三条会商店街に担々麺の店がオープンし、商店街で話題になっていたから、行ってきた。
これがなかなか、うまかったのである。
京都三条会商店街は、ほんとに元気な商店街で、30代の若手商店主が中心となりながら、様々なイベントも企画して頑張っている。やはり商店の代替わりがうまく進んだことが、この活況のポイントなのだろうと思う。
また若手の人たちが中心になりながら、新しい店が開店することを、応援する雰囲気も作られている。
上の世代の人達は、新店を「ライバル視」する傾向もあったようだが、今ではそれは微塵もなく、店が閉まれば、すぐに新しい店が決まってオープンする。
話題になるような店も多いらしく、テレビ局もちょくちょく取材に来る。おしゃれな店もたくさんあり、いわゆる「昔ながらの古びた商店街」のイメージは、三条会商店街にはあまりない。
そこへ最近になって、担々麺の店がオープンしたと聞いた。商店街にある肉屋の息子さんが始めたそうで、
「けっこうおいしいらしいですよ・・・」
話題になっている。
三条会商店街といえば、ぼくの庭のようなものだし、これは行ってみないわけにはいかないだろう。
それできのう、早速食べに行った次第である。
店の名前は「匹十(ピート)」という。
三条会商店街の西の外れに近いあたり、スーパー「フレスコ」よりもまだ西、このあいだ、「Men’s Leaf」
でぼくも取材に協力した立ち飲み屋「たけ屋」の隣にある。
店の前面に書かれた象の絵は、有名な画家の人が描いたものなのだそうだ。
店内は、白木一枚板のカウンターが据えられて、ちょっと割烹料理屋かと思うような、上品な設えとなっている。
メニューは、担々麺とチャーシュー担々麺、それに牛チャーシュー丼。
ぼくはまずは、ザーサイをあてにビールを頼んだ。
ご主人は、たぶん40代くらいだろう、それに奥さんらしき女性と、親戚の方だろうか、年配の男性店員が一人いる。
まだ慣れない様子だが、穏やかな雰囲気の人たちで、少し話をしたけれど、感じがよかった。
ビールを飲み終わって、担々麺。
丼に顔を近づけると、ちょうど「出前一丁」と同じ、あのごまラー油の香りがする。
スープを一口飲み、麺をすする。
これは、うまい。
担々麺としてはオーソドックスだと思うけれど、しっかりとしたコクがある。
よくありがちな、ゴマと唐辛子の味だけで食べさせるようなものではなく、かなり分厚いうまみを感じる。
聞くと、スープは鶏と豚と、両方を使うそうだ。
肉屋の息子さんだから、スープの材料などについては、安く手に入るのではないだろうか、材料をケチらずきちんと使い、丁寧に作っているのだろうなと思った。
帰り道、噂を聞いた商店の人たちにも、「おいしかったですよ」と報告した。
好みはあっても、行って後悔することは、まずないだろうと思う。
「また行かなくちゃね。」
そうだな。
営業時間は、11時半~3時(LO)。
月曜定休。
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