きのうは、せん切りにするのに葉を3枚ほど使ったきりの、キャベツ半玉が冷蔵庫に入っていたから、これを使い切ってしまいたかった。大量にキャベツを使うには、炒めるか、または「ちゃんちゃん焼き」のような蒸し焼き的な料理がいい。
そう思いながらツイッターを見ていたら、こんなツイートが飛び込んできたのである。
大阪・十三にある韓国料理屋の名店「あらい商店」で、仲間が食事をしているときに出てきた料理。
見た瞬間、「これだ!」と思った。
実際に食べていないし、詳しい作り方を聞いたわけでもないから、まったく違っているかもしれない。しかし見たところ、牛ホルモンとキャベツやもやしなど大量の野菜を、キムチと、それに味噌ですき焼き的にしたもののように思えた。
キムチと味噌の、相性は最高だ。韓国の料理でも、キムチ味噌味の料理は、鍋物を初めとしてたくさんある。
さらにキャベツと味噌の相性は抜群だし、しかもそれを、少ないタレですき焼き的にするやり方は、キャベツを使った料理として打ってつけであるように思われた。
そこできのうは、これに触発されて作ってみたのだ。
鶏肉とたっぷり野菜のキムチ味噌焼き。
これが、「キャベツを大量に使うならこれ」と、確信できる味だった。
絶対に作ってみるべきだ。
肉は、ホルモンならもちろんいいし、牛や豚のうす切り肉、またはスパムやソーセージなどでもよさそうだと思った。しかしきのうは、鶏もも肉。
みそも、普通の味噌でももちろんいい。しかし煮込んで使うには、八丁・赤だし味噌が圧倒的にうまいはずだ。
まずフライパンに、ゴマ油・大さじ2を入れ、食べやすい大きさに切った鶏もも肉・1枚を、皮を下にして並べる。
その上に、鶏肉を完全に覆うくらいの量のキムチ(たぶん200グラムくらい)を乗せ、キムチの汁をあるだけかけて、10分くらい置く。
肉は火が通ると味が入りにくくなるから、まずこうして下味をつけるのだ。
次にフライパンのフタをして、弱め加減の中火にかけ、5分ほど蒸し焼きにする。
これは鶏肉の皮を焼いて脂を出すことと、蒸し焼きにすることで出てくるキムチの汁を肉にしみ込ませることと、両方を兼ねている。
5ミリくらいの厚さに切ったじゃがいも・1個と、ざく切りのキャベツ・2分の1玉を入れ、さらに10分、蒸し焼きにする。
キャベツとじゃがいもは火が通りにくいから、先にこうして火を通しておく。
味噌ダレを入れる。
分量は、
- 八丁・赤だし味噌 大さじ3
- 砂糖 大さじ1
- おろしショウガ 2センチ大くらい
- 酒 大さじ2
- みりん おおさじ2
あとは、上下を返しながら、
- 横に切った玉ねぎ 1個
- もやし 1袋
- しめじ 2袋
- ざく切りにしたニラ 1把(きのうはニラが売り切れていたので、青ねぎ・3本)
を順に入れていく。
野菜がしんなりしたら、火を止める。
皿に盛り、汁をたっぷりかける。
「こ、これは、、たまらない、、」
「キムチ味噌」は、肉や野菜に死ぬほど合う。
もちろん、ご飯は何杯でもイケる。
酒は、冷や酒。
きのうもまた、うまいものを作ってしまった。おれはやっぱり、自炊の天才なのである。
当然飲み過ぎることになり、食べ終わる頃には意識は朦朧。
寝た時のことはあまり覚えていないのだが、これがおれの一番の楽しみなのだから、それも仕方がないのである。
「楽しければいいっていうものじゃないよ。」
そうだよな。