ネギを大量消費するのに、鶏の梅ダレ焼きを作った。
夏の肴に打ってつけの、さっぱりとした味である。
長ねぎが大量に残っていたので使ってしまわないといけなかったのだが、となれば、豚肉か鶏肉と炒めることだろう。豚肉はおととい食べたばかりだったから、鶏肉を使うことにした。
味付は、甘辛いしょうゆ味にすれば、まずは黄金であるのは言うまでもない。てり焼きは、フライパンでも簡単に作ることができる。
⇒ 日本人は味を左脳でとらえるのである。(フライパンの焼き鳥)
でもそれだとあまりに普通だから、また考えるわけである。思い浮かんだのは、「梅ダレ」だ。
梅は、焼き鳥の定番メニューに「ささみ梅しそ巻き」があることから解る通り、鶏肉などさっぱりとした肉類と合う。
鶏肉とネギを焼き、最後にタレを絡めるようにすればいいだろう。
まずは鶏モモ肉250グラムに、表と裏にそれぞれ塩小さじ4分の1ほどをすり込み、一口大に切る。それを油を引かないフライパンに、皮目を下にして並べ、強めの弱火にかける。
鶏肉を焼くには、くれぐれも焼き過ぎないことが大事で、弱めの火でじっくりやる。
皮にこんがりと焼き色がついたらひっくり返し、後からさらに火を通すから、「焼き足りないかな」と思うくらいのところで取り出す。
つづいてフライパンに残った鶏の脂で、ぶつ切りにしたネギを焼く。
塩一つまみ(小さじ2分の1)を振り、焼き色がついたら箸で一つ一つひっくり返し、やはり焼き過ぎないうちに取り出しておく。
鶏とネギを焼いているあいだに、梅ダレを作るわけである。
梅肉、梅干し1~2個分を包丁でよく叩き、ペースト状にする。梅干しの数は梅干しの大きさによって変わるが、ペーストが大さじ1くらいの量になるのを目安とする。
出来上がった梅ペーストを、酒とみりん大さじ1ずつ、淡口しょうゆ小さじ1でよく溶き伸ばしておく。
ネギが焼けたら、一旦フライパンを洗ってしまうと、味がスッキリするだろう。中火にかけ、梅ダレを流し込み、煮立ったところで鶏とネギを戻し入れる。
1~2分、全体を返しながら混ぜ、タレが絡み付いたら火を止める。
鶏にもネギにも、すでに火は通っているから、炒めるというよりは「和える」感覚でやるのがコツとなる。
あと作ったのは、とろろ昆布の吸物。
お椀にとろろ昆布、削りぶし、青ねぎ、淡口しょうゆを入れ、お湯を注ぐ。
トマトとキュウリのツナ和え。
キュウリはすりこ木で叩いて割り、指でちぎって、塩一つまみを振って揉み、10分ほど置いたら水洗いし、水気をよく拭き取る。
8等分のくし切りにし、種を除いたトマトと合わせ、ツナ2分の1缶、オリーブオイル少々、たっぷりのレモン汁(ポッカレモン100)、塩、ほんの少しの砂糖と淡口しょうゆで和える。
器に盛り、粗挽きコショウを振る。
ナスの塩もみ。
3ミリ幅くらいに切り、塩一つまみを振って5分くらい置き、水で洗ってよく絞ったナスを、削りぶしと味ポン酢で和え、一味を振る。
酒は、冷や酒。
料理と一緒に飲む酒は、やはり焼酎などより日本酒がいい。
鶏の梅ダレ焼きは、とてもとても、うまく行った。
さっぱりとした梅味は、夏の肴に打ってつけで、お陰でまたきのうも飲み過ぎた。
「毎日毎日ダラダラ飲むね。」
ほんとにな。
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