ちょっと飲みに出て、まだ飲み足りなかったから、水菜と白菜の白みそ汁。
白みそは、ホワイトソースの味なんすよね。
きのうは、日曜。
べつにぼくは仕事柄、平日も日曜も関係ないわけで、自分が仕事したいときは仕事して、休みたいときに休むのだが、日曜はどうしても、「みんなも休んでいる」とおもうと気がゆるむ。
ちょっと早め、(といっても8時)に目がさめたから、日曜だけは、朝の9時からオープンする銭湯で、朝風呂を決め込むことにする。
そして、朝風呂のあとは、やはり、朝ビール。
これは、どうにも仕方がない。
朝から酒をのむのがあまり見栄えのいいものではないことは、重々承知はしているが、何しろまず、朝にのむビールはうまい。
これはおそらく、一日の体のリズムと関係があるのではないだろうか。とくに起きぬけのビールなど、体にしみ入る心地がする。
さらに「風呂あがり」である。
「のむな」というのが「無理」というものである。
ビールをのんで、そのあと喫茶店でブログを更新。
終わると腹が減ってくるから、おとといの鶏すきの残りとご飯で、冷酒を一杯。
ぼくは酒がなしでは、どうしても「食事」にならず、「エサ」としか感じられないのである。
こうして、昼間から酒を2杯ものんでしまうことになったが、日曜だから、それも仕方がないだろう。
昼寝して、確定申告の準備にふたたびとりかかる。
山と積まれた領収書を、きのう中には、すべて電卓をたたいてしまわないといけなかった。
領収書と格闘していると、知り合いから電話がはいった。
「いま大宮高辻にある、新しくできた居酒屋でのんでるんだけど、、、」
とのことである。
たしかに時刻は6時半、ふつうの人はのみ始める時間だけれど、こちらはまだ仕事している。
断ればよさそうなものである。
ところが何人か、誘いをどうしても断れない人がいて、電話をしてきた女性もその一人。なんとなく、「悪いようにはならない」と、つい、おもってしまうのだ。
「わかりました、すぐに出るので、10分・15分で着くとおもいます」
返事をして、電話を切った。
こんなことばかりしているから、仕事がなかなか進まないのだ。
むかった先は、大宮通高辻東入る南側にある、「むすび食堂」。
古い町家を改装したのだろう、なかなか風情のある店がまえ。
メニューを見ると、酒の肴になる一品のほか、定食など、ガッツリと食べられるものも多い。
最近は、こういう設定にする店も多いようだ。
まずビール。
それから、真鯛とアジのお造り・ちょっとずつ盛り、550円。
なかなかうまかった。
それから、むすび定食、980円。
主菜と小鉢をえらべるようになっていて、主菜は豚しょうが焼き、小鉢はポテトサラダとした。
豚しょうが焼きは、たぶん八丁味噌を使っているのか、かなりコッテリとした味付。ポテトサラダも、モサモサせず、しっとりしている。
どちらも、やはりなかなかうまかった。
ところがぼくを呼びだした女性、ぼくが食べている最中に、
「それじゃ、仕事いくから、、、」
と、ひとりで店を出ていった。
「え、、、?」
笑顔をよそおいながらも、心中、愕然とするぼく。
仕事前に、ひとりで食事するのが寂しいからと、つき合わされただけだったようだ。
残されたぼくは、ひとりで定食を食べおわり、トボトボと家にもどった。
領収書の束に、ふたたび取りかかる。
酔いで眠くなりながらも、何とかすべて、電卓はたたきおわった。
時刻は9時。
定食は食べたけれど、まだ少し、酒がのみたい気がするところだ。
そこで、軽い肴をつくることにした。
白菜と水菜の白みそ汁。
酒房「京子」の女将・京子さんに聞いたのを参考にしたもので、白菜と水菜、それに鶏肉、豆腐、シメジをいれる。
京子では、さすが京都、白みその料理がちょくちょく出てくる。
この白みそ(西京みそ)、京都以外の人は、あまり使わないとおもうのだが、常備するのがおすすめだ。
味の選択肢が大きくひろがるからである。
白みそは、「みその一種」ではあるわけだが、信州みそなどふつうの麦麹みそとは、「まったくちがう」と思っていい。
信州みその色と味がうすくなったものではなく、「別のもの」なのである。
味は、これは自炊隊に登録している京都の人で、おなじようにいう人がいるのだけれど、ひと言でいえば、「ホワイトソース」。
コッテリとした、ちょっと洋風っぽい味になり、ここに鶏肉などをあわせると、知らずに食べれば、「シチュー」と区別がつかないくらいだ。
ただし白みそをつかう際には、
「ガッポリといれる」
ことが、最大のコツとなる。
ふつうのみその倍くらいの量をいれ、はじめてコッテリとしたコクがでてくる。
白みそは塩分がすくないから、たくさんいれても塩辛くなることはなく、むしろ甘みが増す。
このホッコリと甘いところに、隠し味にからしをいれると、また味が、一気にひきしまるのである。
白みそをつかう際には、だしは昆布。
煮立てないようにしながら、10~20分くらい煮出し、たっぷりの白みそを溶きいれて、ほんの少しのからしをいれる。
この白みそ汁で、まずは白菜をゆっくり煮る。
白菜は、くったりと味がしみたのが、やはりうまい。
白菜が煮えたところで、次に鶏肉と豆腐をいれる。
5分ほど煮て、鶏肉に火が通ったら、シメジ、それに水菜をくわえ、サッと煮て火をおとす。
器によそい、削りぶしをかける。
ホッコリと、体があたたまるわけである。
これは、残り汁にうどんをいれると、またうまい。
きのうはもう、お腹が一杯だったから、それはこれから食べるつもりだ。
酒は、熱燗。
きのうは仕事は捗らなかったが、酒はきちんとのんだ一日だった。
「お金がなくなっても知らないよ。」
そうだよな。
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