昨日はライトアップされたもみじを見て、湯豆腐を食べて家に帰った。
「もう少しだけ飲もう」と飲みはじめたら、例のごとく飲み過ぎて、今朝は後悔したのだが、「後悔は人生の肥やし」なのだから仕方ないのである。
「酒の効用」は色々ある。
まずは身体を温め、血行を促進する。
食事をおいしくしてくれる。
人間関係の格好の潤滑油となってくれる。
しかしもちろん、これは「適量」を飲んだ場合の話である。
飲み過ぎてしまえば、酒は多くの「弊害」がある。
まず脳やら心臓やらの病気の原因となる。
飲み助は早死すると、相場が決まっている。
金もかかる。
ぼくはこれまで、少なめに見積もって、1年に100万円の酒代を使っているのだが、これを30年続けているわけだから、酒を飲んでいなければ、軽く家が建っている。
さらに二日酔いになれば、翌日の仕事に支障をきたす。
だから飲み過ぎると、翌日は深く後悔するわけである。
しかしだからと言って、「飲み過ぎないよう、適量を飲もう」などと思う輩は、酒など初めから飲まないほうがいいのである。
「適量主義」は、酒との付き合い方として「間違っている」とぼくはおもう。
たとえば誰かと付き合うとして、人付き合いにはその人の長所だけでなく、短所も受け入れることが必要だ。
自分に都合がいいところだけ受け入れるのは、その人を「利用している」ことになり、それほど失礼なことはないだろう。
酒との付き合い方もおなじだ。
「まだ飲みたい」と思うのに、弊害をおそれて途中で飲むのをやめるのは、「酒に失礼」なのである。
というわけで、昨日は早めに家に帰り、「ちょっとだけ飲もう」と思ったら、例のごとくまた飲み過ぎてしまった。
それで今日は、ブログの更新にも頭がまわらず、後悔しているところなのである。
ライトアップは永観堂に行くことにしたから、その前に近くの南禅寺で、このあいだはまだ赤くなり切っていなかった「額縁」だけをチェックする。
三門の階段を上がったところから、三門を抜けるまで続くこの額縁は、やはりいつ見てもいいものである。
永観堂は、「日曜だから観光客も少ないのでは」と思ったのは大間違いで、ものすごい人だった。
ライトアップされたもみじは初めて見たが、「夜空にもみじ」がまたきれいなのである。
もみじのあとは、湯豆腐。
湯豆腐は家でもできる簡単なものだが、外で食べるのも好きである。
豆腐の外側だけは熱いが中はまだ冷たい時点で、「食べ頃ですのでどうぞ」となる。
京都はこういう「食べる仕掛け」が、あれこれ凝らされるのが憎いところだ。
戻ってきたのは9時頃で、まだだいぶ早かったのだが、「バーで飲む」のは何とか思いとどまった。
「家でちょっとだけ飲もう」とおもったのだが、「ちょっと」で終われるわけがなかったのである。
さて家で飲むのは、もう食事はしてきたから、軽い肴を用意した。
肴を食べずに酒だけ飲むと、悪酔いすることになるからで、こういうところは律儀なのだ。
作ったのは、青ねぎの卵炒め。
溶き卵に青ねぎ、ちりめんじゃこを入れ、しょうゆと砂糖、塩少々で味つけし、オリーブオイルで炒めたのだが、なかなかイケた。
ツイッターを相手にし、焼酎お湯割りを飲みはじめたが、これがどういうわけなのか、なかなか酔いが回ってこない。
たぶんお出かけをしたために、興奮していたのだとおもう。
4~5杯飲んでもまだ足らず、肴を食べ切ってしまったので、新しい肴を追加する。
スグキとちくわのわさび醤油。
そのうちツイッターに妄言を吐き散らすようになる。
こうなってしまうと頭はさらに興奮し、酒が進んでしまうのだが、もうブレーキはないのである。
だんだん酔いが回ってくるが、「まだ飲める」とおもうと、さらに飲む。
1時になり、何杯飲んだか分からないくらい飲んだ末、ようやく満足、布団に入ることと相成った。
目が覚めたのは、9時30分。
やる事はあれこれあるのに、すでに出遅れ、残った酒で頭もなかなか働かない。
とろろ昆布の吸物で、二日酔いの身体を癒やす。
とろろ昆布をすすりながら、「あんなに飲まなくても良かったのに」と後悔の念に苛まれる。
でも仕方がないのである。
後悔するのは、酒ときちんと付き合った証だ。
「後悔先に立たず」というが、人生は後悔してこそ価値があるとぼくは言いたい。
後悔は、人生の肥やしなのである。
「酒飲みは何でもいいように言うもんだね。」
ほんとだよな。
◎関連記事
深酒すれば後悔するのはわかっているのに、昨日はまた深酒をし、真夜中になったのである。
ちょっと飲もうと思ったら、結局朝まで飲んでしまったのである。
コメント
高野さーん!こんにちはー。
かなーり前にコメントしましたninjinです!
東京から神戸に引っ越してきて、今年は秋の京都満喫しています!
11月は毎週京都に行っています!!
永観堂に行かれたのですねー。私は先週、東福寺に行ってきました!
本当は南禅寺も永観堂も行きたかったのですが、
東福寺を隅々までみていたら、3時間ぐらいかかって、
疲れはてて行けませんでした。。。情けない。。。残念です。。。
でも楽しかったです!
京都の秋は観ても観ても、全然終わらないです。
本当に混んでいるけど、京都はさすがだなあと思います。
東京から来た身としてはとても新鮮で、贅沢な秋の時間を過ごしています。。
今週末、永観堂チャレンジしてみようと思っています!
前置き長くなりましたが、「おっさんひとり飯」
本の第3刷りが発売になっているのですね!
やっと買えました。3刷、すごいですね!!
おめでとうございます!!
これからも、ブログ、本、両方拝見して参考にさせていただきます〜。
ではでは〜。
3刷り、そうですか、それは初耳でした。
コンビニとかに置いてあるとコメントくれた方がいましたが、出版社から連絡ないもんで・・・orz
人との付き合い方の話のお蔭で、今までのモヤが晴れました。
親愛なるおっさんTakano with Cheburashkaくん、こんばんは~(^_^)v
「ツイッターに妄言」 多いに結構!
ほとんど翌朝になりますが、意外と見て楽しんでいますのよん♪
私が初めて紅葉に目覚めたのが平成10年の南禅寺です。
それまでは季節を意識して旅行することもありませんでしたが、
この南禅寺をきっかけに、旅行は紅葉か桜の時にと思うようになりました。
因みに、私の先祖のお寺の総本山は「紅葉の永観堂」なのですが、
どーも私は南禅寺の紅葉のほうが・・・っと、ひとりごとっす~~(*^_^*)
いつか京都でご一緒したいです(o^^o)
酒を飲むのは時間の無駄、飲まないのは人生の無駄
なんて言葉がありましたね。いや、本当にそう思います。