京都・四条堀川にある「麺対軒」。ここはいいラーメン屋。
大阪市ヘイトスピーチ条例可決後の乾杯を一人でしたのは、京都・四条堀川にあるラーメン店「麺対軒」。
ここはいいラーメン屋だと思う。
まず値段が670円。消費税込みの値段だから、本体650円という話。
今どきラーメンで、700円を切るのは少なくなっているだろう。値段が安いということは、それだけ「お客の立場に立っている」ということで、飲食店を選ぶ際には大事なことだ。
それでいて、ラーメンの質は高い。
京都の老舗ラーメン店「新福菜館」の流れをくむラーメンで、濃厚でやや甘みのある「そばつゆ」的な味が特徴。新福菜館本店とはちがってニンニクも入っているから、ガッツリと行くにはうってつけ。
それにチャーシューともやし、ネギがいずれもたっぷり入っているから、とても670円とは思えない。
麺はやや太めの丸麺で、かなり強いコシがあり、これがスープにしっかりからむと「重量級」という趣だ。
ちなみに上のセットは「ラーメンセット」900円で、焼き飯(小)がついてくる。
この焼き飯がまた特徴があり、味つけにラーメンのタレを使っていて、濃厚な味がする。
この店は、チャーハンをメインに食べに来る人もいるほどだから、食べられるなら、チャーハンも頼むのがおすすめなのだ。
それからこの店は、酒のつまみが色々とあるのもポイントだ。ここで初めから酒を飲み、シメにラーメンを食べるという使い方もできる。
つまみでおすすめの筆頭なのは、「生ビールセット」。
生ビールと餃子5個で「400円」という、完全ダンピング価格である。
あとはつまみとしてメンマやキムチ、チャーシュー、ねぎチャーシュー、豚キムチなど。
きのうはチューハイとキムチをお代わりした。
チューハイ450円はレギュラー缶で出てくるから、これを氷の入ったジョッキに入れると、2杯分ちかくある。
このキムチ150円がまたうまかった。とても濃厚。
どこのキムチか聞いてみたら、「ほし山」だとか。ほし山は京都キムチ店のトップブランドといえるところで、値段も高い。
こういう細かいところにきちんとこだわり、しかもそれを安く出すのは「いい店のしるし」だと思う。
京都の店らしく、途中で味を変えるための調味料も充実している。
「お酢」があるのがポイントで、これは餃子のためではない。ラーメンに甘みがあるから、ここに練り唐辛子で辛味をつけ、お酢を入れると、「酸辣湯」的な甘辛酸っぱい味になっておいしいという意味だろう。
やはりこのラーメン屋は、味をよく分かっているとあらためて思った次第。
最後にお勘定をして、また驚いた。
1万円札をだし、「5千円札がなくてすみません」と言いながら返された8枚の千円札の、向きが全部揃っているのだ。
高級店ならともかく、安いラーメン屋でここまでお客さんの立場に立つのは、なかなかできないことだと思う。
これをもって、「おれのラーメン屋のホームグラウンドはこの店」と決定した。
◆麺対軒
- 住所 京都市下京区四条堀川東入る柏屋町14
- 電話 075-241-1851
- 定休日 火曜
- 営業時間 月~土:11時~24時30分、日:11時~23時