないにせよ、仕事が見つかりやすいのは間違いなく、最悪、京都に住み、仕事は大阪へ通うことも十分可能だ。
このように、東京からの移住先として、京都はとてもいい場所なのだけれど、移住したあとの住み方として、「シェアハウス」という選択肢もあり得るだろう。
シェアハウスも悪くないだろうとは思うけれど、ぼくはそれより、
「四条大宮周辺の安いワンルームマンションに住む」
ことを、強力に勧めたいと思うのである。
京都へ来るなら四条大宮の安いワンルームマンションに住むのがオススメである理由
◎交通の便がいい
四条大宮は、交通の便がとてもいい。阪急電車が通っているから、大阪へも一本で行くことができる。
またバスの便も、集中している場所の一つだし、嵐山へも電車一本で行くことができる。
どこへ行くにも、困ることがない。
◎京都の人と出会える可能性が広がる
シェアハウスに住むとなれば、一緒に住むのは、京都以外の人だろう。仮にそこで、人間関係が完結してしまうとなれば、京都の地の人と出会うことは、やはり難しくなるだろう。
しかしワンルームマンションに住めば、人との関わりを持つためには、自ずと街へ出ることになる。
そうすれば、そこで京都の地の人とも、出会える可能性が広がる。
◎家賃が安い
シェアハウスは「安い」というイメージがある人もいると思うが、今はむしろ、付加価値がつき、ワンルームのマンションより高いそうだ。京都では、6万円くらいが相場になると聞くのだが、ワンルームマンションは、四条大宮周辺では、バス・トイレ付きでも3万円代くらいからある。
家賃が安ければ、その分、浮いたお金を他に回すことができる。
飲み屋へ行き、そこで京都の人と出会うためにも、使えることになるわけだ。
◎安く飲める飲み屋街がある
四条大宮には飲み屋街があり、
そこの飲み屋はいずれも料金が安いから、20代、30代の若い人もとても多い。移住者の割合も高く、みな人と出会うために来ているから、わりとすぐに、仲良くなれる。
またチャージを取らない飲み屋が多く、人はあちこちの飲み屋を渡り歩く。
一つの店の、狭い人間関係に縛られて、窮屈な思いをするなどのこともない。
飲み屋については、ぼくもおすすめのところをあれこれ教えることもできるし、大宮で飲んでいれば、実際に会うとも思う。
ぼくが5年、四条大宮に住んだ経験から言えば、大宮で一人暮らしをするのは、とてもとても、例えようもないほど、居心地がいい。
「みんないい人ばかりだしね。」
ほんとにな。
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一人暮らしはシェアハウスなどでなく、京都大宮のもっと安いマンションに住み、浮いたお金を飲み屋で飲むのに使ったらいいのである。